2010年1月30日土曜日

歩かなくとも大野山

 2010年1月30日、空は快晴。山北町にある大野山は、車で山頂まで行けるので魅力を感じていなかった。しかし、未だ経験していない「谷峨駅の利用」に何故か惹かれ、今回の計画を実行に移した。

 朝7時過ぎに起き、御殿場線の時刻をチェック。9時4分の電車で山北から谷峨へ行き、大野山を越えて山北駅に戻ってくるという計画だ。まだまだ時間はあると余裕をこいていたら、家を出たのは8時35分。
 かなり諦めていたがバイクで山北駅を目指した。東山北駅を出発した御殿場線が、私の先へと走っていく。これで完全に断念。予定を変更し、山北駅から大野山に登り、谷峨駅へ下りて戻ってくる事にした。
  9時5分、山北駅裏の駐輪場に到着。国道246号を目指し、御殿場線沿いに歩く。桜の花が咲き乱れると、美しく化けるこの通り。今年も楽しみである。
 9時30分に大野山ハイキングコース入り口に到着。暫くは普通に道路を歩いていく。
  車で大野山を登ると気になるのが、足柄ボクシングジム。こんな辺鄙な場所にボクシングジムがある事が、とても心に残る。そんなジムの手前で道を反れ、共和小学校方面へと登った。折角だから車では選ばない道を歩きたい。住宅街を抜け、10時に共和小学校に到着。

  この辺は富士山が良く見え、目指す大野山山頂も見える。山頂が向かいに見えるのは変な気分で、真っ直ぐに道が欲しいところだ。

 共和小学校から少し歩くと大野山登山口に着いた。ここからようやく山道へと突入する。
  山道に入ってすぐに地蔵岩観音と水子地蔵尊がある。見どころという程ではないが、これを逃すと他に見る物はない。ただ山道を進むだけである。

  ようやく空が開けると山頂は近い。それと同時に急な階段が延々と続き体力を奪う。それを登りきれば、目の前に広がるのは丹沢の山々。

 ここから10分程で大野山山頂に到着。10時54分である。なんだかんだで休憩を取らずに登ってしまった。

  山頂でオニギリを2ヶ食べて一服し、11時10分には出発。矢が駅へと向かってあるくと、右手に富士山が見え続け、その広々とした光景が実に清々しい。


  景色が途絶えたら、後はただ下るだけである。途中で休憩所があったので、用を足した。綺麗なうえに着替えるスペースもあって、なかなか良い施設である。

 さらに下ると東名高速道路が右手に見えた。木々が邪魔をして見通しは悪いのだが、すぐ近くの鉄塔に登れば良い景色が撮れるのではと思った。とうぜん登ってはいけない。しかし登りたい。そうして登ってみたが、木々が邪魔をしない景色を求めるとなると、結構登らなければならない。単身でそこまで無理はしたくないので退散。
  民家が見えれば先は長くない。猫がいたので写真を撮ろうとした。飼い主の老婆曰く、この猫の名前はハルらしい。大人しい猫ではあったのだが、どうもファインダーを向けるとソッポを向いてしまう。まぁ猫にそこまで期待するものではない。誘惑するエサもないので、谷峨駅を目指す事にした。
 吊り橋を渡れば谷峨駅まで10分程。存在は知っていたが渡る機会の無かった吊り橋を渡れて満足である。

 12時半に谷峨駅に到着。次の御殿場線は13時である。食事をするには微妙だが、谷峨駅まで来た以上は一休食堂で食事を摂ってみたい。
  一休食堂は谷峨駅から5分と離れていない。トラックの運ちゃんが愛用するイメージが強いので、今まで訪れる気になれなかった食堂だ。
 猪肉を使った料理は気になるが、そこまで時間に余裕は無い。確実に早そうなところで、カレーライスを頼んだ。味は悪くない。セルフサービスのコーヒーが無料らしいのだが、のんびりする暇はないので、食べ終わったところで早々に店を出た。まぁ悪い店ではない。機会があればまた来よう。
  無事に13時発の御殿場線に乗り、山北駅へ。とりあえず電車に乗った際に整理券を取ったが、これを山北駅の何処で清算したものか。山北駅で下車しても、私が出る改札は裏口。錆びれた裏口。いちおう切符入れはあるのだが、ここに現金を入れれば良いのだろうか。良く分からないので、何もせずに外へ出た。これで良いのか、御殿場線。
 時間も早い事で、夜景の綺麗な松田山の西平畑公園に寄る事にした。昼なので、とうぜん夜景が目当てではない。
夜しか来たことのない西平畑公園。豆電車もあるようで、見ていて楽しそうな場所である。桜が咲けば賑わう事だろう。
 昼でも眺めは良いのだが、やはり魅力が倍増するのは夜である。東名高速道路を流れるライトが実に綺麗な場所なので、日を改めて来たい場所だ。

