2014年9月8日月曜日

良いところもある「ルパン三世」

実写版「ルパン三世」を観てきました。実写化と聞いた時は愕然としたものですが、時が経ち、予告編を観てみると、これはこれで面白いのではないかと思い、観に行った次第です。超映画批評で3点という低評価も知ったうえで。

期待度ゼロなので、前向きな姿勢で観る様に心がけました。

まず吹き替え。これは仕方のない事なのでしょう。DVDが出たら字幕版を観よう。

余計なキャラ。マイケル(ジェリー・イェン)?ピエール(キム・ジュン)?こんな奴らは仲間じゃない!と思いましたが、アニメだって色々なキャラと協力してきた訳だから、非難するところではありませんでした。
マイケルは死ぬのが目に見えていたし、ピエールは脇に徹していたので、良いサブキャラだと思います。

ヒャッハー!な敵。サーベル(吉田和剛)とマリア(中山由香)を見た瞬間、「クソがっ!」と思いましたが、最後の戦いから考えれば、あれくらいの個性を持たせて良かったと思えます。一人一殺、少年マンガの定番ともいえる展開に、平凡な敵が相手では熱くも何ともありませんので。

そうやって気に食わぬ点には目をつむり、良い点に目を向けると、かなり楽しめました。
メイン・キャラクターの個性は活かしているし、車はフィアット、ルパンの緑ジャケもある。ただ、銭形警部がね。ああいうイメージが一般的なんだろうけど、もっと活躍して欲しかった。
ストーリーも悪くないと思います。演出やセットも悪くないんじゃないですか?それらは邦画そのものに期待できないものですから。
屋上で食事を楽しむシーンは好きです。ルパンと次元が煙草を吸うタイミングも良かったです。この御時世に全く媚びてなくて。

結果、この「ルパン三世」は個人的には悪くないと思います。そもそもですよ、「ルパン三世」は長年TVスペシャルで汚され続けて、コナンとも競演して、これ以上ないところまで落ちている訳ですよ。「LUPIN the Third -峰不二子という女」でようやく救われた感じ。
そんな「ルパン三世」に期待するのが阿呆ってものです。観るからには固定概念を捨てて、広い心で受け止めないと。

ちなみに、「ルパン三世」より評価の低い実写作品「デビルマン」。
あれはクソです。あれこそ冒涜です。最低に値する作品です。しかし映画だけ観ると伝わらないでしょう。
当時はデビルマン・ブームが起きており、「デビルマン」が神聖化された頃に上映されたものですから、伝説と成り得たのです。
ホント、それに比べれば「ルパン三世」なんて全然良作ですよ。

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