8時10分の電車に乗り、幕張メッセへ行ってきた。いよいよLoud Park'09である。
10時半前には着いたので、最初のBlessed by a Broken Heartは観れると思っていた。入場の行列はそれ程では無かったのだが、ロッカーを探し、クロークに預ける事に気づき、その行列に並んでいたら11時を過ぎてしまった。幕張メッセ内部は、ロビーを挟んで左側がUltimate StageとBig Rock Stage。右側がSanctuary Stageとなっている。Ultimate StageとBig Rock Stageに主要バンドが集まっており、この2つのStageで演奏が重なる事はない。それだけに動き易い反面、Sanctuary Stageの存在価値が分からない。私的には訪れる予定のないStageだ。
途中から観たBlessed by a Broken Heart。国内デビューから1年しか経っていないせいか、盛り上がりに欠ける。それにも負けず、オープニング・アクトの大役に恥じないパフォーマンスを魅せた彼らは、立派なプロである。
そうこうしている内にUltimate StageではSteel Pantherの姿がチラホラと。こちらの観客はもう意識が移ってしまっている。私もその一人だったりした。
11時40分にSteel Pantherの演奏開始。80年代ヘアメタルを再現した印象的なMVは、多くの人の心に焼き付いているのだろう。かなりの盛り上がりである。せっかく前列に陣取ってはいたが、観客の汗臭さに負け、後退した。
そもそも、月曜に痛めた左足を前日に悪化させていたので、1日中立っているのだけでも酷である。汗臭いのも嫌だし、今日は後方から適度に乗っていようと決めた。
12時25分にOutrageの開始。Vo.はもちろん復活した橋本直樹。1曲目がMegalomaniaだった為、黙っていられず突入。本日初のサークルモッシュ発生である。流石Outrage、選曲も素晴らしく、興奮冷めやらぬステージだった。
次のFirebirdは見送り休憩を摂って、14時10分から急遽代理出演の決まったLoudnessの開始。OutrageとLoudness、日本の誇る三大バンド(後はUnited)の内2バンドが観れるというのは、なんとも嬉しい限りである。
Hellriderで始まった彼らのステージに対し、観客の反応は薄かった。多くのミュージシャンに影響を与えた彼らに対し、それは失礼ではないか。そう思って前部へと突入。しかし、古い曲が始まると観客は激しく反応した。そう、観客は彼らを知らないわけではなかったのだ。ならば私は退こう。そもそも、私が好きなのは第三期の曲だけだし。
それにしても二井原実。彼のMCは実にフレンドリーで、どうにもメタルらしくなく、個人的にはどうかと思う。
次のDokkenはランチ・タイムとし、いよいよ16時10分から四天王の一組Anthraxの登場。四天王の内3バンドが出演する今回のLoud Park。その凄さに惹かれた反面、正直なところMetallica以外はほとんど聴いていない私である。
それでも盛り上がれるのが、Anthraxの楽曲の凄さである。とにかく観客が入り易い。S.O.D.で見慣れていたスコット・イアンだが、ギターを弾いているのか疑いたくなるぐらい、よく動いていた。
そして私の大本命、17時30分からのArch Enemyである。アンジェラ嬢を間近で観ようと前列へ向かうが、周りを見渡すとヘヴィメタ畑というよりジャガイモ畑であった。私も含め、頼りなさそうな坊主頭がゴロゴロいたのだ。集荷されてはたまらないと、場所を移動。その美しき外見が放つガテラル・ヴォイス、それに惹かれるオタク達。そう考えると冷めてしまい、途中で一服しに行った。
もうここからは守りに入る。興奮したのは"Nemesis"ぐらいで、あとはアンジェラ嬢の魅力にウットリしていただけ。
18時50分からは四天王の一組Megadethの登場。凄い事だが、限りなく曲を知らない。それは昔から興味が持てなかったから。まぁ四天王を生で観る事に価値があると思ったのだ。
煙草吸ったり、プラプラしたり。そうして遂にはSanctuary Stageに足を向けてみた。完全にMegadethに客を取られ、かなり過疎化していたPoison The Well。ステージ向かって左側のエリアは普通のノリだったのに対し、客数の少ない右側は無法地帯と化していた。サークルモッシュが頻繁に発生し、もう何でもいいからノッちまえ的な世界である。曲も良いノリだったので、私もそこに紛れてみた。もしかしたら、本日一番体力を使った場面かもしれない。
Poison The Wellのステージが終わり、クロークへ荷物を取りに行って帰り支度を整えた後、やる事もないのでMegadethを観に行った。そうは言っても、壁際に座り込み、客と客の間からたまに見える巨大スクリーンを観ていた程度である。どちらかと言うと、曲を聴きながら、目の前に立っていた女性の絶対領域に見とれていただけとも言える。
Arch Enemyの時から気になっていたのが、赤子連れの観客がいた事である。なんとも無茶な事をする親だ。しかも、この騒がしい世界で寝入っている赤子も凄い。
20時20分、遂にメタル・ゴッドの登場である。とはいえJudas Priestの楽曲で好きなのは限られており、まぁ神を参拝に来た様なものである。壁によりかかって眺めていたのが、終いにはしゃがみこみ、さらには一服して食事を摂った。
お目当てはRam It DownとPainkiller。やるとしたら最後だろうと思ったので、その経過には興味がなかったのだ。
終了時刻が差し迫ってきたので、いよいよか、いよいよか、と思っていたら、ステージが終了してしまった。Ram It DownもPainkillerも無し。もしやアンコールで、と思っていたが完全に終了。目的は遂げられず、渋滞を逃れる為に早めに立ち去るのも失敗した。そんな私は、神に対し怒りすら覚えた。あのハゲめ。
22時10分の電車に乗り、真っ直ぐ帰宅。1時前には自宅に着いた。
Steel Panther
Outrage
Loudness
Anthrax
Arch Enemy
Megadeth
Judas Priest
一度は観たいと思っていたバンドが、纏めて消化できたのだ。Loud Park、何とも素晴らしいイベントである。
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