2008年8月16日土曜日

東伊豆から中伊豆ツーリング

 2008年8月16日、朝5時15分に家を出て、小田原でガソリンを満タンに補充。伊豆方面の空には雲がかかっていた。寝起きなだけに、もう帰りたい気分だ。
  真鶴道路と熱海ビーチラインを使い、6時には熱海城に到着。何の歴史も持たない偽りの城”熱海城”。近くには秘宝館があり、日本一最低の城である。こんな時間に来ているだけあって、中に入る気はサラサラ無かったが、思いのほか大きな城だったので、そこから熱海市街を見てみたいとは思った。
 6時半には道の駅”伊東マリンタウン”に到着。伊東市民だった事があるので、ここまでは良く知る道である。ここから先が長いものと思っていたが、残り60kmも無かった。一昨日に北海道から帰ってきたばかりの人間からすると、60kmなど短い距離である。
  17km程先の城ヶ崎海岸へと寄った。ここで気をつけたいのは駐車場の選択だ。先に目につく伊豆海洋公園の駐車場は1日1,000円、二輪車は無料。この周辺を堪能するにはここでも良いが、先へ行くと城ヶ崎海岸用の駐車場もあり、こちらは1日500円、おそらく二輪車も有料。城ヶ崎海岸だけに用があるなら、後者を選択すべきだろう。

 伊豆海洋公園の駐車場に停めてしまった私は、1.1kmの距離を歩いて城ヶ崎海岸を目指す。険しい海岸、打ち付ける波、これが何人もの命を奪った城ヶ崎の姿か。と書きつつも、ここに来るのは3,4度目である。起伏のある道を歩きながら「もっと近い駐車場があった筈だ」と思いつつ、いざ城ヶ崎海岸の駐車場を目にした時は愕然とした。吊り橋を渡った後、同じ道を引き返す気は起きず、道路沿いを歩いて戻った。


  以前走った時、街並が気に入った場所があった。そこの地名が何だったのかを確認するのも今回の目的だったが、いざ目の当たりにしてみると、以前ほどの感動を感じなかった。その場所は静岡県賀茂郡東伊豆町片瀬。街並が綺麗な事は確かなのだが、私が美化しすぎていたのかもしれない。

 私の尻に限界が来たので、バイクを路肩に停めて小休止。走り出して気づいたのだが、下田市への境目はすぐそこで、駐車場も目と鼻の先にあった。
 既にクラゲも出ていて海水浴客などいまいと思っていたが、白浜海岸には結構な人がいた。今でもかつての知名度はあるのだろうか。のんびり水着ギャルを眺めたいところだが、気楽に停められるスペースも無く、先へと進んだ。
8時49分、道の駅”開国下田みなと”に到着。名前の通り、港と一体化している。ならば寿司を食べようと思ったが、開店時刻の11時まで待てる筈も無く、金目鯛を使った下田バーガーを食べた。値段が1,000円という事もありボリュームはある。しかし金目鯛は煮るのが一番だ。

  この辺は遊び甲斐があり、下田海中水族館ぐらいは行きたかったのだが、渋滞にだけは巻き込まれたくないので帰路につくことにした。

  下田市から河津町へと北上し、25km程でループ橋に差し掛かる。グルリグルリと回る道、ただそれだけではあるのだが、一度は走ってみたい道だった。このループ橋の直前で、河津七滝への入り口がある。ループ橋を通過した後でも”水垂”バス停付近から河津七滝へは行けるので、私は後者を選んだのだが、これが大失敗だった。
 七滝全てを見ようとは思っていなかった私に、展望のマークが見えた。猿田淵、そこからある程度まとめて見れるのならと思い歩いてみたが、何処が展望台なのか分からない。何やら全長1.5kmの”自然とふれあいコース”とやらに足を踏み入れてしまったようだ。たかが1.5km、それで七滝全て見れるものと思い歩いてみたが、そこは単なる山道だった。川沿いを歩くわけでもなく、とうぜん滝など見れやしない。仕方なく自然と触れ合っていると、景色が開け目の前にはループ橋が見えた。何処からか一望できないと思っていたループ橋、これで歩いた価値が見いだせた。しかし、これだけ歩いてループ橋が同じ高さに見えるって、私は何処にいて何処に向かっているのだろうか?
 急な坂を下ると河津七滝のスタート地点に着いた。出合滝を見に降りたが、メインとなる大滝はまた別コース。もう疲れたので、大滝はどうでも良くなった。黒ごまのソフトクリームを食べながら休憩するが、汗が滝の様に流れ落ちてくる。なんとか駐車場に戻ろうと、今度は川沿いを歩き続ける。見所のあった滝と言えば、初景滝と釜滝ぐらいだろう。
 駐車場の場所が分からない。考えたくないが、釜滝から上へ上がる階段しか思い当たらないので、仕方なく階段を登っていった。長い階段を登った先に、ようやく私のバイクを見つけた。かなり余計に歩いている。河津七滝を見るならば、ループ橋の下から見始める事を薦めたい。

 ループ橋から9km程で、道の駅”天城越え”に到着。一服しただけでは尻の痛みはひかないし、かといって何をするわけでもない。早く家に帰りたい。

 道の駅”天城越え”を出て間もなく、全く進まぬ渋滞に出くわした。すり抜けながらも徐々に前に進むと、とある異常に気づく。対向車は対向車で、こちらの車線を使って追い越しをしている。工事で片側一方通行になっているわけでもなく、どうにもおかしい。強引に反対車線を使って追い越してみると、浄蓮の滝の駐車場から続く行列だった。後続車の大半は単なる渋滞だと思っている筈。浄蓮の滝に用が無い人も多数いるわけで、なんとも迷惑な話だ。

 伊豆市から修善寺町にかけて、かなり渋滞していた。修善寺道路と伊豆中央道を使い、三島市に出れば道路が広いので抜かし放題。国道1号線を通り、箱根へと登る。伊豆中央道の辺りから尻の痛みは限界に近く、早く何処かで休みたかった。
 13時15分、道の駅”箱根峠”に着いたので、少しでも尻を回復させようとするが、これはもちょっとやそっとじゃ回復するものではない。
 芦ノ湖に向けて渋滞も酷く、少しでも追い越して先を急ぐ。箱根湯本から小田原にかけて混んでいるのは予測できるので、宮の下で138号へと逃げ久野林道を使って回避。
帰りがけにガソリンを満タンにする。朝利用したスタンドからの走行距離が226.9km、消費した燃料が8.29リットル。全体の道のりや状況を考慮しても、悪くない燃費か。

 約236kmの道のりを走りきり、15時、我が家に到着。ツーリングは楽しいのだが、尻が痛くなるのだけはどうにかしたい。

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