2007年8月20日月曜日

中国短期留学3~開封1

 2007年8月5日、午前中は校内の案内、そして午後は学校周辺の案内、の予定でしたが午前中で両方終わってしまいました。
午後は自由ということになり、出かけたい人だけで外出することにしたけれど、私は寝坊して置き去り・・・。寮にいるのもなんなので、一人で街をブラついてきました。
  どの国にも壁に落書きをする奴はいるもので、「FUCK毛怪物」と書かれた言葉が妙に気になった。"FUCK"は世界共通か?それより"毛怪物"って何だ?
 中国と言えば自転車!たしかに自転車は多いのですが、この二輪車文化が日本より発達しています。国土が広いから自転車道も大きく作れるっていうのもあるのでしょうね。電動自転車、電動スクーター、果ては電動トライク(三輪車)。魅力的ではありましたが、日本の狭い道路には不向きですね。
 そんな電動車の店が並ぶ通りを発見。ソニー電動車店とか松下電動車店とか名乗っているけど、あくまで名前だけだと思う。
 17:00、みんなで開封市街地の本屋街へ行く。歴史的な名残で開封市街地は城壁に囲まれ、この城壁内は予想を超えて栄えていた。現代的な建物が密集する地域もあれば、歴史的な建物が密集する地域もある。もちろん庶民的な地域もある。日本人にはマイナーな開封ですが、ここはかなり良い場所です。
 本屋街というだけあって本屋は多いものの、他の店もあります。KFCもあって安心。そしてその前は屋台が並んでいて活気に溢れています。
 夕食は二手に分かれました。餃子屋組と屋台組。北京で逃した屋台、ここで喰わねば何時食べる!
 蝉はサクサクしていて悪くなかったです。何かの心臓も弾力があって美味しい、何を食べたかよく分かってないけど、どれも悪くなかったです。ただ、青物が欲しいとこでした。
 この屋台街、しばしば強烈な臭いのする場所があります。その原因は臭豆腐。噂には聞いていたけど、とにかく臭いです。味は悪くはありませんでしたが、こんな臭い思いをして日々食べようとは思いません。ちなみに、同様の理由で納豆も嫌いです。

 2007年8月6日、午前中は中国の文化について勉強。中国の祝日、そして歴史、でも中国語なので分かりません。たまに訳してくれるので、それを頼りになんとなく聞いてました。
 昼は学食へ。中国人学生はお薦めしていませんでしたが、いやいやこれがまた美味しい。実に日本の家庭料理に使い料理と味付けです。少し固いけど白米も食えて幸せ。もちろん値段も高くない。4人で料理3品と各自ご飯で丁度良いぐらいですね。ただ、衛生的には悪そうですw
 午後は書道。何年もかけて学ぶ本場の書道を、たった3時間で学ぼうというのです。しかも中国語で。正直チンプンでした。
立派な肩書きをお持ちの書道の先生。最後に私たち一人一人に好きな言葉を書いてくれました。「蒼天巳死」にしようか「中黄太乙」にしようか悩んだけど、どちらも字が思い出せず断念。しかも印象良くなさそうだし。というわけで、仏教徒らしく「諸行無常」にしておきました。
 夕食は麺料理。私が選んだのは刀削麺。「刀削麺って何?」と聞かれると、左腕で麺の固まりを抱えて右手で削るジェスチャーしかできないのですが、同じ質問をされたH氏も同様のジェスチャーをしていました。ボディランゲージは世界共通だ。
 食事の後は台球に行きました。ビリヤードです。ネットカフェとビリヤード場が合体しているのですが、さすがオンラインゲームが盛んな中国のネットカフェ。数えてませんが、「300台のパソコンが並んでいた」と言っても過言ではないでしょう。
 楽しく過ごしておりますが、電車の中でひいた風邪が悪化しています。かなり熱っぽいです。風邪薬を持ってきといて良かった。

