2010年1月30日土曜日

歩かなくとも大野山

 2010年1月30日、空は快晴。山北町にある大野山は、車で山頂まで行けるので魅力を感じていなかった。しかし、未だ経験していない「谷峨駅の利用」に何故か惹かれ、今回の計画を実行に移した。

 朝7時過ぎに起き、御殿場線の時刻をチェック。9時4分の電車で山北から谷峨へ行き、大野山を越えて山北駅に戻ってくるという計画だ。まだまだ時間はあると余裕をこいていたら、家を出たのは8時35分。
 かなり諦めていたがバイクで山北駅を目指した。東山北駅を出発した御殿場線が、私の先へと走っていく。これで完全に断念。予定を変更し、山北駅から大野山に登り、谷峨駅へ下りて戻ってくる事にした。
  9時5分、山北駅裏の駐輪場に到着。国道246号を目指し、御殿場線沿いに歩く。桜の花が咲き乱れると、美しく化けるこの通り。今年も楽しみである。
 9時30分に大野山ハイキングコース入り口に到着。暫くは普通に道路を歩いていく。
  車で大野山を登ると気になるのが、足柄ボクシングジム。こんな辺鄙な場所にボクシングジムがある事が、とても心に残る。そんなジムの手前で道を反れ、共和小学校方面へと登った。折角だから車では選ばない道を歩きたい。住宅街を抜け、10時に共和小学校に到着。

  この辺は富士山が良く見え、目指す大野山山頂も見える。山頂が向かいに見えるのは変な気分で、真っ直ぐに道が欲しいところだ。

 共和小学校から少し歩くと大野山登山口に着いた。ここからようやく山道へと突入する。
  山道に入ってすぐに地蔵岩観音と水子地蔵尊がある。見どころという程ではないが、これを逃すと他に見る物はない。ただ山道を進むだけである。

  ようやく空が開けると山頂は近い。それと同時に急な階段が延々と続き体力を奪う。それを登りきれば、目の前に広がるのは丹沢の山々。

 ここから10分程で大野山山頂に到着。10時54分である。なんだかんだで休憩を取らずに登ってしまった。

  山頂でオニギリを2ヶ食べて一服し、11時10分には出発。矢が駅へと向かってあるくと、右手に富士山が見え続け、その広々とした光景が実に清々しい。


  景色が途絶えたら、後はただ下るだけである。途中で休憩所があったので、用を足した。綺麗なうえに着替えるスペースもあって、なかなか良い施設である。

 さらに下ると東名高速道路が右手に見えた。木々が邪魔をして見通しは悪いのだが、すぐ近くの鉄塔に登れば良い景色が撮れるのではと思った。とうぜん登ってはいけない。しかし登りたい。そうして登ってみたが、木々が邪魔をしない景色を求めるとなると、結構登らなければならない。単身でそこまで無理はしたくないので退散。
  民家が見えれば先は長くない。猫がいたので写真を撮ろうとした。飼い主の老婆曰く、この猫の名前はハルらしい。大人しい猫ではあったのだが、どうもファインダーを向けるとソッポを向いてしまう。まぁ猫にそこまで期待するものではない。誘惑するエサもないので、谷峨駅を目指す事にした。
 吊り橋を渡れば谷峨駅まで10分程。存在は知っていたが渡る機会の無かった吊り橋を渡れて満足である。

 12時半に谷峨駅に到着。次の御殿場線は13時である。食事をするには微妙だが、谷峨駅まで来た以上は一休食堂で食事を摂ってみたい。
  一休食堂は谷峨駅から5分と離れていない。トラックの運ちゃんが愛用するイメージが強いので、今まで訪れる気になれなかった食堂だ。
 猪肉を使った料理は気になるが、そこまで時間に余裕は無い。確実に早そうなところで、カレーライスを頼んだ。味は悪くない。セルフサービスのコーヒーが無料らしいのだが、のんびりする暇はないので、食べ終わったところで早々に店を出た。まぁ悪い店ではない。機会があればまた来よう。
  無事に13時発の御殿場線に乗り、山北駅へ。とりあえず電車に乗った際に整理券を取ったが、これを山北駅の何処で清算したものか。山北駅で下車しても、私が出る改札は裏口。錆びれた裏口。いちおう切符入れはあるのだが、ここに現金を入れれば良いのだろうか。良く分からないので、何もせずに外へ出た。これで良いのか、御殿場線。
 時間も早い事で、夜景の綺麗な松田山の西平畑公園に寄る事にした。昼なので、とうぜん夜景が目当てではない。
夜しか来たことのない西平畑公園。豆電車もあるようで、見ていて楽しそうな場所である。桜が咲けば賑わう事だろう。
 昼でも眺めは良いのだが、やはり魅力が倍増するのは夜である。東名高速道路を流れるライトが実に綺麗な場所なので、日を改めて来たい場所だ。

 大野山、車で山頂に行けば済む山である。しかし、休日に軽い気持ちで登るには丁度良い山だった。

0 件のコメント:

コメントを投稿