2009年1月24日土曜日

yeti'09 その3

 2009年1月24日、早朝から父を送り、自宅で支度を終えた後、7時には家を出た。
 今回は朝コーヒーを飲んでいないものの、やはり尿意を覚えて道の駅”ふじおやま”へ。問題はコーヒーではなく、気圧なのだろうか?
  先週よりさらに雪の減った富士山スカイライン。しかし雪解け水が凍っているので、チキンな走りをせざるを得ない。それでも8時20分にはyetiに到着。やはり支度をする前にトイレに行くのはお約束らしい。

 まずは基礎練である。サイドスリップである。これで真っ直ぐ下りれるようにならない限り、基礎をマスターしたとは言えまい。とはいえ、板の上に簡単に立って滑り出す自分を見るだけでも、かなり成長していると思えた。
 周りの方々がやっているように、小刻みにターンしながら滑れないかと挑戦したが、それはまだ無理だった。度胸も足りなければ練習も足りないようである。そこで今度も午前中のレッスンを受ける事にした。
 3本滑った後、レッスン開始まで40分ほど休憩にした。なにぶん一人なので、休憩しても退屈なだけだ。それだけに休憩と言っても煙草とトイレ程度が通常。

 レッスンとなると同程度のレベルの方々が集まる筈だが、そうでもない。まず立てないというのはどういう事だ?と思いはするものの、まだ立てなかった頃を忘れたわけでもないし、それを見て学ぶものもある。生徒側がどういう申請をしたのか分からないので、スクール側の采配ミスとも思わない。新しい事に進めないのは確かに残念だが、完璧に基礎が出来るまでは、木の葉でも何でも文句は無い。
 とはいえ、それを気遣って頂けて、皆が木の葉をやっている中、私は直滑降からのターンを教わった。聞き分けの無い子供もいたので、そちらを相手にしていてくれても良かったのだが、嬉しい事には違いない。
 そんなこんなで2時間かけて一本だけ。先週も見た様なパターンだったが、前述した通り仕方の無い事だろう。

 レッスン中、かなり雲が出てきて正午ぐらいには雪が降り始めた。しかもかなりの量である。確かに晴れてる割には寒いと思っていたが、雪に恵まれるとは思わなかった。しかしウェアの下は長T一枚。雪でテンションは上がれども、体温は下がるだけである。

 午後も3本。レッスンで教わった事を復習しながらも、少しでも滑れるように挑戦してみた。しかし、思いっきり尻を打って嫌になった。
 激しく雪が降っているといえども、多くの人が滑っている中積もるのは難しいようで、人工雪が均されたアイスバーンは随所にあった。ここにハマったら転ぶしか無く、かなり心が折れていた。
 雪で寒い事もあり、3本滑ったのはもはや意地みたいなものだったが、イロイロ学ぶものはあったと思う。けつパッドが欲しいとか。
15時には駐車場を発った。雪が降っている事もあり裾野I.C.へ向かったのだが、そんなのは口実にすぎず、道中にあるモアイ像を撮りたかっただけである。
 道に雪は積もっておらず、凍結もしていなかった。むしろ途中で止んできた程だ。かなり順調だったのだが、裾野I.C.直前で渋滞。何故か微動だにしない渋滞。何かと思えば衝突事故だった。せめて写真だけでも撮ろうと思ったが、車がお釈迦になる気持ちは知っているし、他人の不幸を写真に収めるのはなんなので止めた。
 それにしても豪快である。2台とも重傷だったが、特に片方はフロントが完全に逝っていた。

 東名高速に乗り、御殿場市内に入るとまた雪が降ってきた。足柄S.A.で休憩を摂ったのだが、ここもまた結構な雪。降り続ければ積もる勢いだ。
 ここで大便がてら、スパッツを脱ぐ事にした。履いているのがベルボなだけに、なかなかキツいのである。それにしても大便をしながらズボンを完全に脱ぐのは、なんか変な気分だった。

 こうして寄り道をしながら、適度な時刻に父を迎えに。夜は友人たちと焼き肉。尻は痛いは手首は痛いは、焼き肉の後に飲んだエスプレッソで胃がもたれるはと肉体的に厳しかったが、それでも楽しい一時だった。

