足柄平野に住んでいる人間は、南側の海と他三方の山々に囲まれて生活している。西は箱根、北は丹沢、東は何と呼んだものか。国府津から新松田へと伸びるその山々は、総称して"曽我丘陵"と呼んでおけば支障がない事を知ったのは、実に今日の事である。
言うならばハイキングなので、飲食物は500mℓのお茶のみ。とりあえず道が分からないのでパンフを探してみたら、国府津駅前の観光地図の所に常駐してあった。とはいえこれは、国府津〜下曽我間の地図のみ。上大井まで行くには物足りないが、これしか無いので仕方が無い。
10時25分に国府津駅を線路沿いに西へと発ち、小さなガードを潜ると踏切があった。かなりローカルな線路だったので御殿場線のかと思ったが、御殿場線のは別にあるので疑問のままだ。今度暇な時に、この線路が何処に続いているのか追ってみよう。
国府津駅裏の山を登っていく。随所で富士山が良く見える。時期が時期だけに、ミカンが良い色合いをかもし出している。途中でトイレ付きの"西山農道休憩所"があるらしいのだが、これには気づかなかった。
そのまま地図に従い歩いて、五穀峠碑に到着。ここからも富士山が良く見える。ちなみに、この辺の山は"弁天山"というらしい。
新幹線と小田原厚木道路を越えて間もなく、風外窟への分岐となる。江戸時代初期に風外慧薫(ふうがいえくん)という禅僧が修行した洞窟らしい。大層な洞窟でもあるまいと思い、ここには立ち寄らなかった。
田島の道路の上を行く上町隧道を過ぎると、今度は"高山"という山である。途中である筈の"一本松跡"が何処かは気づかず、11時35分、最初の目標地点である六本松跡に到着。かつては六本の古松があり、4つの道が交わる重要な峠だったらしい。
少し進むと道が3つに分岐した。方向的に左はありえない。これまでが舗装路だったのに対し、中央は山道すぎる。かといって右は若干方角が違う気がする上、登っていない。そうして選んだのは中央の山道だった。
そこを進んで間もなく、またも分岐があった。分岐というか、それとなく左に道が延びている感じ。しかし、こちらの道の方が登っているので、この道を行く事にした。後で思った事だが、私の行った道が不動山山頂への直通。真っ直ぐ行った場合は次の浅間山へと向かう道なので、途中で左に折り返す感じで登らなければいけない。
木々に囲まれた山道を歩き、12時に不動山山頂に到着。やはり木々に囲まれていて、眺望は望めない。
私より先に来ていたハイカーが、道に悩んで尋ねてきた。私と同じ上大井へ向かうにあたり、方角を見失ったらしい。これも後で思った事だが、先に書いた分岐で真っ直ぐ進むと、不動山山頂へは少し逆走しなければならない。そうして山頂に着くと、行く手にあるのは明らかに方角の違う道だけなので、悩んでしまうのだろう。山を歩くに辺り、普通ならば来た道を戻るという事は滅多にないだけに。
一服して不動山山頂を発ち、次は浅間山へと向かう。途中で車が横切るのが見えたので、何処の道かと思ったら、菅原神社への道標があった。菅原神社と言えば国府津駅付近の筈だが、明らかに方角が違う。どうやらこれは、古怒田の菅原神社らしい。車が横切った道は、中井町の古怒田と小田原市の上曽我を繋ぐ農道の様だ。まぁ私が使う事はあるまい。
こうして分岐にぶつかった訳だが、浅間山方面の道は正面のみなので真っ直ぐ進んだ。すると貯水タンクやら電波塔やらが密集している場所を通る。この辺が浅間山山頂だろうか。ここを過ぎてすぐの分岐で、いこいの村への道標があるので、それに従い進もう。
そうして進むとまた分岐。もはや地図はない。Googleマップも頼りない。特に道標が出ている訳ではないので道なりに進めば良い気もするが、下っている事を怪しく感じ、左へと道を反れた。暫く歩くと眺望が開けて自分の進行方向が分かり、選択を誤った事に気づいた。戻るのも癪なので、適当に右へ右へと曲がって、それっぽい道へと戻った。
改めて北へと向かってあるいていると、畑の中に3台のバイクが停まっていた。なかなかのオーパーツぶりと思って見に寄ると、そこには緑に浸食されたバイクが4台。そして無数の廃スクーターが転がっていた。
私より先に来ていたハイカーが、道に悩んで尋ねてきた。私と同じ上大井へ向かうにあたり、方角を見失ったらしい。これも後で思った事だが、先に書いた分岐で真っ直ぐ進むと、不動山山頂へは少し逆走しなければならない。そうして山頂に着くと、行く手にあるのは明らかに方角の違う道だけなので、悩んでしまうのだろう。山を歩くに辺り、普通ならば来た道を戻るという事は滅多にないだけに。
一服して不動山山頂を発ち、次は浅間山へと向かう。途中で車が横切るのが見えたので、何処の道かと思ったら、菅原神社への道標があった。菅原神社と言えば国府津駅付近の筈だが、明らかに方角が違う。どうやらこれは、古怒田の菅原神社らしい。車が横切った道は、中井町の古怒田と小田原市の上曽我を繋ぐ農道の様だ。まぁ私が使う事はあるまい。
こうして分岐にぶつかった訳だが、浅間山方面の道は正面のみなので真っ直ぐ進んだ。すると貯水タンクやら電波塔やらが密集している場所を通る。この辺が浅間山山頂だろうか。ここを過ぎてすぐの分岐で、いこいの村への道標があるので、それに従い進もう。