 大野山、車で山頂に行けば済む山である。しかし、休日に軽い気持ちで登るには丁度良い山だった。

2010年1月24日日曜日

実の無い週末

 今週末は久々に英会話へ行こうと思い、出掛ける予定は入れていませんでした。なので土日共にジョギング。2日で合計約18km。

 本日、ゴールまで後500m程となった頃、信号につかまりました。ちょうど近くのタコス屋でランチを摂ろうか悩んでいたので、ジョギングを中断しタコス屋へ。元々そんな予定が無かっただけに、暇を潰せるiPhoneを持っておらず、ただボケーッと料理が来るのを待っておりました。
 ランチのセットで1,550円。なかなか贅沢なお値段です。それだけに、たまに来て裕福な気分を味わいたいのです。

 写真を撮るものが無かったので、店も料理も写真を撮る事が出来ず。代わりに私の愛用しているサングラスの写真でも載せておきます。
 Masaki Matsushimaのメガネフレームで、レンズに色をつけました。あまり使う事がないので、最近はジョギング用に使っています。ジョギング向けのデザインでは無いのは分かっております。いずれ度入りのスポーツサングラスが欲しいところですね。

 家に帰り洗濯をしたら、昨日から苦戦しているWiiのメンテです。Wii本体をUpdateしたら肝心な物が動かなくなりまして、それを直すのに四苦八苦。けっきょく直せず、まずは諦めました。
 滅多に動かす物でもないし、とりあえずバーチャルコンソールが動けば良いかと。
 その流れで久々にWiiで遊んでしまい、無駄に時間を過ごしました。テレビゲームで遊んでも金にならないので、一人でいる時は金に結びつく可能性のある事をしたいものです。

 総合的に見ると、Wiiに翻弄されていた週末でした。来週辺りは、軽く近場の山にでも登りたいところです。

2010年1月17日日曜日

下町散策

 2010年1月17日、6時にセットした目覚ましは無視して二度寝。7時台の電車に乗ろうとしていたのに、結局鴨宮を出発したのは9時48分だった。まだ日の短い時期だけに、この遅延は自業自得とはいえ痛い。
  東京駅から少し西へ歩けばお堀が見える。広大な江戸城址である。綺麗に整備された和田倉噴水公園で一服していると、新郎新婦が登場した。それを祝って撮影をする方々。私もカメラを首から下げているとはいえ、明らかに場違いである。
 逃げる様に立ち去り、桔梗門へ。しかし、一般の人は皇居参観の予約を事前にしていないと入る事が出来ない。大手門へと向かう中、皇居周りを走るジョガーが耐えなかった。これが休日の皇居周りなのだろうか。一度は走ってみたいと思う皇居周りだが、こんなに人が居るのなら遠慮したい。
  とにかく広い江戸城址。私は大手門から天守閣跡へと向かい、北桔梗門から出て竹橋駅へと向かってしまったので、敷地の半分も回っていないが、それでも広かった。そして何より、石垣が巨大だった。あれだけ巨大な石をどうやって積み、どうやって綺麗に整えたのか、私には分からない。
  11時6分、竹橋から東西線で日本橋へ、そこから浅草線に乗り換え浅草へ向かった。目的は雷門と浅草寺である。花やしきも寄りたかったが、入城料がかかるので止めた。
 以前訪れた時は早朝だったので閑散としていたが、休日の昼間に来ると、流石の混みようである。雷門からひたすら浅草寺を目指す。途中であげまんじゅうを2個買って、本日初の食事を摂った。宝蔵門をくぐると、そこにあるのは覆面を被った本堂。補修中というわけか。まぁ以前見ているので、出店でお好み焼きを食べて退散。
 もう人混みは嫌なので、東へ進み吾妻橋を目指した。目的はアサヒビールのウンコである。快晴の隅田川、そしてウンコ。これらに加え建設途中の東京スカイツリーが見れたのは嬉しかった。
  次に目指すのは押上駅なので、このまま歩いてしまう事にした。しかし、特に見どころも無いので本所吾妻橋から12時18分の浅草線に乗り込んだ。

