2010年11月20日土曜日

二泊三日の京都旅行 その1

 2010年11月19日、なかなか片付かぬ仕事を終えて急いで家に帰った割には、頭を刈り風呂に入って旅行の支度と意外と余裕があった。とはいえ晩飯はカップヌードルを食べただけだが。

 22時20分頃に家を出て、電車で小田原へ。23時25分発の南海バスで京都へと旅立った。小田原駅東口から京都駅八条口まで6時間かかるとはいえ、片道7,300円は安い。
 予約が早かったせいか私の席は先頭だったので、景色が見えると喜んでいたらカーテンを閉められた。寝るのが主なんだから当然か。
 小田原組からすれば早すぎるが、鮎沢PAでの休憩が最後となる。確か10分休憩だったろうか。念の為トイレに行っておいた。
 後は寝て待つのみ。なのだが、姿勢良く寝過ぎたのか何なのか、途中で目覚めたら首周りに激痛が走った。超固まっている。とはいえ寝る意外に無いので、首を解しながら良い姿勢を探して、何とか眠りに就いた。
 初めての高速バス。枕は必需品だと感じた。 バスは遅れる事なく5時15分に京都駅に到着した。コインロッカーへ荷物を入れて、いざ宇治へ。と思ったがJRの改札が分からない。見つけた改札は6時OPENとの事だったので待とうと思ったが、あらゆる店が閉まっている。コンビニすら閉まっている。まぁ24時間という制度は好きではないので、京都という都市が夜寝ている事を批難はできない。それはそれとして、私の行き場が無かったのも事実である。
 ようやく見つけたのが南北を繋ぐ連絡通路の改札。しかし5時31分の電車には間に合わず、次の6時1分まで待ちぼうけ。
 無事に6時1分に乗ったものの、宇治に着いたらやはり...。
  まだ薄暗い宇治に着いたのが6時25分。実に静かなものだ。目指す平等院は8時半開館と知ってはいたものの、私は外見だけ見れば満足な人間なので、常時開放エリアで事が済むのではないかと向かってみた。しかし残念、常時開放エリアなど皆無に等しく、残りの時間を如何に過ごしたものやら。
 道中にサイゼリヤがあったが11時OPEN。モーニングセットをやっている喫茶YABEは土曜休業。他に開いてる店などなく、駅前に戻ってコンビニで過ごすしかないわけだ。
 これなら朝の早い清水寺か、拝観自由な伏見稲荷大社から行っておくべきだった。
  8時半前には平等院で待機。阿字池に移る境内が素晴らしすぎる。宇治に来た目的は、これと宇治橋&紫式部像を見る事だけ。なので9時9分には京阪線で宇治を去った。

 桃山南口駅で下車して、明治天皇と昭憲皇太后の御墓がある伏見桃山陵へ。大きな古墳があるのだが全く近づけないので、来ただけで満足。そのまま歩いて伏見桃山城へ。
  中は解放されていない城だが、朱を纏った天守は実に京都らしく、それだけで満足。建造物は立派だが周りが全然手入れされてなくってね、その微妙な廃墟臭さも好きな物件。

 丹波橋から伏見稲荷へ。あの連続する鳥居を撮りたいと思い続け、ようやくその日が訪れた。でも伏見稲荷大社で一番良かったのは黒猫の親子だったりする現実。猫は反則だわな。特に子猫。
  とはいえ、千本鳥居は圧巻の一言。その後も鳥居を求めて山頂まで歩いた。四ツ辻からの巡回コースだが、私が時計回りで歩いた限りでは、半時計回りの方が写真を撮るには良いと感じた。ちなみに私は一周22分。見る事はどうでも良く、一周する事の方が大事だった。
  四ツ辻でぜんざいを食べて休憩し、荒神峯から京都一周トレイルコースに沿って泉涌寺まで徒歩。冒険してしまったと思ったが、20分もあれば着いてしまう距離だった。
 その後は東福寺に向かいがてら霊雲院の庭園観賞。そして紅葉の綺麗な東福寺。いや凄い。通天橋からの景色は御見事。それだけに観光客も多すぎ。胸くそ悪くなるほど多かったので、紅葉をノンビリ撮るでもなく、電車で京都に戻った。
  これでも未だ13時台だったので、予定を変えて嵐山へ行く事にした。何がそんなに魅力か知らぬが、とにかく混雑している嵐山。

