2017年6月24日土曜日

「GLOW」観たので、WWE DIVAを振り返る

Netflixのオリジナルドラマ「GLOW」を観始めたら、そのままシーズン1を観きってしまった。80年代に実在した女子プロレス団体「GLOW」をベースにしたフィクションの様だ。
正直なところ、もう少しプロレスラーとしての成長過程に焦点を当てて欲しいところだが、最終エピソードの試合展開は見事だった。そう、ハッピーエンドも大事なのだが、それ以上に次に繋ぐことが大事なのである。WWEのPPVにしても、不満の残る終わり方はしょっちゅうある事だ。

実際のところ、女子プロレスラーは男子の中に華を添えるような扱いである事が多い。身体的に男子の方が迫力があるので、キャットファイトを求められる事もしばしば。致し方のない事であるが、時代と共に地位も技術は向上していると思う。
女子プロレスラーを語るうえで、メイ・ヤングとファビュラス・ムーアに触れない訳にはいかないだろう。人生の幕が閉じるまでプロレス界に尽くしてきた2名。年老いてもお下劣キャラとして存在し続け、真のプロだと感じさせられた。
男子に引けを取らない存在だったチャイナ。私がWWFを観始めた頃には下火に入りつつあったが、革命的な存在である。残念ながら昨年、若くして逝去された。
トリッシュとリタ。動けるリタ、役の広いトリッシュ。DIVAのあるべきカタチを作った2人と言っても過言ではないだろう。
それとは真逆の2人。WCW上がりのステイシーとトリー。とにかく美しければ良い。勿論それだけでは無いのだが、こういうキャラクターも必要だと象徵する2人。
タッグ戦線が世代交代する中、特に存在感のあったMNM。その中の1人メリーナは体が柔らかく、観ていて面白かった。
パンキッシュなスタイルがヒットしたアシュリー・マッサーロ。しかし活動期間は3年と短い。
最近WWEに戻ってきたミッキー・ジェイムスとマリア・ケネリスのキャラクターも良かった。ヒール時は病的だが、ベビーフェイスも似合うミッキー。馬鹿なのか天才なのかあやふやで可愛いマリア。
これでゲイル・キムも戻ってきてくれれば、私的には実に嬉しい。
今年HALL OF FAMEを受賞したベス。当時、久々に強そうなDIVAが現れて、その活躍にはとても期待して観ていた。

そんなDIVAたちの地道な努力のお陰か、今はとてもキャラクターが充実しているように見える。
中でも、偉大な血を引くナタリアとシャーロットの2名は説得力がある。この2人の試合が観たくて昨年の日本公演を観に行ったのに、来日前にナタリアがヒール・ターンしてしまい、願いは叶わなかった。

とにかく今のWWEは、女子に限らず男子もタレント揃いだ。NXTの成功に加え、TNAからの移籍組も加わり飽和状態にさえ感じる。さらに言うと、平均点は非常に高いが、そこまで突出した人材が思いつかない。
ザ・ロック、ストーンコールドから長い期間を経て、ジョン・シナ、ランディ・オートン、そしてブロック・レズナーという重鎮が育った。彼らに取って代わるのが今の世代なのか?次の世代なのか?今後も楽しみなWWEである。

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