-小田急の藤子F車両-
長い道のり、少しでも万全の体調になるよう、バスの中で睡眠を摂りました。口元のユルい私は、そりゃもうヨダレが大瀑布。まだ何も歩いていないのに、タオルは少し濡れ気味です。
8:25に西丹沢自然教室に到着。軽い支度を終えて8:33に出発。ゴーラ沢出合までは呑気なものです。最初にして最後の水場であるゴーラ沢出合。5分の休憩を摂って9:12、ここからが本番です。
-どういたしまして-
ひたすら登りの続く檜洞丸への道のり。前半から無理をしてはいけないので、9:45展望台にて5分の休憩。10:23には残り0.8kmのベンチで5分の休憩。西丹沢自然教室から2時間20分、10:46に檜洞丸山頂に到着しました。ここから100mほど北へ行った場所からの景色が最高なのですが、私は既に雲に覆われていました。
-雲中の檜洞丸-
11:03、檜洞丸を出発。蛭ヶ岳まで4.6km。これまでの努力を嘲笑うかの如く、青ヶ岳山荘から金山谷乗越(11:30)までの強烈な下り。神ノ川乗越(11:48)へのアップダウンを過ぎ、12:09臼ガ岳で6分の休憩。
標高1460mの臼ガ岳に対し、蛭ヶ岳の標高は1673m。この200mを何処で取り戻すのかと思っていたら、目の前に長くそして急な傾斜が現れました。崖崩れで道が少ししかないミカゲ沢ノ頭へと下り、12:43蛭ヶ岳へ向けて登り始めました。
延々と続く登り、クサリに頼るしかないクサリ場、それが終われど続く階段。本日一の傾斜を30分以内に登り、13:11に蛭ヶ岳山頂に到着。流石に疲れて17分の休憩。たかが17分なのですが、特にやる事がないので私には長い方です。
13:28、蛭ヶ岳を出発。これまでの道のりが嘘の様に感じる穏やかなアップダウン。周りは開けていて実に気持ちが良いです。塔ノ岳方面から蛭ヶ岳ピストンをやる方々は、その先の地獄が想像もつかないでしょう。
-鬼ガ岩-
軽快に歩を進め、13:45 鬼ガ岩ノ頭、13:57 棚沢ノ頭、14:05 不動ノ峰、14:10 休憩所。棚沢ノ頭を越えた所では、山道を修繕する方々がいました。仕事とはいえ、こういう方々がいての快適ハイキングですので、感謝の気持ちは忘れません。
トントン拍子で進んできましたが、休憩所からの1.2kmを前に5分の休憩を摂りました。なんとなく一度休んだ方が良いと思いまして。そしたら案の定、道標の距離とは見合わないアップダウンが目の前に現れました。
14:39丹沢山山頂に到着。14分の休憩を摂って14:53に出発。大倉に下りる事を考えると、チト厳しい時刻です。
-日高への道-
塔ノ岳への2.5km、竜ガ馬場と日高を越える訳ですが、ここまでの道のりにしたら普通のアップダウンです。15:40に塔ノ岳山頂に到着。そこには登山客が誰もおらず、鹿が二頭呑気に草を食べていました。
-塔ノ岳の鹿-
15:55、残り7.0kmは駆け下りようと大倉へ向けて出発。走れるところは走って、16:09に花立山荘を通過。そのまま走り続けていると、単身の若い娘さんが軽快に駆け下りていました。この時間に若い女性が一人。目を疑う光景です。山道を走る女性、それを追いかける様に走る私、まるで変質者でした。
堀山の家から共に下山。17:04に見晴山荘で一息つきました。この時間になると、もう心なし薄暗かったです。再び走って下山。途中で女性を迎えに来た方と鉢合い、17:30頃には大倉に着きました。
丹沢縦走、約9時間。この季節だから出来る事で、通常なら一泊するべきです。
申し訳なくも渋沢駅まで送って頂き、女性ともそこでお別れ。聞くに、無いに等しい登山歴と厳しい本日の行程。私の日帰り縦走が霞むほどの厳しい山行です。オジサン、感心したわ。
そんな一期一会もありの、丹沢の最終目標を達した満足感ありの、充実した山行でした。
もう丹沢は結構と思いましたが、蛭ヶ岳・丹沢山から見下ろす玄倉川。宮ヶ瀬や道志からのコース。未踏の道はまだまだあります。
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