  渡月橋は渡らずとも川沿いを歩きながら観賞。天龍寺の庭園を観賞して、そのまま竹林へ。静かであって欲しい竹林も、この時期では人・ひと・ヒト。自分もその一人ではあるが、まじウザイ。清涼寺は敷地内に軽く足を踏み入れた程度で、目的である大覚寺へ。お腹は空いたわ、足は痛いわ。そんな私を迎えた大沢池は良かったが、大沢池を取り巻く庭の手入れは物足りない。寺にしても御堂に面と向かえないのも宜しくない。寺と言えば金に物を言わせた建築物で威厳を感じさせてくれないと。

  大沢池越しに心経宝塔を撮ろうと訪れた大覚寺だが、スッカリ忘れていた。
ここで団子かぜんざいを食べようと思ったが、他の客のを見ているとボッタクリ感満載だったのでヤメた。
 全く楽しんでいないようであるが、それだけ疲れていたという事で。

 流石にもう歩きたくないので15時53分のバスで京都駅まで行ってしまおうと思ったが、渋滞で90分以上はかかるとの事。なので嵯峨嵐山からは電車。運転手が案内したにも関わらず、この選択をする乗客が少なかったのは意外だった。気持ちは分からなくもないが、利口ではないだろう。
 電車も負けじと混んでいたので、嵐山カレーでも食べて一本遅らせる事にした。しかしカレーは品切れ、カルビライスのみ。電車も全く空いてはいなかった。あ、カルビライスは食べました。600円と安くて美味しかったけど、量が物足りなかった。吉牛で並を食べた気分。次回があれば、今度こそカレーで。

 16時42分に京都駅に着き、荷物を取って地下鉄で四条へ。四条駅から歩いて、今回の宿泊先「9h」へ向かった。要はカプセルホテルである。近代的な雰囲気で必要最低限に留めた宿泊施設。荷物は全て専用のロッカーへ。寝室というかカプセルは寝るだけ。1カプセルに1コンセントはあるようなので、最低限の充電は出来る。
 不便な点を上げるなら、階層のロッカーとカプセルを行き来する手間。1階ロビーで無線LANは使用できるが、座ってPCを使う場合はコンセント不足に悩む。立って使う分には各箇所にあるのだが、疲れているので座りたい。この設計は嬉しくない。

 19時頃、夕飯&散策を目的に外出。寺町京極を三条まで上り、新京極を歩いて南下。私は修学旅行中の中学生か。
 ともあれ流石の賑わい。買い物をする訳でもなし。ここで急いで夕飯を摂るわけでもなし。ホント散策しただけ。
 四条大橋を渡って祇園へ。ここは少しだけ北上して白川南通りを歩いて戻ってきただけ。結局9h近くの店に入った。
何と言うか、分類するならスナックか。外見はそうでないものの、作り的にはスナックだ。ビールとつまみと聞き手が居れば良い、って人には悪くないかもしれないが、私の様に酒は不要・食べ物重視の人間には適していなかった。とはいえ店に入ってしまったので、生を飲んで食事を摂って退散。希望と一致していなかっただけで、悪い店ではない事を念押ししておこう。

 後はシャワーを浴びて寝るのみ。ここで気をつけたいのが、アメニティは全てシャワールームの外にあるので、一緒に持ち込まなければならない。シャワールームから浴場に行く事が可能で、まぁ5人以上になると不快な程度の大きさだ。
 アメニティを忘れた私は、シャワーを浴びて入浴する事しか出来なかったが、これは明朝に仕切り直せば良い事である。タオルは使い放題っぽかったので。

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