 2007年8月7日、午前中は昨日に引き続き、中国の歴史を勉強。ここ開封は宋の時代に"東京"という名の首都だったこともあり、宋朝の部分では開封の名所や名物を紹介してくれました。お陰で歴史の授業であることを忘れた。
 後半は切り絵。老師の作った作品は素晴らしく、実際にやってみても面白いものでした。機会があれば、またやりたいものです。
 昼食は学食。料理の名前を理解できれば想像がつきます。食感、調理方法、素材、今回の留学で一番覚えた単語が、この料理関係の用語だと思います。
 午後の授業は音楽。中国の古典音楽について学びました。大抵の人は中国らしいメロディというのが想像できると思いますが、この中国独特の叙情的で広大な旋律、完成度にしても歴史の長さにしても、西洋のクラシックと同じくらいメジャーになっても良いと思います。
 夕方は数人でバスケをやりました。昨日がビリヤードなら、今日はバスケ。留学の目的を忘れています。しかし5分で息がきれ、30分後には止めました。バスケは好きですが、技術も体力も足りません。
 みんなで少し散歩をし、夕食を食べる場所を探します。日本人側の意見としては「よく分からないからお任せ」、中国人側の意見としては「彼らの口に合うのは何だろう?」といったとこでしょう。
中国人学生の提案したのは、近所のブラジル料理店。彼らも行ったことはなく、明らかに高そうです。それは、中に入ってリアルになりました。
 店内は綺麗で、形式はバイキング、値段は知りません。前から気になっていたけど、中国人学生が短期留学の日本人の金銭感覚に合わすのって大変だと思います。そういうわけ で、ここは御馳走。彼らはこの土地で、私たちに様々な"初めて"を体験させてくれるのです。私たちが返せる"初めて"は、これぐらいしかないし。
 中国でブラジル料理。従業員の中にはロシア人も登場。もう何がなんだか分かりません。そして、何がブラジルだったのかも分かりません。そろそろ会計を・・・と思っていた頃、突如店内がブラックアウト!迅速にロウソクを持ってきて対処する店員。それにしても立派なロウソク立てだ。この停電は作為的なものか?それとも慣れているだけか?
 20分ほどで停電は回復。そして問題のお会計。13人で624元(10,296円)。どひゃー!学生には食べれる金額ではありません。でもまぁ良い店でしたよ。以前は日本料理屋だったということで、息が長くないかもしれません。
 ちょっと胸焼けするほど食べちゃいました。胃が弱いので、すぐにもたれます。風邪も完治してないし、体調的には最悪です。
 2007年8月8日、朝7時から数人でバスケをやりました。30分ほどで止め、シャワーを浴びて授業へ。もちろん風邪は治ってません。
 今日は一日、発音の練習です。"n"と"ng"2つの「ん」、日本人も使い分けているのですが、意識していないだけに使い分けるのが難しいです。
  放課後、皆との夕食はパスして単独行動に出ました。私の立てる計画は、ペースが早くて無茶な点もあるので、人にはお勧めできません。
 まだ行ったことの無い場所を散策。大学から見えるテレビ塔の近くまで行き、庶民の匂いタップリの路地を通って、城壁の近くまで行きました。
 汗だくになりながらも歩き続けること70分、ファーストフード店で夕食にしようとしたけど、やはりレジにメニューが無さそうなので断念。大学近くの屋台街で羊の肉をむさぼりました。

 大学近くのスーパー"零点超市"で皆と遭遇。これからダンスを観に行くそうなので同伴しました。道中、花火の音が聞こえ始める。はるか南東の方で上がる花火、目的地の公園で何発か見れました。これが私にとって今年初の花火だったりします。
 さて、ダンス。公園でダンスといっても、ストリート系ではありません。社交ダンス・・・でもないし。踊る者もいれば、剣舞をやる者もいて、そんな親を待つ子供たちもいる。中国の夜の公園、よく分からない世界だ。
 この公園では、ローラーブレードや子供用の車のレンタルをしているらしく、子供達はこれで好きなように遊んでいます。人にぶつかることもなく、なにげに上手いのではないでしょうか。特に車で遊ぶ子供、凄い勢いで助走をつけドリフトまがいのことをしてます。中国の交通事情の荒さが、既に垣間見えています。
 みなさん長居しそうなので、私は先に退却しました。かなり歩き疲れていましたし。

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