2014年8月16日土曜日

水ヶ塚からの富士山〜途中で断念

富士山に10年連続で登ったので、もう富士山登頂には興味が無くなりました。なんて偉そうな事を書きましたが、私が登ったのはどれも五合目から。しかも御殿場口からの登頂は未経験。
なので、ちっとは普通と異なる登り方をしようと思いました。ただ、トレランとか冬登山とか、そういう高度なのは無しで。

考えたルートは、
水ヶ塚駐車場から須山口登山道を登り、
富士宮口登山道六合目から登頂。
お鉢を巡って御殿場口登山道を下り、
双子山を経由して水ヶ塚駐車場へ戻ってくる、
というものでした。

天気が良い日を狙って、夏休みは常に待機。されども天気は改善せず。このままでは夏休みが終わってしまうので、悪天候を覚悟で行ってきました。

御殿場市街ではたまに雨がパラつき、富士山は雲で隠れていました。しかし富士山の周りは晴れ。山頂に笠雲があるのが気になりました。
これなら登ってみるかと思えば、水ヶ塚駐車場近辺は雲の中。時には雨が強く、駐車場で少し悩みました。
ちなみに水ヶ塚駐車場の駐車料金は、マイカー規制時のみ、自動車でも原付でも1,000円です。1時間なら無料で停められます。
そうこうしていたら少し雨が落ち着いてきました。雲が低いことも道中で確認できているので登山開始!

15:36 水ヶ塚上よりスタート!
富士山南側も原始林なのか、苔の生え具合とか素敵です。
内からは汗、外からは湿気、予想以上に衣類は濡れ、久々に多くの荷物を背負ったものですから、肩も痛みました。

16:04に一合五勺を通過。しばらく登っていると、早くも晴れ間が見えてきました。
16:45 御殿庭下(二合五勺)に到着。完全に雲を抜けました。
早くも疲れて、7分の休憩。
17:15 御殿庭中(三合目)に到着。ここでも10分の休憩。

六合目まで後一時間ほど。暗くなる前には着きたいものです。
 富士山頂が見えてきました。この林を抜けると、御殿庭上への直登。横風も強く、かなり体力を消費。
御殿庭上からは、宝永山第二火口が見えます。ここまでの道のり、出会ったのは下山者2名のみ。まぁこんなとこ登る人は、ちゃんと天気も考慮しますよね。
宝永山火口に来る人はそれなりにいる筈なのですが、時間が時間だからか、誰もいませんでした。
御殿庭上から雲海を拝んで、富士宮口六合目へ。

18:13 六合目に到着。標高2,493m。水ヶ塚駐車場が1,450mなので、1,000mは登りました。水平距離と標高差から考えると、だいたい六合目が中間地点か。
時間に余裕があるので、ノンビリ休憩。ただ、外にいては体が冷えるので、インナーを乾かそうと山小屋で休憩しました。
やっぱり山ならホットコーヒー、と思って注文したのですが、その横にはホットミルクの文字が!暖を取るならホットミルクにするべきだった...そして、別の意味でも...

山頂を覆う笠雲、乾かぬインナー、強い風。コーヒーを飲んだら煙草を吸いたくなりました。しかし煙草は駐車場。
もう帰ろうかと思いましたが、それは甘えと思って、19:05に出発。

したけど...

胸焼けが!
コーヒーです!暴飲暴食をしなくとも、稀に襲ってくる胸焼け。この先に待っているのは、胃液の逆流、そして吃逆地獄。こうなると一睡しないと治りません。
肉体に無茶をさせなければ悪化しないだろう。そう思い、ノンビリノンビリ登ります。このペースなら汗もかかないので、体を暖めつつも、休憩中に凍える事もない筈です。
しかし治まらない胸焼け。六合五勺ぐらいまで登ったのでしょうか。これ以上進めば、万が一の時が大変です。さらに私は高山病になる可能性があります。
胃酸過多と高山病のコンボ。こんなのが来たら大変です。高山病で下山するのすら辛かったのに、胃酸過多まで極ったらどうなる事やら。

19:33 自分の中で正当な理由が出来たので、下山を決意しました。
六合目に戻ると、雲海の一部が燃えているようでした。どうやら、自衛隊の夜間演習での照明弾っぽいです。

五合目で20時半のバスに乗車。往復なら1,500円、片道だと1,150円。結果だけ見ると、水ヶ塚上から登った自分が馬鹿みたいです。
水ヶ塚駐車場に着くと、そこは完全に雨。上も地獄なら下も地獄か...。まぁ今回は天候だけの問題ではありませんので、レインウェアを着てとっとと退散です。が、霧と雨で全く前が見えません!御殿場市街まで、かなりトロトロ走ってきました。

やっぱ富士山は退屈な山ですね。毎年登ってそう思うのに、山開きをすると忘れてしまうんですよね。
今回のリトライをするつもりはありません。かわいこちゃん(死語)に同伴をお願いされない限り、富士山なんて二度と登らんぞー!

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