2009年1月17日土曜日

yeti'09 その2

 2009年1月17日、朝4時15分に目覚めた。車を借りる為、父を職場まで送らなければいけないからだ。道中、缶コーヒー1本をおごってもらった。他愛も無い事ではあるが、これがなかなか重要である。

 一旦自宅へ戻り、朝食を食べて出す物を出して支度を終えた。7時には出発し、ほんのり朝焼けの富士山に見とれながらも先へ進む。
 小山町に入ると尿意を覚え、今回も道の駅”ふじおやま”でトイレ休憩。しかし御殿場市街でまた尿意を覚え、道のりの最後のコンビニとなるセブンで再びトイレ休憩。普段コーヒーを飲まないせいか、非常にトイレが近い。
  先週と比べれば富士山スカイラインは走りやすくなっていた。とはいえ朝である事に違いはないし、濡れてるだけか凍結しているのかを自信を持って判別できるほどの目は持っていないので、かなりチキンな走りで進んだ。
 それでも8時半にはyetiに到着。ノンビリ支度をするかと思ったら、土休日は8時OPENらしい。それでもノンビリ支度をする事に変わりは無いが。
 ちなみに、支度をする前にまたトイレに行った。

 先週の復習をしようと思い、独自に滑り出してみた。今回は自前のブーツと板であり、雪は人口である。環境が違うせいとも言えるが、私が忘れている方のが原因としては大きいだろう。サイドスリップが先週ほど上手く出来ないのだ。
 2回ほど滑った後、レッスンに入る事を決意した。午前中は自主練をして、午後からレッスンと思っていたが、このままでは午前中が無駄に終わりそうだったからだ。

 今回のレッスンは連結ターンが目標だったが、お子様の受講者が多かったせいもあり、思うようには進まなかった。しかし、一人で練習するのは違い安心感と気楽さがある。そして、何と言っても基礎の大切さを知れたので、これはこれで満足である。

 「サイドスリップで真っ直ぐ下りる」これを午後の課題とした。一本滑った後、そのまま二本目に入ろうとしたが、ここで軽く便意を覚えた。滑り降りるだけならまだしも、リフトで帰ってくるまで保つか分からない。そう思い大便休憩。
 サイドスリップの練習もしながらも、なんとかターンを身につけようとしてみたが、私は基本的にチキンである。少しスピードに乗ると恐いものだ。

 結局午後は三本滑り、「先週より上達した」というより、「先週の状態を多少は維持した」程度で終えた。今後も基本を大事に焦らず一歩一歩進んでいく予定だが、私はもう少し度胸をつけた方が良い。

 最後のリフトに乗る頃には、ほとんど板の雪を払い落とし、一服した後yetiを退場した。時刻にして15時頃。身支度を整え、15時17分に駐車場を出発。
  父を拾うまで時間がありそうなので、行きと同じ道で帰ることにした。富士山スカイラインのコンディションは悪くなく、快適に国道246号まで出れた。246号の途中で工事渋滞はあったものの、それ意外は予想に反して順調。1時間で地元に着いてしまった。
 ガソリンを入れ、父を迎えに行き、50分ほど車の中で待っていた。これならもう一本滑っても良かった気がするが、そのせいで道路の混み具合が変わって遅れるのも嫌なので、これはこれで懸命な判断だったのだろう。

 天気が良ければ来週も出動しよう。そしてレッスンも受けよう。そんなに急いで何を目指すのか分からないが、早く楽しく滑れれば良いなと思っている。

2009年1月10日土曜日

yeti'09 その1

 2006年12月29日、私は生涯初めてスノーボードに挑戦した。続ける事を前提にしていた為、同年6月には既にギアを一式揃えていた。板はBurton、ブーツはDC Shoes、新たな趣味を持とうとするのに「性に合わなかったら」なんて事を考えるのは嫌なので、ギアは友人のアドバイスを受けながら良い物を選んだ。

