2022年9月3日土曜日

据置ゲームに次はない

NINTENDO SWITCHが発売されて5年以上経っているわけだが、任天堂から新型ハードの報せは全く無い。そもそも必要なのかという事だ。
ゲーマーの声というとスペックに関する事ばかり。無い物ねだりをするだけで創造力の欠片も無い。アーケードゲームを追いかけてきた時代から何も進歩していないのである。
近年の任天堂のハードを見ると、2001年のGAMECUBE、2006年のWii、2011年のWii U、そして2017年のNINTENDO SWITCH。この周期で見ると新型ハードの発表を期待するのも分からないではない。一方、PSとXBOXは最新機種までに7年かけた。コンピューターの性能が成熟している現代に、5年周期での新ハード投入は時期尚早である。

そもそも次に何を出そうと言うのか?WiiとDSが爆発的に売れたのは、新しい遊び方を提供した事に他ならない。SWITCHにしたってそうだ。 Wiiの良さを継承しつつ、携帯機と据置機を統合してしまったSWITCH。ここからさらなる遊び方を提供するとなると難しい。
しかも、新しい遊び方を提供してもユーザーが付いていかない。友達の少ないゲーマー達にとって、身近な人と楽しめる操作機器は不要。お金を落とすゲーマー達に進化がないので、メーカーも基本的には従来の操作方法から抜け出せない。ならばPC/PS5/XBOXで良いじゃない、となる。
そんなライバル機は半導体不足と転売ヤーの影響で発売から2年近くになるのに入手困難な状況。いまだにSWITCHが圧倒的なシェア率を維持し続けているので、任天堂としては焦る理由が何一つない。

とまぁ知ったかぶってみたが、私は単なる1ゲーマー。業界の知識なんてありゃしない。偉そうに語った途端に新型ハードが発表されてもおかしくない。ただ任天堂も一企業。社会人として、新型機を今投入する必要性が全く無いと感じることは出来る。

1ゲーマーとしても意見は変わらない。任天堂ハードがスペック面で他社に追いつく必要性がない。
マルチプラットフォームで発売されれば、そりゃあ高スペック機で買うさ。しかしそれはハイスペックが要求されるゲームの話。インディー・ゲームに至ってはSWITCHで買った方が遊びやすい。
後はダウンロード販売が根付いている点である。オールドゲームが多々移植され、ゲーム機が過去作も含めたアーカイブと化している。そこに新型機が投入されて買い直しなど冗談ではない。その点でXBOXは優れているが、後方互換に割と早く見切りを付けられたのは残念だった。

ファミコン時代から家庭用ゲームをプレイしてきた私だが、Wii/PS3/360の途中にゲームから離れた。綺麗で冗長なゲームにウンザリしたのである。なのでPS4/箱One/Wii Uのの発売すら気づいてなかった。そんな私を呼び戻したSWITCHは革命的だった。
正直なところ、私もハイスペックなSWITCHが欲しいところだが、互換性が犠牲になるなら今のままで良い。
そういうわけで、次の据置ゲーム機なんて期待をしてもしょうがない。SWITCHから10年後の2027年、そのくらいでも構わない。

話は変わるが、遊び方重視の任天堂、スペック重視のSONYとMicrosoft。SEGAが今もハードを出していたら、どちらになっていたかと妄想してしまう。アーケード・ゲームを牽引してきたSEGAなので、任天堂より早く遊び方の重要性に気づけたかもしれない。でも部署が異なるので、スペック重視になっていたとも思える。前者なら高くてマニアックな周辺機器を出しまくって失敗し、後者なら大手二社の開発力に敵わず敗北。どちらに転んでも明るい未来があったとは思えない。
夢見るSEGAの新ハード。それはホニャララ ミニが身の丈に合っていると思えた。無理と思われるSaturn MiniとDreamCast mini。他社の新型ハードより、私はこれらの方に夢を見てしまう。時代に付いていけないだけの中年ではないか、これでは。