 押上から京成線に乗り換え高砂へ。ここまで来ると、もはや都内とか関係ない単なる街である。そんな場所に降り立ったのは、柴又七福神の一つ寿老人の観蔵寺があるからである。
 柴又七福神の中で一つだけ離れている観蔵寺。その寺たるや、普通の小さな寺なので、この為だけに高砂へ来るのはどうかと思う。

 高砂から北総線で新柴又へ。恵比寿天の医王寺、大黒天の宝生院、そして福禄寿の万福寺。私の他にも七福神巡りをしている方々はチラホラ見えた。
  そうして次は毘沙門天の題経寺。かの柴又帝釈天である。流石にここは全てが違う。歴史的な味わいといい、参拝客というか観光客の量といい、その規模といい。七福神がどうでも良ければ、この帝釈天だけ来れば充分である。
 訪れれば満足の私は早々に立ち去り、柴又駅方面へと歩いてみた。下町の雰囲気を残しつつも、建物は改装されたのか綺麗である。とはいえ、ここも凄い人混み。途中で逸れて弁財天の真勝院へ行った。その後は線路沿いを北へ上がり、宝袋尊の良観寺へ。
 各寺の感想をまるで書いていないのは、私の興味があるのは寺そのものではなく訪れる事だからだ。
  柴又駅前は意外な空間だった。なんとも説明できないが、「柴又下りたら、まず喰えや」的な。そんな空間に見とれていて、なかなか気づかなかったのが寅さん像。観光客がこぞって写真を撮っているのに、全く気づいていなかった。まぁあれだけある寅さんシリーズを、一本たりとてマトモに観た事がない人間なので、仕方あるまい。

 14時2分の電車で柴又を発ち、高砂から上野方面へ向かい町屋を目指した。やはり寝坊が効いている。この調子では日没までに東京タワーに着ける自信がない。
 町屋から荒川線に乗り換えた。400円の一日フリーパスが欲しかったが、どうやら販売している場所は限られているらしい。それを入手するのも含め、荒川車庫前へと向かった。
 都内に残る路面電車"荒川線"。何処まで乗っても一回160円とリーズナブル。降車したい駅の前でブザーを鳴らす事もあり、感覚としてはバスに乗っている感じである。
  荒川車庫に着いたものの、特に豊富な種類の荒川線は見れなかった。とりあえず一日フリーパスを入手し、一つ手前の荒川遊園地前へと戻った。
 都内の遊園地とは思えぬほど寂しげな遊園地。とはいえ小田原城址公園よりはマシである。小さなお子様なら充分満足できるだろう。
 そんなローカルな土地で行われていたコスプレのイベント。もはやイベントと呼ぶのも痛々しい。客層が家族連れなだけに、レイヤーは完全に別の世界。園内の片隅でレイヤーがレイヤーの写真を撮り、お互いの傷を舐め合っているようだった。男一人でカメラを持って訪れた私は、これが目的だと思われたのだろうな。

 浅草、柴又と回ったので、これで巣鴨も訪れれば、老後に都内に来る必要は無さそうだ。しかし巣鴨の位置を調べてこなかったので、今回の計画からは外していた。
 ところが、この荒川線沿いに巣鴨の名があるではないか。正しくは巣鴨新田だが。折角なので目指す事にしたのだが、大事なのは"おばあちゃんの原宿"と呼ばれる巣鴨地蔵通商店街を訪れる事である。その為に下りるべきは庚申塚駅。私は一つ手前の新庚申塚で下車してしまったが。
  巣鴨地蔵通商店街は、庚申塚駅から巣鴨駅近辺まで伸びている長い商店街だ。特筆する程ではないのだが、ある服ある服が、その名に恥じない年配向けである。
 巣鴨駅に着いてしまっては困るので、途中で右折して大塚駅へと向かった。そこから荒川線に乗り、学習院下で下車。駅から南下したところにある高戸橋から、荒川線とサンシャイン60を纏めて撮って、高田馬場駅へと歩いていった。
  16時20分、高田馬場から山手線で新宿へ。南口のルミネ1の斜め対面。TASPOサービスセンターが目的地である。TASPO作成の手続きをし、吉牛で飯を食べ、サービスセンターへと戻れば、TASPOの完成である。申請してから15分、空いていた事もあり何とも早いサービスだ。
 この時16時50分。1分後が日没時間である。東京タワーから日の入を見るのは、どう考えたって不可能だ。

