2020年11月8日日曜日

小田原城総構を歩く

海と山に囲まれ難攻不落の城だった小田原城。その要である総構を見てきました。
総構を歩いて小田原城を観光して食事もすると、3時間ほどで終わります。歩くだけなら1時間程度。箱根や伊豆のついでに寄るには良いコースです。
まずは小田原駅西口を出て左手へ。住宅街を通り階段を上っていきます。

慰霊碑のある公園。桜の名所らしいです。さらに先に進むと左手に総構が。
小峯御鐘ノ台大堀切。溝の中を歩く分には単なる道ですが、これを下って登って攻め込むと考えると命がけです。
さらに続く総構。これは良いハイキングコースだと思いきや、
あっさり終わりました。
すぐ近くに三の丸外郭 新堀土塁があります。広々して気持ちの良い場所です。城跡の楽しさは天守閣よりも地形です。そういった点では箱根の山中城跡は私の好きな場所。
三の丸外郭からの眺めも良いです。向かいの山が一夜城こと石垣山城。
三の丸外郭の近くに寂れた感じの建物がありました。廃墟か?入れるのか?と期待しましたが、相洋高校の敷地内っぽいです。廃墟ではありません。
小田原城に向かって下っていくと、良い感じに寂れた建物を発見。小田原競輪場です。廃墟ではありません。
廃止も検討された小田原競輪。公営ギャンブルの是非は問いませんが、控除率の高いギャンブルで赤字なんですから廃止にすべきだと思います。運営するなら設備投資と規制緩和をして黒字化を図る。でなければ廃止。そうは思うものの、様々な利権が絡んでいそうで簡単な話ではないのでしょう。
小田原城に着きました。登城ルートが整備され見応えのある城となった小田原城。いっそのこと町ごと城下町にして欲しいものです。
お堀から天守閣。天守閣には寄りません。地元なので今更近くで見るものでもなし。
小田原駅前に戻ってきました。2020年12月4日にオープンされるミナカ小田原の雰囲気は良いのですが、後ろにあるビルがその景観を台無しにしています。
それ以上に気になるのが、一軒残った不動産屋。とても邪魔。凄い邪魔。まるで中国。でもこの光景は嫌いではありません。
小田原駅東口ロータリーから南を見るとこんな感じ。左手の商業ビル群を今後どうするかですね。駅を下りたら城に着くまではタイムスリップできれば観光地として先はありそうですが、この状態でも中途半端。でも以前に比べればずっと良い街並みになったと思います。

かつての小田原を象徴するのがこの小田原駅前ビル。パチンコ屋と居酒屋ばかりで汚らしく、地元の客足はショッピングモールに取られてガッカリだった頃の象徴です。
その頃があるから昨今の開発があるわけですし、この光景はこの光景で残してあっても良い気がします。各地域が新しく様変わりしていく中、このバブルの遺産の様な建物は、ひとつのタイムスリップとも言えます。

神奈川県で唯一天守閣を有する町。箱根と伊豆の玄関口。神奈川県の端っこで都会を目指す必要はありません。他所の人が小田原に来たことを実感できる街になることを願います。

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