そうして進むとまた分岐。もはや地図はない。Googleマップも頼りない。特に道標が出ている訳ではないので道なりに進めば良い気もするが、下っている事を怪しく感じ、左へと道を反れた。暫く歩くと眺望が開けて自分の進行方向が分かり、選択を誤った事に気づいた。戻るのも癪なので、適当に右へ右へと曲がって、それっぽい道へと戻った。
改めて北へと向かってあるいていると、畑の中に3台のバイクが停まっていた。なかなかのオーパーツぶりと思って見に寄ると、そこには緑に浸食されたバイクが4台。そして無数の廃スクーターが転がっていた。
右に開けた風景を見つつ歩いていたら、左手にテニスコートが見えた。何処のテニスコートかと思ったら、これが目標地点としていた"いこいの村"だった。
12時55分にいこいの村に到着。特に用はない。地図を見るに、上大井へと下る道は2,3本あるが、私は野菜の直売所正面辺り、いこいの村の臨時Pの看板が指す舗装路を進んだ。
ここまで来ると、もう求めるものは何も無い。強いて言えば、枯れ葉に混じったエロ本(?)の藻屑が良い味を出していた。
13時16分、1時間に1,2本しかない御殿場線の時刻表をチェックしてみた。タイミングが合えば良いのだが、最悪のケースだった。次の上りは13時20分、それを逃せば14時23分。あと4分で着く筈がないし、おそらく15分程で上大井駅に着いてしまう。
不動山山頂でお腹が空いていた事だし、上大井駅周辺で昼食を摂れば良いかと期待する反面、自分の記憶ではあの辺に飲食店が無いことを思いつつ、13時33分に上大井駅に到着。上大井駅前には居酒屋が一軒あるだけだった。
14時23分の電車で国府津駅へ戻り、駅前のマジョリカという和洋レストランでパスタを食べた。初めて訪れる地元の飲食店。手作りの料理は美味しく、機会があればまた利用したい店だ。
私が料理を待っていると、隣の席に3人組の御婦人が座った。高価なブランド名がやたらと飛び出し、都内のデパートやらモールの名も話題に出ていた。かなり豪華な買い物好きっぽい。その割にこの店の常連らしいので、地元の人間なのか都内の人間なのかハッキリしない。ともあれ、この御時世でも彼女らの世界は景気が良さそうだ。しかし外見を見る限りでは、そんな高貴なブランドを着こなすセンスは無さそうに感じた。服というのはブランドよりも着こなしである。
以上。距離的には気軽で、アップダウンも程よく、東西に広がる景観も良し。地元にこんなコースがあるとは、意外や意外だった。
12時55分にいこいの村に到着。特に用はない。地図を見るに、上大井へと下る道は2,3本あるが、私は野菜の直売所正面辺り、いこいの村の臨時Pの看板が指す舗装路を進んだ。
ここまで来ると、もう求めるものは何も無い。強いて言えば、枯れ葉に混じったエロ本(?)の藻屑が良い味を出していた。
13時16分、1時間に1,2本しかない御殿場線の時刻表をチェックしてみた。タイミングが合えば良いのだが、最悪のケースだった。次の上りは13時20分、それを逃せば14時23分。あと4分で着く筈がないし、おそらく15分程で上大井駅に着いてしまう。
不動山山頂でお腹が空いていた事だし、上大井駅周辺で昼食を摂れば良いかと期待する反面、自分の記憶ではあの辺に飲食店が無いことを思いつつ、13時33分に上大井駅に到着。上大井駅前には居酒屋が一軒あるだけだった。
地元の路線ではあるが、生涯2度乗ったかも怪しい御殿場線。それだけに勝手が分からない。ちなみに御殿場線は無人駅が主流である。JRなのにSUICAは使えない。整理券を発行する機械もない。電車に乗る際に何かするのだろうか?どうにも分からぬので、国府津駅で支払う事にした。おそらくこれが正解である。
缶の汁粉で空腹を補い、2本の下り電車を見送りつつ、意外と簡単に時間は潰せた。途中で私の横に座った男性が、右脚をベンチの上に伸ばした。土足をベンチの上に乗せるなど非常識である。ただそれ以上に、ベンチに座りながら右脚をベンチの上に乗せ、さらに右側に伸ばすという不思議な姿勢が、果たして楽なのかという点がとても気になった。見た目的にも終わってるし、駄目な男かと見下していたら、何やら携帯で株の話をしていた。もしかしたら、私はこんな男に成人男性として負けているかもと恐れを感じた。14時23分の電車で国府津駅へ戻り、駅前のマジョリカという和洋レストランでパスタを食べた。初めて訪れる地元の飲食店。手作りの料理は美味しく、機会があればまた利用したい店だ。
私が料理を待っていると、隣の席に3人組の御婦人が座った。高価なブランド名がやたらと飛び出し、都内のデパートやらモールの名も話題に出ていた。かなり豪華な買い物好きっぽい。その割にこの店の常連らしいので、地元の人間なのか都内の人間なのかハッキリしない。ともあれ、この御時世でも彼女らの世界は景気が良さそうだ。しかし外見を見る限りでは、そんな高貴なブランドを着こなすセンスは無さそうに感じた。服というのはブランドよりも着こなしである。
以上。距離的には気軽で、アップダウンも程よく、東西に広がる景観も良し。地元にこんなコースがあるとは、意外や意外だった。
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