2007年8月20日月曜日

中国短期留学1~北京1

 2007年8月1日、今回の留学には別の目的がある。それは"禁煙"だ。土地が変われば喫煙可能場所も分からない。主に過ごすのは大学の寮内だ。煙草を吸えるか怪しいもので、これを機に煙草を止めようと思った。
鴨宮駅までの道中、車の中で父の煙草を一本もらう。「これが最後の一本だ」私の闘いは始まった。

 12:50過ぎ、成田空港第2ビルに到着。「鴨宮-成田空港第2ビル」の乗車券と「横浜-成田空港第2ビル」の成田エクスプレスの特急券を合わせた額は5,010円。所有時間は、乗り換え含めて約2時間40分。

 チェックインは済ませたものの、そこには試練が待っていた。飛行機が遅れている。推定3時間。この間、私にどうしろと?煙草を吸えということか?
遅延の詫びに1,000分の食事券を貰った。日本を離れることだし、和食のレストランへ行った。空いている席は喫煙席のみ。私は出直すことにした。
 数分後、同じ店に戻る。私を覚えていたのか、店員は禁煙席に案内しようとするが、私は喫煙席を選んだ。その手には2箱の煙草。いや、だってね、暇じゃない。

 14:55の便は19:30へと変更された。北京に到着するのは相当遅い。これはホテルへ連絡すべきか?何語で?そもそも、国際電話をかけるのが初めてだ。
 悩みながらも国際電話の掛け方を調べる。私が購入したのは1,000円分のKDDIスーパーワールドカード。何度もやり方を間違えたものの、なんとか電話は繋がった。
 来た!中国語だ!英語で返したチキンな私。まぁまぁ、中国語はこれから学びに行くわけですから。
 中国での両替は時間的に厳しい。レートは悪いが、成田空港で両替することにした。1元=17.46円。4,365円が250元になった。
 出国手続きを済ませ免税店へ。フィリップモリスが1,900円。煙草税って100円/箱も取られているんですね。とてもお得だけど、禁煙を諦めたわけではないので購入しませんでした。

 さらなる遅延もあり、飛行機が動き出したのは20:00。飛行機の飛び立つ瞬間、文明の偉大さを感じる。こんなデカイのが、多くの人を乗せて空を飛んじゃうんだからね。
 悪天候も影響し、23:30、北京首都国際空港に到着。飛行機を降りるとそこにはバスが。バババ、バス!?驚きはしたが冷静に考えると、下手に綺麗に着飾っている成田より、分かり易い気はする。

 北京首都国際空港から北京市街へはバスが出ている。料金は一律16元(らしい)。時間が時間なだけあって、バスは既に終了していた。一服しようと思ったが、闇タクシーの勧誘が五月蝿い。こんなのに乗ったら、1,000元取られることもあるそうだ(翌日出会う中国人ガイドH氏による情報)。タクシー乗り場へ行けば、係員らしい人が声をかけてきてくれる。行き先を告げれば乗るタクシーを指示してくれるので従いましょう。ただ、
・目的地まで、だいたいいくらかかるか運転手に聞く
・メータを倒しているか確認する
 このくらいは自己防衛の為に、自分で確認しましょう。北京首都国際空港から北京市街までの料金は、高速道路代を含めて100元前後が相場です。

 1:00、ノボテル新僑に到着。タクシー代は高速道路代を含め99元。
英語でチェックインを済ませ、4階にある私の部屋へ。3泊で34,500円(朝食付き)、あまりホテルに泊まった経験は無いが、悪くないのではないか?ドライヤーは無かったと思います。トイレは洋式で紙も流せます。ベッドが広いのは良いが、相手がいないのが寂しい。
精神的に疲れる一日だった。幸先不安である。

 2007年8月2日。1階で朝食(洋風バイキング形式)を済ませ、ツアーの待ち合わせ場所である長富宮飯店へと向かう。道中、北京駅を撮影したら、警備員みたいな人(武装警官)に何か言われた。後でガイドのH氏に聞くと、「武装警官を撮るものと勘違いされたのではないか?」ということでした。街は自由に撮れますが、武装警官にカメラを向けるのは止めましょう。

