友人2人を拾い、表丹沢県民の森へ。林道なだけにカーブが多く、その度にボーリングの玉がドアに打撃を与えていた。しかしこれは、ティッシュの箱をスペーサーにする事で解決。
軽く迷ったものの到着し、9時55分には登山を開始した。
西山林道に出て沢伝いに歩き、二俣に着いたのが10時45分。二俣で木橋を渡るのだが、沢自体は浅い。そんな落ちても大したダメージの無い川に対し、不安定な木橋を慎重に渡る姿は、意外と情けなかった。一人では気づかぬ発見である。
しばらくは緩やかな坂を登り、次の木橋があるミズヒ沢を渡れば登山道に突入。ここで11時10分。沢から逸れると傾斜は急になり、山登りの開始である。
林の中を登りきれば尾根道へ。この尾根道がイヤラシく、山頂かと思えばまだ先があり、また山頂かと思えば先があり、天気が良いとそんな思いをさせられる。しかし今日の天気は違う。完全に雲の中である。登れば登るほど視界は狭まり、展望なんぞまるで望めない。
道が草に挟まれ頂上らしくなってくると、期待度も高まった。そうしてついた場所は、未だ山頂にあらず。次のピークが山頂である。12時8分、霧の向こうに薄らと山小屋が見えた時は、本当に嬉しかった。
鍋焼きうどんが有名な鍋割山荘。これが美味い。山小屋で作ったとは思えぬほど美味い。具材の味と卵が、実に良いトロ味を作っている。
そんなこんなで休んでいたら、けっこう時間が経っており、下山を開始したのが13時22分。
ちらほらと雪っぽいのが降る中、尾根道を歩いて大丸を目指す。ここで我々は奇跡を見た。雪が降ったのか、上を見上げると白く染まった枝々があった。よく見ると、枝々に無数の細かなツララが出来ており、風に流され横に伸びている。樹氷と呼ぶべきか樹霜と呼ぶべきか、あらゆる条件が重なって作られた芸術。もう皆して興奮しまくりの、写真撮りまくりである。
大丸から二俣へと下り始めると、そんな綺麗な光景ともおサラバだ。景色は開けているようなのだが、雲の中なので真っ白な世界。まるで成仏したかのようである。
細い山道をひたすら下る。周りが真っ白なだけに、足を踏み外せば延々と落ちていきそうな雰囲気である。ショートカットをする人が多いのか、道が多岐に分かれて混乱する事が何度かあった。それでも道はすぐに合流するので、惑わされないようにしよう。
16時2分に二俣に到着。ここからは来た道を戻り、16時27分に駐車場に着いた。人と登る登山も楽しいものである。そして、人にペースを合わせる分、普段より疲労が少なかった。
表丹沢県民の森を出発し、本厚木の大型アウトドア専門店WILD-1へ。東名高速道路から国道246号に下りて間もなく、カーナビの電源が落ちた。ナビの故障か、ならば車のエンジンをかけ直してみようと思ったが、渋滞の中という事もあり目的地まで耐えた。すると今度は、スピードメーター類の電気が暗くなってきた。何故かブレーキを踏むと電気が消えてしまう。ガソリンメーターも予定を遥かに超えた少ない値を示しており、アクセルを踏んだ時のエンジン音も不安を感じさせた。
それでも何とかWILD-1に到着。エンジンをかけ直してみるも、もはやかからず。それでもヘッドライトやら何やらは点灯したので、バッテリーの異常ではないらしい。どうしようも無いので保険屋に電話し、結局レッカーで地元まで運んでもらう事になった。
WILD-1に着いたお陰で、レッカー車を待つ間に退屈しなかったのは幸いである。店の中は欲しい物だらけで夢の中、駐車場に出れば故障した車という現実。このまま店内で過ごしたい気分だった。
我々を置いて車は先に地元へ帰った。残された我々は徒歩で本厚木駅へ。結構な距離なのでバスを使おうとしたが、時刻表を見てガッカリ。
モロにアウトドアな格好をした人間が3人、若者とスーツ姿の方々で賑わう夜の本厚木を練り歩く。
夕飯を済ませて、小田急で地元へ帰還。着いたのは9時半過ぎと、結構な時間までプラプラする一日となってしまった。
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