2009年11月4日水曜日

秋の早朝、昇仙峡

 2009年11月4日、未だ暗い上に寒い朝4時に家を発った。箱根で雪が降ったぐらいなので、この時間に峠越えは利口ではない。富士五湖道路を使って山中湖へ抜けると、気温は-2℃。スッカリ冬である。
 本日の日の出は6時9分。それまでには本栖湖に着くだろうと余裕をこいていたが、日の出と朝焼けの時刻は別物だった。焦り気味で走り、本栖湖西岸に到着。しかし、富士山には若干の雲がかかり、湖面は波立っていた。逆さ富士、それが簡単に見れるとは思っていないし、それが本日の目的ではないので、スッパリ諦め北上を開始。
 上九一色村を抜けるて暫くすると、目の前に甲府の街並が現れた。その背後には八ヶ岳などの山々。空気が澄んでいたので、その迫力たるや凄いものである。

 甲府駅前を通り山へと登る。行き先は昇仙峡。カーナビの言う通りに進んでいたが、ここで道を間違えた。間違えたものの誤りではなく、結果として昇仙峡下流部を車で登っただけである。
 その紅葉っぷりたるや素晴らしく、歩いて眺めたいところだったが、なにせ車一台分の道幅である。対向車が来ては困るので、急いで抜けたいところだった。後で知った事だが、この道は平日は登りのみの一方通行らしい。

 7時20分、無料の市営駐車場に到着。流石に店は何処も開いていない。新静観橋から下流へ歩き始めると、右手に無数のカボチャが置いてあった。ハロウィンの跡である。見た目はジャック・オー・ランタンだったが、カボチャを刳り貫いて作ってはいなかった。もうガックリである。そもそも日本人がハロウィンをやる意味が分からない。「Trick or Treat」と言って子供達が家々を回るとは思えず、そもそも日本、特に秋田ならば、そういう悪い子はナマハゲに連れてかれてしまう。
  話を戻し、仙娥滝を見た後そのまま下流へと進んだ。既に日は昇っているのだが、山間にあるだけに全体に陽が当たるのが遅い。紅葉は見頃で写真を撮るには困らないが、なにせ寒い。何となく下へ下へと歩いていたが、何処まで歩けば良いのやら。

  ふとゴジラっぽい置き物が目についたので写真を撮っていたら、店の主人が声を掛けてきた。気づけば県営駐車場の近くまで歩いてきてたらしい。時刻は8時半頃だったろうか、日陰続きで体が冷えていた事もあり、ここで一息つく事にした。話によると、本日の快晴とは対照的に、昨日は雲りで寒かったらしい。昨日の箱根といい、本日の昇仙峡といい、天気に恵まれて幸いだ。

  汁粉とコーヒーで肉体を温め、来た道を引き返す。帰りは撮影ポイントが大分絞られておりズンズン進んで行くと、静観橋まで大した距離ではない事を知った。


 店々は既に開いており、観光客もそれなりにいた。ロープウェーは夏に乗ったので用はなく、9時50分に昇仙峡を後にした。



  御坂峠を抜けて河口湖へ。早朝の寒さが嘘の様に日差しが強い。空気は澄んでおり、富士山が綺麗に見えた。山中湖で見た富士山も美しかったが、やはりベストなのは三国峠から見る富士山である。前回来た時は青々とした風景だったのに対し、今回はスッカリ秋色に染まっていた。

 短時間ではあるが、チョコチョコと写真を撮るのに立ち止まっていた為、家に着いた頃には13時を回っていた。

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