2008年7月12日土曜日

山北町の河村城

 2008年7月12日、朝7時半に家を出る。自転車を漕ぎながら山北駅までのルートを考え、小学生の頃に体験したっきりの酒匂川サイクリングコースを大人になった今、再度体験しようと決めた。それが最短ルートかは怪しいところだが。

 富士道橋から久々に富士山が見えた。幸先が良い感じだ。7時50分、サイクリングコースを北上開始。30分程で大口に着くかと思ったら、1時間程かかってしまった。大口から山北駅に抜けるには、軽い山腹を一つ越えなければならない。これだけ走った後の山岳は厳しい。弱音を吐きながら自転車を漕ぎ、山北駅に着いたのは8時30分頃。かなり予定より遅れてしまった。
 ちなみに私の自転車は、ギアはあれども普通のママチャリである。

 山北駅裏駅側の駐輪場に自転車を止め、ハイキング開始。山北駅は見た事があるので良かったものの、いざ裏駅だけを見るとギョッとするショボさだ。
  駅近辺にSL公園がある。SLが展示してある意外は、自慢出来るような公園ではない。桜の時期は、この辺一帯は良いのかもしれない。とりあえずここで一服し、いざ河村城址へ。飲み物を買おうと自販機を探したが、見当たらなかった。これは過酷なハイキングになりそうだ。
  SL公園からだと、大きく迂回しなければ河村城址へのコースには行けない。周りにあるのは民家なだけに、少し手間取ってしまったが、無事にコースを見つけスタート。河村城址までは15〜20分程で着ける。しょせん城跡なので何もない。休むほど疲れもしない。綺麗に整備されているので良い場所ではあるが、歩き以外にアクセス方法が無いので、一人になりたい時に利用するぐらいだろうか。
  軽くベンチに腰をかけ、早々に酒水の滝へと歩を進める。案内板には1時間5分とある。もう帰りたい。
 いまいち地形が分かっていないのだが、河村城址からは下りが続く。酒水の滝とて決して低い場所にあるわけではなかろうて、また登らせるようなことはやめてくれ。
 山を下りると民家が見えた。河村城の歴史は知らないが、城無き後も住み続け、地域を守る民。そう考えると味わい深いものがあった。
 大した登りもなく、河村城址から20分で酒水の滝への入口にあるみっちゃん食堂が見えた。ラーメンという気分でもなし、そのまま歩を進め、そこから10分程で酒水の滝に到着。自動車でアクセスした際は、滝まであまり歩く必要もない。

 残念ながら、現在は落石防止の工事により滝の近くまで行けない。仮設の観瀑台から遠目に見れるだけだ。滝の全景は見えるので、その良さは充分に伝わるのだが、早いとこ近くまで行ける様にして欲しい。
  観瀑台の近くにある食堂さざれ石で食事を摂る。この暑さ故にざるそばが最高だ。川沿いにあるだけあって、席からは川が見え涼しい。休憩するには最適な店だ。
 料理を待っている際に気になったのが、スッポンジュース。どうやら山北産らしく、缶に紙のラベルを巻いただけと随分安上がりな感じだ。値段は525円、疲れた体には良いかもしれないと思い、飲まずにはいられない。林檎の味が強く、甘みがあって実に飲み易い。スッポンが入っているのか怪しくなるほど飲み易い。
 ざるそばを食べながら、ふと思う。地方の過疎化の進む現在、いっその事さらに促進させてはどうかと。その代わり光熱費や税金を無料にする。簡単に言えば、余計な金は払わなくて良いから、住民同士で自給自足してくれ、という案だ。その代わり、どんなに不便でも国や自治体のサポートはない。そういう社会から見捨てられた地域があっても良いのではないだろうか。
 また河村城址へ登るのは嫌なので、道路沿いに山北駅へ戻る事にした。平山のバス停で時刻表を見てみると、遠回りではあるが山北駅行きのバスが来そうだ。山北駅からは循環バスが出ていて、このバスがまたハイカラな感じだ。これに乗らぬ手はないと思い、バスに乗る。民家の間にある車1台しか通れぬ道を進むバス。これはこれで異様だ。本数は少ないが、この辺の住民にとっては欠かせない乗り物だろう。料金は最高でも200円。悪くないものである。

 山北駅を跨ぐ歩道橋から景色も悪くない。桜の時期はさぞ綺麗な感じがするので、来年の春にブラリと来たいものだ。たぶんスクーターで。

 帰りも同じサイクリングコースを通っての帰宅。酒匂川の流れに沿うだけあって、全体的に下りで楽である。12時前には小田原アリーナに着き、30分程マッスルした後、ヤマダ電気で体組成計を買って自宅へと帰った。

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