2011年2月13日日曜日

箱根湯本から芦ノ湖へ

 2011年2月13日。朝6時に起きようとしたが、実際に起きたのは7時20分。休みだというのに、寒い中起きていられるか。そんな思いでいたが、折角地元に雪が降ったというのに何もしないのは愚作である。
 渋々と支度をし、8時12分に自宅を出発。バイクで行こうとしたがバッテリーが上がっていたので、仕方なくチャリ。小田原駅まで行こうとも思ったが、寒かったので鴨宮駅へ。
 箱根湯本駅に着いて一服。やれやれと思いながら動き出したのは9時12分だった。
  箱根湯本駅から国道1号を登って行くと、足洗いの湯和泉を過ぎてすぐ左手に階段がある。ここが湯坂道のスタート地点。9時17分、この階段を登り始めた。早くも残雪があり、少し傾斜はキツかったが喜んで登った。9時35分には湯坂城跡に到着。何もない場所である。
 ここからドンドン雪が深くなり、テンションも上がっていった。前方に単独山ガールがいた。犬のヌイグルミを持参してモデルにしているようだ。私も今後はニポポ人形でも持ち歩こうと見習ったものの、写真を撮ってやる気まで回らなかった。ひたすら登りなので、私も必死なのだよ。

 延々と続く登りに気持ちも冷めてきて、10時31分に休憩を摂った。とはいえ一面雪なので、立ちながらの休憩である。雪で埋もって分からなかったが、第一のピーク湯坂山は既に過ぎていた。
 既に登った人が何人かいるらしく、多少は踏みならされていたので、スパッツは必要だが軽アイゼンを使うほどではなかった。
  10時55分に城山、11時9分に浅間山登頂。ここで休憩と思ったが、先客がいたので次なる鷹ノ巣山へと向かった。まだまだ元気である。しかし、鷹ノ巣山山頂に向けて急傾斜が待っていた。体力が奪われていく中、ふと振り向くと割と良い景色が。これでテンションが上がり、11時30分に鷹ノ巣山山頂に到着。標高差700m以上の延々と続く登りを、ようやく登りきったわけだ。

  ここでは15分の休憩を摂った。空が開けていて気持ちの良い山頂だったので記念に自分撮りでもしようと思ったのだが、先客の御年配が一向に立ち去らないので苛立って下山を開始した。


 「畑宿2.4km 飛竜の滝0.9km」の道標から木陰に入る。これまでフカフカだった雪が徐々に水っ気を帯びてきて、滝付近になるとかなりグチョグチョ。12時16分に飛竜の滝に到着。まぁそれなりか。
 ここから先は踏むのも嫌なほど雪が湿っていて、気を抜くと滑ってしまいそうだった。12時39分、目の前に箱根新道が現れ、横にはベンチがあったので休憩。と言ってもベンチには雪がドッサリ積もっていて座れなかったが。
 凍結orグチョグチョの滑り易い舗装路を慎重に下り、12時51分に畑宿のバス停に到着。ここで終わらせるべきだったのだが、第2ラウンドに突入である。
  一里塚を抜けて県道732号沿いを歩く。車に抜かされる度に自分が愚かに思える。こういうハイキングコースは勘弁して欲しい。13時9分、橿木坂から登山道に入ると思いきや、通行止めの為また県道沿い。延々と県道沿い。最高につまらない。
 13時32分、この休憩の少なさから疲れが溜まったので、追込坂で休憩を摂った。この追込坂のベンチは屋根があるので、本日最高の休憩場所だったのだが、休憩時間は8分だけ。我ながら休憩の下手な人間である。

 甘酒茶屋を通り過ぎて県道沿いを少し登ると、左手に屏風山ハイキングコースの入口がある。人の足跡が見当たらないので、この降り積もった雪を私が最初に崩していくのである。そんな喜びは一瞬で、それ以上に歩きにくさが心配だった。

 13時47分に屏風山登山開始。案の定である。雪に足を取られるわ、雪の重みに負けた笹に行く手を阻まれるわ、もう散々である。折角だからとデジイチを持ってきたのは失敗だった。そろそろ新機種が欲しいので、ここで壊れたらそれも良しとしよう。
 山頂まで40分の道のりらしいが、着いたのは14時32分。よくもまぁ5分の遅れで済んだものだ。
  ここでようやくキチンとした休憩。道中にベンチが2箇所あったが、山頂に座る場所はない。椅子を持ってきて良かった。湯を沸かし、カップ麺を食べる。空が開けていないので、木々から雪解け水が滴る。最後まで取っておいた休憩場所が、なんとも最悪な場所だった。良かったのは誰もいない点ぐらいか。

 15時5分に下山開始。道標によると関所跡まで30分。傾斜の緩い前半部は、笹によるパイプラインの応酬。雪をのけて笹を立てたり、そのまま笹の下を潜ったり、とにかく時間がかかった。笹のアーチと言えば綺麗だが、実際には邪魔なだけである。
 その最高峰と言えるのが、笹のトンネル。雪をどけるには量が多すぎるので、しゃがんで歩き抜けるしかなかった。
 後半部には超急傾斜の階段。この深い雪で急傾斜は危険極まりない。そんな思いをしてようやく民家に辿り着くと、関所跡はすぐそこ。
 15時50分に関所跡に到着し、16時10分の伊豆箱根バスで小田原駅まで帰った。
距離といい高低差といい、結構しんどいコースとは思っていたが、雪が加わって予想を超えたしんどさだった。雪山登山をする時は短いコースにしよう。

 ちなみに本日、ハイキングの本と携帯灰皿を紛失した。本は今日の登山で用済みになった様なものだし、携帯灰皿は煙草のオマケで貰ったものなので痛手ではないのだが、山にゴミを残してきてしまった事に謝罪しよう。

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