2009年6月6日土曜日

沼津アルプス北上

 2009年6月6日、朝4時20分に起床し支度を始めた。5時に家を出るつもりだったのだが、支度にもたつき家を発ったのは5時13分だった。この時期でも早朝の箱根が寒いのは承知していたので、厚手のパーカーを一枚着込んでの出発。小田原は快晴だったものの、箱根方面を見ると雲がかかっており、少しばかり不安を感じた。そしてそれは的中し、芦ノ湖が近くなるにつれ雲の中に突入し、バイクでは寒いと感じる状態だった。
 道の駅”箱根峠”に着いたのが6時。一般道を走ってきた事もあり、予定より余計に時間を喰っている。それでも一服し、霧につつまれた芦ノ湖を眺めた。
  6時35分沼津駅発のバスに乗る予定なのだが、どうにも間に合いそうにない。箱根から三島へ下る道中、三島の町と富士山が綺麗に見えたが、そこで立ち止まらず沼津駅を目指した。沼津市内に入ったものの、駅の場所がいまいち分からず路肩に停車。この時6時33分。完全にアウトである。
 停車位置から沼津駅は意外に近く、すんなり着いた。しかしバイクを停める添地駐輪場が分からない。おおよその場所は調べていたが、入り口が分からない。結果としては、沼津駅向かって左手にあるイーラの裏手に周る勢いで走れば良い。誤ってガードをくぐっては駄目である。駐輪場自体は沼津駅の西隣にあるのだが、かなり横に長いので、バイクは大きく迂回せねばならないのだ。

 駐輪場に着いたのが6時47分。次の東海バス7時20分まで何をしようかと思い、まずは8番バス停の場所を確認。すると隣の7番バス停に伊豆箱根バスが停まっており、目的地の多比を経由するものだった。
 こうして7時発の伊豆箱根バスに乗り、多比へ向かった。2時間ほどしか睡眠を取っていなかったので、とても寝たい気持ちではあったが、バス停の順番を知らないので迂闊には眠れなかった。

 多比のバス停を降りるとすぐにセブンイレブンが目についた。ここで昼食を調達し、7時35分、沼津アルプスへ向かって出発。といきたいところだが、沼津アルプスへの登り口がまるで分からない。目印があるらしいのだが、全く分からない。住民に尋ねて答えを貰っても、いまいち分からない。とりあえずヒントを頼りに入ったのが、多比のバス停からセブンイレブンを過ぎた先にあるY字路にある住宅街への細い道だ。やはり目印は見当たらなかったが、10分ほど登って沼津アルプスへの道標を発見。ここまで結構歩き回っていただけに苛立ちを覚えていたが、結果オーライである。
 安心したところで飲み物を、と思ったら、何処かで飲み物を落としたらしい。脱水症は恐ろしいが、コンビニまで戻るのも嫌なので、そのまま進む事にした。それから20分ほど登った頃であろうか、雨の後でぬかるんだ地面に脚を滑らせ、早々にズボンを激しく汚してしまった。正直言って帰りたい気分だった。なので、ここから先は箇条書きにさせて頂く。
  ちなみに、この”沼津アルプス”と呼ばれるコースは、山と山を繋ぐ道はなだらかで良いが、そのぶん各山の登り下りがかなり急斜面である。平均的にあまり高くないので、町の音がしばしば聞こえ、これはこれで良いと言うか、雑音と言うか、個人的には再び登ろうとは思えないところだ。
 8時53分 鷲頭山山頂 駿河湾が見えるが木々が遮り絶景というわけではなかったので、そのまま前進。
9時03分 小鷲頭山山頂 ここからの眺めは良かったので、飲み物が無いのに一服した。
10時14分 徳倉山山頂 相変わらず飲み物は無いが、食事を摂り一服。
10時59分 横山山頂 眺望はまるで無いので素通り。

 そして11時15分、横山を下りきると道路に出た。まだ香貫山が残っているのに気分台無しである。しかし、道路に出たなら自販機ぐらいある筈だ。そうして見ると、すぐ東側に発見。約3.5時間、汗は流せど補給の出来ない試練に終止符を打てたのだ。 香貫山登山道入り口は、これとは逆に西側へ200mほど歩いたところにある。もともと最後の香貫山を登る前に一服しようと思い、横山山頂を素通りしたので、これに飲み物が付いてきたのは嬉しい限りだ。
 香貫山は山道もあるが、基本的には舗装路が続く。20分程で山頂に着いたがなんてことはなく、展望台へと向かった。
私が沼津アルプスに求めたものは、富士山に向かって尾根を歩く姿だった。しかし富士山は雲に隠れ、そもそも沼津アルプスというコースに眺望の良い場所が少ない。特に北側は。その中で最も満足できたのが、この香貫山の展望台。要するにだ、この展望台にさえ来れば北も西も一望できて満足できるわけだ。歩きたい人は歩けば良いが、景色を望むなら香貫山だけで良い。
 香貫山から見ても富士山は雲に遮られ見れなかった。今日という日で最も景色が良かったのが、箱根から三島にバイクで下る道中というのは、なんとも皮肉なものである。この香貫山”だけ”は、再び富士山を見に訪れたい。その時は黒瀬の駐車場にバイクを停め、展望台まで歩いて終わりである。
  展望台から30分とかからず黒瀬へと出た。ここから道路沿いに西側へ行くと、甲羅本店の辺りに黒瀬のバス停がある。便も多く、沼津駅に帰るには便利だ。
 ちなみに、黒瀬から2つ目のバス停が市役所前。黒瀬の駐車場に車を停めて沼津アルプスを南下した際は、多比から市役所前までバスで行き、あとは黒瀬へバスで行くも良し歩くも良し。バス停2つなので、そう遠くはないと思う。

 沼津駅の公衆便所でスパッツを脱ぎ、駐輪場でシャツを着替えて履物もサンダルに交換。気温の変化などを考慮し、用意周到である。

 13時に添地駐輪場を発った。道路はそれなりに混んでいた様なそうでもない様な、まぁバイクには関係のない事だ。箱根への登りも渋滞と呼ぶ程のものは無かった様な・・・、まぁバイクには影響の無い程度で。再び道の駅”箱根峠”で芦ノ湖を見て一服。一般道の渋滞は目に見えているので、箱根新道に乗って回避。少し寄り道はしたものの、14時40分には自宅に着いた。

 真っ先に洗濯をし、それと並行して靴を洗いバイクの汚れを拭き取った。優先事項を済ませたら、近所の日帰り温泉へ。疲れを癒して日課の6kmランニングに備えようと思ったが、20時現在、それはちと無茶な気がした。

0 件のコメント:

コメントを投稿