 都庁前から大江戸線に乗って赤羽橋へ。新宿ではなく都庁前から乗ったのは、単に私が無知だったからである。かなり余計に歩いてしまった。
 もはや完全に夜である。それだけに東京タワーは綺麗である。こんな時間でも、それなりに客はいた。とりあえず私の目的は、東京タワーよりも隣のメンソニックビルなので、まずはそちらに向かった。フリーメーソンの日本ロッジ。その存在を、この目で確かめたかったからだ。
  フリーメーソンのシンボルを確認だけして、東京タワーへ戻った。これだけ巨大な建築物をファインダーに収めるのは難しいものだが、魚眼レンズのお陰でクリア。折角ここまで来た事だし、やはり展望台に上る事にした。
 150m展望台までは意外とスンナリ行け、最初は混んでいた展望台も、見て歩いている内に空いてきた。皆、下を目指すというより250m展望台を目指すようである。
 それは時間の無駄かと思い、退散を決意。浜松町から新橋へ戻り、18時34分の東海道線で地元へ帰った。
 逃したのは東京タワーからの日没のみ。予想外の巣鴨が味わえた事だし、良い結果だったと思う。

2010年1月16日土曜日

グリルとしお

 次回のライブに向け、本日は9時からドラムの個人練習をしました。安くて近いという理由で、私は市営のスタジオを利用しています。3時間900円で利用できるのは良いのですが、とにかくドラムセットがボロい。
 まず、クラッシュが1枚しかない。メーカーは忘れた。忘れる程度のメーカーです。
 スネアがミュートされていない。そんなスネアも含め全てのタムのチューニングが最悪。チューニングというより、もはやヘッドの問題だと思う。
 総合的に最悪です。18年前に買った自前のドラムを一式持ってきたい程です。しかし安くて近いので、我慢する他ありません。
 普段なら2時間も叩けば飽きるところ、本日はキリが良いところを見計らって2時間半で捌けました。飽きる事なく珍しく充実した練習だったと思います。

 そしてそのままプールに泳ぎに行きました。と、その前に昼食です。昨年、明神ヶ岳を登った帰りに気になった店に行く事にしました。
  店の名前は"グリルとしお"。大雄山線の岩原駅と塚原駅の間にあります。県道74号線を大雄山方面に走った場合、右側にあります。
 外から見る限り、とんかつ定食を推している様なので、とんかつ定食を食べる事にしました。メニューの種類は豊富で、値段も手頃かと思います。ちなみに、写真のとんかつ定食で680円。食後にコーヒーも付きます。
  味はと言うと、特筆する事はないかと。グルメではないので、私の感想は参考にしないで下さい。ただ、キャベツは綺麗な千切りにして頂きたいところです。
 この店の良いところは、何と言っても雰囲気ですね。外から見ても中を見ても、昭和と言った感じ。これで飛び切り美味い物が出てくれば、それはそれで嬉しいのですが、味が普通なら"家庭の味"と言っておけば問題ないでしょう。私が飲食店に求めるのは、落ち着けるか否かですから。
 お腹いっぱいになったところで、いよいよ水泳です。ロクに食休みをしていないのですが、平気なものなのか。50mウォーキングをして、早速泳ぎ始めました。ちなみに私、平泳ぎしか出来ません。クロールも出来なくはないけど、何か間違っている気がするので、使いません。まぁ平泳ぎが一番実用的なので、それで良いかと思っています。
950mまで泳ぎ続けたところで休憩の笛の音。せめて1km泳いで一区切り付けたいところでした。たまにウォーキングで体を休めつつ、合計1.5kmを泳いで退散。

