2010年7月18日日曜日

7度目の富士山登山

 決行日は7月18日(土)。富士山は近いだけに、アクセスは車かバイクと相場が決まっていた。しかしこれではコースが限られてしまうので、今年は電車とバスでアクセスし、北から南へ縦走する事にした。
鴨宮から国府津で御殿場線へ乗り換え御殿場へ。そこから19時20分の富士急バスで河口湖駅へ。20時30分到着予定だったが、須走までの自然渋滞&事故渋滞により20分遅れた。日中は80分遅れたという事なので、まだマシな方だろう。また、最終バスの20時発21時10分着に乗っていたら、富士山五合目への最終バスに乗れなかった事だろう。
21時15分 河口湖駅発のバスは電車の遅れを待って35分に出発。五合目に着いたのは予定より10分遅れた22時20分だった。
帰りは富士宮口五合目から富士急バスで富士宮駅へ。富士急バスの窓口で利用駅を指定しての往復チケットが購入できるので、かなりお得だ。ちなみに私の場合で3,000円。富士宮駅まで1時間20分かかった。

 装備は昨年と大して変わらない。スパッツを新調したぐらいだろうか。水は2ℓ、オニギリ6個とアメ。今冬にパンツを新調して、来年に備えたいところである。

 移動手段は前述した通りである。昨年は仕事の後にそのまま行って軽く高山病に悩まされたので、今年は2時間ほど昼寝を摂った。これで電車とバスでも寝れれば万全だったのだが、全く眠くならなかった。
 そのせいか、待っていたのは苦痛の山行。7年目にして最悪の症状だった。

 22時20分に五合目の駐車場に到着し、オニギリを1個頬張り身支度を整えた。流石にTシャツ1枚では肌寒い。トイレで用を済ませ、23時に出発。23時11分に泉ヶ滝、23時25分に六合目雲海荘とここまでは緩やかな道のりだった。
 23時51分に休憩。星空を撮っていたら15分も経ってしまった。ちなみに、富士山登山中に星空を撮るのは、登山者のヘッドライトが邪魔をして困難である。

 0時19分、七合目の花小屋に到着。これよりトモエ館、鎌岩館、鳥居荘、東洋館と山小屋が続くが、これらは全て七合目。富士宮口ばりの岩場&急勾配な傾斜なせいか、早くも大渋滞。八合目最初の太子館に着いたのが1時40分である。蓬莱館を越えると道が広く緩やかになり、ペースが上がる。2時2分、一眠りしようと休憩を摂ったが、後から来た団体が五月蝿くて13分後には出発した。

 白雲荘、元祖室、富士山ホテルを経て、3時19分にトモエ館で須走口と合流。ここからさらに渋滞が悪化するので、8分の休憩。
 3時44分に八合五勺の御来光館を通過し、4時3分、適当な場所を確保して御来光待機。ここも後から団体客が来て五月蝿かったが、良い場所だったので我慢した。
 御来光は4時35分、出発したのは50分。この間にジャケットとダウンを着用。ここまでの服装が五合目と変わっておらず、しかも待機しなければこのまま十合目まで行けるほど、天気には恵まれていた。




 ここからはさらに酷い大渋滞。この時だいぶ頭が痛かった&眠かったので、どうせ進まないならと仮眠を摂った。起きたところで状況は変わらず、十合目に着いたのが6時45分。

 一番利用客の多い吉田口。強制的に流れが遅くなる為、初心者や子供には丁度良いかもしれない。しかし登山慣れしている方には最悪の登山道である。私も二度と登りたくないのだが、なにせ建築物の多いコースなので写真は撮り甲斐がある。なので来年は吉田口往復の昼登山にしようかと思っている。

 十合目は酷い人混み。来る途中で散々思い知ったがビギナーが多過ぎる。バスの中で見かけたバカップル。普通の運動靴に長袖1枚、男は10ℓ程度のザックで女はショルダーバッグと言うよりポーチ。道中で見かけた時、男が「頂上でウイスキーを飲みたい」なんて言っていたが、彼らは登りきれたのだろうか。まぁ今日の天気なら登れたかもしてないな。


 なんて他人の事を気にする余裕はまるで無く、とにかく頭が痛い。かなり日が差してもいたので、寝るどころでもない。ちなみに、高山病だからといって睡眠を取るのは呼吸が浅くなるから駄目、というのを知ったのは下山後の事。酸素不足で起こる現象なので、やはり深く遅い呼吸法が有用なようだ。休んでいる時より歩いている時の方が頭の痛みが小さいので、やはりこれは呼吸量の違いによるものなのだろう。携帯酸素どうこうではなく、持続的な呼吸法もしくは定期的な深呼吸が大事という事である。

 昨日までは半分しか進めなかったというお鉢巡り。確かに剣ガ峰北側には雪が積もっていた。積雪していなくてもそこまで行ける余裕はなく、むしろ須走口へ下りたかったが、バスのチケットを買ってしまった以上、予定通り進むしか無い。お鉢を歩いて7時37分に御殿場口十合目に到着。すぐさま下山を開始した。

休憩を摂るだけ苦痛なので、たまに軽く足を休める程度でひたすら下りていった。とはいえ、疲れた脚と頭痛のせいで、かなりヘロヘロな感じだったが。
 8時37分に赤岩八合館、9時24分に砂走館、9時33分に日之出館。宝永山の火口に着いたのは10時15分。3年前は霧の中を歩いても2時間10分で辿り着いたのに、なんという体たらくだろう。しかし、お陰で火口付近の地形が掴めたので、GWとかに富士山に遊びにくるには良い場所かもしれない。
10時40分に富士宮口登山道六合目の宝永山荘に到着。10時52分には五合目へ到着したのだが、やはり頭は痛いまま。バスの中で爆睡し、富士宮で焼きそばを食べる頃には流石に頭痛が退いていた。

 で、念願の富士宮で食べる富士宮焼きそば。選んだ店は悪くなかった筈なのだが、大盛りを頼むほどではなかったな。出店で食べる程度のが私的には丁度良い味だ。なので店の名前は明かさないでおこう。

 一度か二度バイクで訪れた事のあった富士宮駅前。相変わらず閑散とした街である。そんな街を後にして、15時30分には帰宅。高山病にさえかからなければ、もっと早いペースで進行しただろうに・・・。

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