2018年12月5日水曜日

「セガvs.任天堂 ゲームの未来を変えた覇権戦争」を読んで

ブレイクJハリス著「セガvs.任天堂 ゲームの未来を変えた覇権戦争」

ようやく読み終えました。

長かった。ホントに長かった。一つ一つの物語が細かくて、しかも突然場面が変わるものだから、掴みにくいところも多々ありました。
もともと映画化を視野に入れて書かれた本作。どうやら1シーズンのTVシリーズ化に落ち着いたようですが、それなら要約されて丁度良いかと思います。

時代はファミコンからプレステの初期まで。トム・カリンスキー氏がSOA(セガ・オブ・アメリカ)のCEOに就任し、メガドラで北米シェア55%を達成するも、セガサターンの時代で辞任するまでを書いた物語。と言っても、SEGAだけではなく任天堂やSCEの物語も書かれています。
任天堂に屈辱を味わわされ、SEGAと共闘しようと思いきや破断。そんなSCEが参入直後に覇権を握る。SONYが嫌いな私でも、この展開は実に楽しめました。SEGAにせよ、SCEにせよ、挑戦者は手段を選ばないものですね。

この物語によると、SOAからすればセガサターンは開発段階から期待できるものではなかったそうです。それは3Dより2Dの機能を特化させてしまったから。任天堂の支配体制、セガサターンの開発しにくさ。それを考えるとプレステの覇権は必然だったのかもしれません。
しかし、日本で2D格ゲーが流行っていたあの頃に、セガサターンの性能は間違いではなかったと思います。エロゲーもありましたし、とにかく充実してました。とは言っても、結果が全てですが。。。
本作の終盤で「NIGHTS into dreams」が酷い評価を受けています。発売前のSOAの評価なので、発売後の評価は書かれていませんが、「NIGHTS into dreams」こそ中裕司の生み出した秀作だろっ!と個人的には思うものの、それだけ北米でのソニックの人気が高いという事ですね。

この物語の先に何が起きてきたか。
NINTENDO64は売れなかったようでいて、実は大ヒット作だらけ。
DreamCastは素晴らしいハードだったにも関わらず、初期生産数を確保できずに大失敗。
PlayStation2はDVD機能で驚異的な成功。
巨人MicroSoftの参入なるも、島国根性万歳。日本の鎖国っぷりが露見。
DSとWii、新しい遊びを追求し続けた任天堂の劇的な大逆転。
そして現在、WiiUで失敗したかと思いきやSwitchで快進撃を続ける任天堂。

そこで働く人たちにはたまったものではないかもしれませんが、傍から見るには面白いほど激しいシェア争いです。これから先も、ゲーム業界は激しく楽しく争いあって欲しいものです。そしていつの日か再びSEGAが...いやないな。
ハイスペック機でSIEとMicroSoftと張り合えないし、娯楽を追求するには任天堂ほどの信念がない。アミューズメント機器を扱うセガ・インタラクティブなら、今までにないコンシューマー機を生み出してくれるかも。体験重視でオプション機器だらけの珍ハード。Wiiがリモコンとボードで済ませたのに、1ゲーム1コントローラーという無駄っぷりを発揮してくれそうで楽しそうです。

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