 地図で見るとそうでもないが、長富宮飯店は意外と遠かった。徒歩で30分ほどかけて到着。嗚呼、他の日本人観光客に会える。どんな人達か楽しみだ。
 と思ったら、ツアー客は私のみ。ガイドは中国人男性のH氏。北京の短大で勉強したという日本語は、悪くはない。運転手も含め、男3人のドライブが始まった。
最初に行ったのは、明十三陵。明の皇帝の陵墓群で、観光地として最も有名なのは、地下宮殿のある定陵。私が行ったのもここです。
 明の時代とかよく分からないし、あまり興味もないので、H氏のガイドも聞き流すだけ。地下宮殿は生乾きの匂いがして臭かった。

 北京市街の北部だろうか?車での道中、洋風のラブホテルらしき建物を発見。それにしてはデカイ。見た感じディズニーランドに似ているが、位置的に石景山遊園ではないのは確かだ。H氏に尋ねると、ある政治家が郊外を盛り上げようとアミューズメントパークの建築を始めたが、権力を失い計画も白紙。建築途中のまま放置されているらしい。ディズニーランドをパクる気は、昔からあったのね。

 万里の長城へ行く前に昼食をとった。レストランと土産物屋が合体した、観光客を餌にしているような場所だ。お腹が空いてなかった上に、一人分としては量が多い。味はまぁ普通ですかね。
 ここで中国語を使ってコーラを注文。一応通じたが、微妙に通じていない。常温のか冷やしたのか聞いてきたのかな?飛行機の中でも、私の「コーラ」は通じませんでした。

 万里の長城エリアに突入。道路を挟む両サイドの山には、既に長城が見えている。空はクリアに晴れ、観光するには最高だ。腹が満たされ、道路は渋滞、睡魔が私を襲う。「ここで寝ては他の2人に悪い」と思っていたら、H氏が既に寝てました。男1人のためにガイドしてつまらないだろうから、そのくらい気が抜けていた方が私としても助かる。
万里の長城最北端(かな?)、八達嶺長城に到着。凄い!本気で凄い!中国人、凄いぞー!!
 画像は西側(男坂?)から東側(女坂?)を撮ったもの。男坂はとにかく急なので、女坂より空いてます。短いスカートで登ったら見えてしまうかもしれません。"かもしれない"ということで、そんなの履いて登っている女性はいませんでした。
 男坂最高部へ到着。「ここからの景色に酔うぞーっ!」と思っていたら、「証明書、名前書いて」と日本語で営業する中国人が待っていた。気持ちは分かるが、情緒ってものが無いのか?気分が悪いから、早々に下り始めた。
 H氏との待ち合わせまで時間があったので、ペットボトルのお茶を購入(10元)。噂には聞いていたが、本当に砂糖が入っている。ラベルに"低糖"と書いてあるしね。私は砂糖入りの麦茶が嫌いではないので、疲れた時に冷たいこれを飲む分には美味しく感じました。ただ、喉を潤すために緩いこの茶を飲んだら、嫌みな感じがしました。

 客が私一人なこともあり、ツアーは早めに終了。帰りはノボテル新僑まで送ってくれました。
 時間が余ったので、東単通りと王府井通りを散策。常時歩行者天国の王府井通りは、かなり賑やかで良い。脇には屋台が並ぶ"小吃通り"。ここで珍品を食べるぞー!と思いましたが、中国人が密集する中で行動するのは危険と感じ、諦めました。

 ホテルの近くで高級そうな煙草屋を発見。北京にしても開封にしても、煙草と酒を一緒に扱うのが一般的なようで、大抵店が綺麗です。ここでマルボロを2箱購入。1箱16元(260円)でした。

 夕食は北京駅前のマクドナルド。「このセットを一つ」「飲み物は〜で」これさえ中国語で言えれば問題ない。と思いきや、レジカウンターにメニューがない!あるのは期間限定フィレオフィッシュのチラシのみ。レジ上部のメニューを指差して注文しようものなら混乱は必死。この100%中国人の中で戸惑うわけにもいかないので、期間限定フィレオフィッシュで諦めた。まぁマクドに行くと、いつもフィレオフィッシュを食べている人間なので、問題はないのですが。
 限定フィレオ、ポテト、コーラLのセットで23元(379.5円)。中国では御馳走扱いされるわけだ。味は普通です。ただ、写真と見た目が違うマクドでも、今回は一層ギャップが激しかった。

 20:30 ホテルのロビーで北京散歩の方から電車の切符を受け取った。これで予定通り開封へ行けるだろう。

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