2018年5月4日金曜日

藤野を歩いてみた

相模原市の藤野を歩いてきた。八王子や高尾を過ぎて来てるので、東京都か山梨県かと思いきや、私の住んでいる神奈川県である。高尾山〜陣馬山縦走の最寄り駅としてしか認識してなかった藤野。緑のラブレターをキッカケに芸術の道とやらを知ったので、早速歩いてきた。

電車で2時間以上かけ、9:02に藤野に到着。まずは駅周辺でパンフレットを探す。ちなみにパンフレットは藤野観光協会のHPでPDF版を入手できる。
まず目につくのが「なぐら地区てくてくまっぷ」。ハイキングをするには欠かせない地図だ。
見つけにくいが、小さく畳まれた「芸術の道」。私に必要なのはこちらである。が、実のところ「てくてくまっぷ」も重要だった。

9:27、藤野駅を出発。緑のラブレター、これは実にインパクトのあるオブジェである。
「あなたと...明日の空の色について」こういう作品は好きだ。こんなのが路肩の草むらに置いてあるのだから、場違い感が半端ない。そんなギャップが好きだ。

園芸ランド事務所前まで来ると、そこはもう「緑のラブレター」の下。そこから山中に入って「緑のラブレター」に接近してみようと試みた。右往左往している内に、全く関係ない方向へ歩き出してしまった。ハイキングコースの分岐には道標があり「A23」等と番号が振ってある。ここで役立つのが「てくてくまっぷ」である。この時はPDFの存在に気づいていなかった為、適当に進む。
木陰が気持ち良いし、行き当たりばったりで楽しむのも良いではないか。しかし、そうはさせてくれない生理現象。ウ◯コがしたい。とてもしたい。このままハイキングを続けていたら野糞確定だ。道標に沿って園芸ランド方面へ歩くと、園芸ランド事務所前に戻って来れた。無駄な山歩きをしてしまったが、ここならトイレがあるので安心だ。
名倉グラウンドの門も芸術的。
門よりも、それに付いているキャラクターの方が気になった。
「COSMOS」ありがちな裸像である。でも良く見るとそんな事ない。
その隙間を埋めるかの様に張られた蜘蛛の巣。裸像に蜘蛛の巣とは、どんな変態プレイなのやら。狙って出来たものではないだろうが、これぞ自然と融合されたアートである。

とまぁ他にもオブジェがあるわけだが、ただオブジェを点在させただけという企画に思える。
「山の目」は「緑のラブレター」並のインパクトはあるが、他の多くは単なるオブジェだ。
「庵(いおり)」や
「森の記念碑」。こういった記念撮影を楽しめるオブジェは良いと思う。そうでない物は観光資源として相当弱い。オブジェを点在させるなら、それらに連続性...関連したストーリーがあると、全てを見て歩こうと気にさせてくれる。

今回歩いた中で一番惹かれたのが「包丁岩」である。天然のオブジェ。この岩の上に立てたら、かなり写真映えするだろう。岩の裏側に足場を作って鎖を張り、先端まで行ける様にする。ハーネスを1回500円ぐらいでレンタルする。もちろん命の保証はしない。行政では無理なサービスだが、放置するには勿体無いポイントだ。

包丁岩で満足したので、オブジェはもう結構。
石楯山に寄って、
景色を眺めて退散。12:25に藤野駅に着き、12:32の電車で国府津へと戻った。

町づくりのテーマはしっかりしている藤野地区。歴史に沿っているし、自然に囲まれ、都心へのアクセスも良い。地方から出てきた貧乏アーティストあたりを集約して成功者が出れば、芸術の町としての名も売れるのではないだろうか。とはいえ、彼らが歳を取った時、東隣の相模湖付近に定住してくれれば良いのだが、西隣の上野原に定住されては神奈川県、相模原市として意味がない。町づくりとは難しいものである。

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