2007年8月20日月曜日

中国短期留学2~北京2

 2007年8月3日、今日は終日フリー。イロイロ行こうと思っていたけど歩いていくにも限度があるので、ひとまず故宮に的を絞った。ホテルから西へ10分ほど進むと、多くの欧米人観光客を発見。これはそこに観光地があるってことの証明ですね。そういうわけで正陽門に到着。
 ここから北上すると、天安門をくぐり故宮へと辿り着く。デカデカと毛沢東の顔写真が飾られる天安門。15元で上にも登れますが、ペットボトルは持ち込み不可、ヤル気の見られぬ手荷物検査、そして、どーってことない見晴らし。お金を払ってまで登るほどではないと思います。
60元払って故宮へ入場しようと売り場へ並ぶものの、一向に前に進まない。カウンターは3つあれども、列は5列ぐらいになっていた。油断をすれば横入りされるので気をつけましょう。40元で外国語の音声ガイドを貸し出していますが、私は借りませんでした。
 故宮はとにかく広いです。全てを見てたら3,4時間はかかるかもしれません。私は"故宮へ行った"という経験が欲しかっただけなので、北側の出入口である神武門までひたすら歩き、南側の出入口である午門まで戻って終わりにしました。
 神武門付近で水を購入。中国産のミネラルウォーター(500m?)で1本3元。観光地にしては安いと思います。ちなみに、故宮内で喫煙所は見受けられませんでした。
 午門まで戻る途中、いいかげん疲れたのでベンチで一休み。すると武装警官らしい青年が声をかけてきた。この制服、忘れるはずもない。制服、デジカメ、そして笑顔、写真を撮ってもらいたいのは明らかだ。しかも相手は武装警官、安心して接することができる。一人寂しかったのもあり、快く引き受けました。私の撮った写真にも満足してくれたようです(2回目で・・・)。

 12時半過ぎ、煙草を吸いたいのでホテルへ帰還。道中、小さな店で水(1本2元)を購入。今日を終わりにするのもなんなので、14:30、少しブラついて帰りに夕食を食べようと計画。「何を食べようか?」「セブンイレブンは何処にあるんだ?」そんなことを考えていたら景山公園に着いた。これ、かなり歩いています。
 景山公園は綺麗です。多くの緑に囲まれ、景山(高さ43m)の頂きにある万春亭からの景色も素晴らしい(らしい)。流石に登る体力はありませんでした。まさかここまで来ると思っていなかったので、デジカメすら持って行きませんでした。スリ対策ということで、中国にいる間はいつでも、一人で歩く際は手ぶらで行動していました。
 チョコアイス(5元)とオレンジジュース500m?(5元)を補給し、少し休んで退散。
 2008年の北京五輪に向けてか、建築および修復中の建物が目立つ北京。栄えているには栄えていますが、少し横道にそれれば庶民的な光景が見れます。そして、横道に逸れなくても見れる庶民的光景もあります。
・肌着で歩くオヤジ
・肌着を腰の上まで捲っているオヤジ
・肌着すら着てないオヤジ(半裸です)
 シャツを腹の上まで捲るのは一般的らしく、若い男性でもやっています。どいつもこいつも、見せれる腹にしてから晒せ!
 ついでに交通事情。中国人の車の運転は荒いです。かなり強引です。流石に信号では止まりますけど。そんな車を恐れず信号無視する歩行者。歩行者用の信号は、正直なところ飾りです。歩行者にせよ、運転手にせよ、意思の強い者が前に進めるようです。

 話が逸れました。王府井通りと交差する東安門大街では、夕方から屋台がオープン。16:30頃でも数店舗がオープンしていた。しかし、あまりに疲れていたので、何も食べずにホテルへ帰還。
 夜中にお腹が空くと困るので、北京駅前の吉野家へ出陣。中国の吉野家は日本と違い、マクドの様にレジで受け渡しをしてテーブルで食べます。で、やっぱりレジにメニューがない。あるのは新商品の広告のみ。鳥肉、ブロッコリー、人参の丼物とサラダとミルクティーのセット(29元)。注文してから気づいたのが、牛丼のセットなら中国語で言えました。
 牛丼のサイズは2種類で、12元と16元。日本と比べれば格段に安いですが、中国ではまだ高いと思います。