 実際に滑ってみると・・・いや、立つ事すら覚束なかったので、滑るというレベルに達しなかった。そこで諦めはしなかったが、自分にセンスが無い事を痛感した。

 それから2年、機会に恵まれる事が無かったので、一人で行く事を決意した。滑れないだけに一人で行く気がしなかったのを、滑れないから一人で練習する思考に変えたのだ。

 2009年1月10日、出発予定時刻を間近にしながらも、私はiMacに向かっていた。下調べとかそういうのではない、ゲームを注文しようかしまいか悩んでいたのた。下手をすれば、このまま中止にしていた可能性もあった。
 とはいえ7時過ぎに自宅を出発。初回時のトラウマが残っている上、一人でスノボーである。勝手も良く分からず、不安で一杯だった。
  小山町に入ると雪がチラホラと見えてきた。時刻的に早いと感じ、道の駅”ふじおやま”に寄り道。と言ってもトイレに行っただけ。御殿場で国道246号から米軍キャンプ方面へ入ると、かなり雪が残っていた。富士山スカイラインに至っては、雪があるか凍結しているか。スタッドレスで運転した事がなかったので加減が分からず、かなりチキンな走りで進む。そのチキンさが幸いしてか、9時ちょい過ぎにはyetiに着いた。

 何も分からないので、駐車場で一服しながら周りの動向を観察。駐車場でウェアを着込み、いざyetiへ。と、その前にトイレへ。けっこう我慢してたので、いざ用を足そうとズボンを下ろしている間に気が緩み少しチビッた。幸いにも小さい方である。
 気を取り直し入場。入場料は3,800円。レッスンを受けるだけなのだが、入場料は入場料。道中のコンビニで入手した冊子を見せたが、それを元に割引済の入場券を購入しとかなければならなかったらしく、500円の割引は認められなかった。この融通の利かなさにムッとし、そのまま帰りたい気分だった。

 早速スクールへの申し込みを済ませる。私が申し込んだのは”バートンLTRプログラム”というコース。所有しているボードもBurtonなので、どうせならBurtonの板で習いたいものだ。ちなみに自分のブーツと板を持って行かなかったのは、レッスンを受ける身には不相応だったからだ。

 レッスン開始まで1時間以上あったが、滑るスキルも無ければ、話す相手もいない。煙草を吸うか、寂しく不安と戦うぐらいしか無かった。
 レッスン開始時刻間近になり、集合場所へと向かった。レッスンを受ける者などいないのかと思いきや、意外といたので安心した。
 レッスンが始まり、やはり自分のセンスの無さを痛感した。これでは前回の二の舞である。しかし、エッジのかけ具合が分かってきたのか、自分でも驚くほどレッスンに着いていく事が出来た。うろ覚えではあるものの、友人たちが教えようとしていた事が、今になって効果を現したのかもしれない。

 午前2時間のレッスンを終え、1時間の休憩。一人寂しい私には、やはりiPhoneで遊ぶか煙草を吸うぐらいの事しか出来ない。
 13時45分、午後のレッスンが開始。私が2時間でどうにかなるとは思っていなかったので、4時間コースを申し込んでいたのだ。ちなみに料金はブーツ&ボードのレンタル代込で1万円。これに入場料と駐車場代を加えれば、約15,000円である。レッスンを受ける前のネガティブな私には、これが嫌になるほど高い出費に感じられたものだ。

 午前の復習を軽くした後、木の葉やら何やら、まぁ要するに「ターンが出来るようになりましょう」という事だ。一つ一つはそれなりでも、全てが繋がると難しく、結局ターンまでは時間内に習得できなかった。
 しかし、とても有意義なレッスンだった。まず何と言っても、スノボーを楽しいと感じる事が出来たからだ。我ながら上達(?)もしたと思うし。
 インストラクターの方々には、とても感謝している。前回教えてくれた友人たちにも感謝している。振り返ると、これまで全て私は女性から教わっているので、彼女たちの厚意を無駄にしないよう、これからも精進していこうと思う。
  というわけで、天気が良ければ次週か次々週に再来予定。教えてもらった事を身につける前に忘れては、水の泡であるから。
 とりあえず午前は自主練をして、自分なりに駄目かと感じたら午後はレッスンという方向を考えている。
 16時過ぎに駐車場を発ち、裾野I.C.へと向かった。富士山スカイラインのコンディションは微妙そうだし、御殿場市内の道は混んでそうだからだ。
17時過ぎには大井松田I.C.を降り、あまり待たせる事なく仕事上がりの父を拾う事も出来た。後は自宅へ直行。
 私の人生に新たな楽しみが出来て、とても有意義な日であった。