 明日は緊張の移動日。中国の電車、長時間の移動、開封駅から開封大学まで、私は無事に行けるのでしょうか?
 2007年8月4日朝7時、チェックアウトを済ませ、ホテルでタクシーを拾う。行き先を書いた紙を渡せば、言葉が通じなくても問題ない。ちなみに、ホテルでは英語しか使っていません。英語が話せて助かりました。
 本来ここでは地下鉄を利用する予定でしたが、荷物が大きい上に地下鉄の乗り試しもしていないので、タクシーにしました。

 ホテルの目の前の通りを西へ9kmほど行けば北京西駅に着きます。9km、実際にはけっこうな距離でした。タクシーで正解だったと思います。北京西駅を通り過ぎるタクシー、流石にこれはツッコミましたが、Uターンできる場所が先なようです。地理が分からないので従いました。
 料金は33元。少し高い気がしますが、騒ぐほどでもありません。そもそも、このタクシーのお陰で、私は無事に北京西駅に辿り着けたわけですし。

 電車に乗るのは簡単でした。駅に入るとすぐに荷物検査機があるので、そこに自分で荷物を入れて自分で取ります。何番の待合室に行けば良いかは、デカデカと電光掲示板に表示されているので、日本の駅でホームに行く感覚で待合室に行きます。
 待合室は広いです。これから電車に乗る人が一同に会するので、"室"というより"ホール"です。ここには売店があるので、飲食物が調達できます。
 待合室の奥には改札が複数あり、その先にゲートがあります。各ゲートの上には電光掲示板があるので、自分がどの改札に並ぶのか、入場が始まっているのか、自分の電車が何番ホームから出るのか、ということは中国語が分からなくても、それなりに分かります。多くの人が並んでいるので、その群れに従いましょう。
 出発30分前になって改札がオープン。流れに乗って切符を切ってもらい、ゲートをくぐります。あとは目的のホームへ行き、自分の車両を探すだけ。人の流れに乗って行けば良いと思います。
 私が利用したのは寝台車。1室4名でベッドも柔らかめの車両です。そのぶん値段は高いです。車両に乗る際、係員に切符を渡すと鉄のプレートが貰えます。到着駅が近くなると乗務員が来て、再び切符と交換してくれます。

 自分の部屋へ行き荷物を棚にしまおうと持ち上げると、同室の中国人男性Y氏が手伝ってくれました。お礼は言えれども会話は厳しい。「どこへ行くの?」と聞かれたので「開封へ行きます」と答え、私が日本人で中国語が分からない旨を伝えました。するとY氏は私に英語を話せるか尋ねてきました。それならまぁオッケーです。Y氏はアメリカ在住で、北京への出張がてら故郷の開封へ帰る途中とのことでした。これはラッキー!
 一眠りすると、喉がとても痛かった。空調のせいで風邪をひいたようです。お腹が空いたものの昨日の例を考えて食料は調達していませんでした。Y氏がカップ麺を食べようと車内販売を捕まえたので、私もそれに便乗させていただきました。
 電車の経路を見る限り、水滸伝で有名な梁山泊、そして中国人の源である黄河が見れるかもしれません。気を配ってはいたものの、結局どちらも見れなかったというか、よく分からなかった。

 予定より30分遅れて開封駅に到着。Y氏がいるから駅から出るのも安心。駅からはタクシーを拾って開封大学へと向かいました。
 開封駅前は思っていたより栄えています。開封大学周辺は、市街地から少し離れているせいもあり少し庶民的。だけど綺麗な方だと思います。

 大学に着けども、他の面々は未到着。私だけ寮に案内され、皆が来るのを待っていました。30分ほどして全員集合。私たちの面倒を見てくれるW老師、中国人学生H氏、Yさん、Sさん、そして私を含む11人の留学生。
 皆で中華料理を食べに行きましたが、ちょっと口に合わなかったかな。

 ちなみに、禁煙は諦めました。寮の部屋内で煙草が吸えるんだもの・・・。

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