 午前はドラム、午後は水泳。そしてお昼はグリルとしお。華やかではないものの、充実した休日でした。

2010年1月10日日曜日

吾妻山公園

 本日は天気が良かったので、二宮町の吾妻山公園へ行ってきました。私の知る限りでは、長い滑り台があり、見晴らしが良く、菜の花と桜が綺麗なんだそうです。時期的に桜は咲いておりませんが。

 吾妻山公園へは徒歩でしかアクセスできません。車用の駐車場は大分離れており、大型バイクとなるとR1沿いの駐輪場でしょうか。二宮駅北口からすぐですので、電車か自転車・原付でのアクセスをお薦めします。
私の交通手段は自転車です。自宅から30分程かけて走り、なかなか疲れました。特に尻が。二宮駅北口の駐輪場に自転車を停め、そこからは徒歩。一応"山"と称する場所ですので、結構階段を登ります。さらに草木に囲まれて歩いていくと、アスレチック場が見えてきました。そして、長いと噂の滑り台。まぁ最近では驚く長さではありません。滑る人の為にマットが何枚か用意してあるのは親切ですね。ちなみに、大人は1回100円出そうです。
  アスレチック場からさらに登ると、展望台に到着。広々として景色が良く、富士山も良く見えます。本日は雲が邪魔しておりましたが。
 その展望台の西端に菜の花が咲き乱れておりました。いるわいるわ、カメラを持った老人達が。私も彼らに紛れて撮影です。
 噂通り桜の木が多く目についたので、またその時期に訪れたいものです。
  駐輪場で自転車を取り、西湘バイパスの二宮IC方面へ。先月初めて行ったカレー屋"SAGAR"でランチを摂るためです。
 ランチセットはA〜Cとあり、一番安い1,000円のAセットだと、ナン・小ライス・カレー2種・サラダ・ドリンクがセットになっています。帰りも自転車なので食べ過ぎないようAセットにしました。それでもお腹いっぱいになりました。
 少し遠いけど、のんびり出来て良い店です。
 来た道を帰り、NOJIMAに寄ったついでにトイザらスへ。小田原のトイザらスは、とにかくガンプラが駄目です。以前は大きなお友達の楽しめる店だったのですが、今ではかなり駄目です。フィギュア然りガンプラ然り。ただ昔から変わっていないのは、ディスプレイ能力がゼロなところ。本当に残念なお店です。

 短時間ながらも、体を動かし美味しい物も食べました。年末年始とは異なり、有意義な三連休でございます。

2010年1月9日土曜日

国府津から北へ伸びる曽我丘陵

 2010年1月9日、目覚めてから颯爽と洗濯と掃除をし、いざ出発と思ったが、ここで何となく躓いた。このままでは駄目だと思い、10時前には自宅を出発。本日の目当ては国府津山(?)。
 足柄平野に住んでいる人間は、南側の海と他三方の山々に囲まれて生活している。西は箱根、北は丹沢、東は何と呼んだものか。国府津から新松田へと伸びるその山々は、総称して"曽我丘陵"と呼んでおけば支障がない事を知ったのは、実に今日の事である。

 言うならばハイキングなので、飲食物は500mℓのお茶のみ。とりあえず道が分からないのでパンフを探してみたら、国府津駅前の観光地図の所に常駐してあった。とはいえこれは、国府津〜下曽我間の地図のみ。上大井まで行くには物足りないが、これしか無いので仕方が無い。

 10時25分に国府津駅を線路沿いに西へと発ち、小さなガードを潜ると踏切があった。かなりローカルな線路だったので御殿場線のかと思ったが、御殿場線のは別にあるので疑問のままだ。今度暇な時に、この線路が何処に続いているのか追ってみよう。
  国府津駅裏の山を登っていく。随所で富士山が良く見える。時期が時期だけに、ミカンが良い色合いをかもし出している。途中でトイレ付きの"西山農道休憩所"があるらしいのだが、これには気づかなかった。

  そのまま地図に従い歩いて、五穀峠碑に到着。ここからも富士山が良く見える。ちなみに、この辺の山は"弁天山"というらしい。

 新幹線と小田原厚木道路を越えて間もなく、風外窟への分岐となる。江戸時代初期に風外慧薫(ふうがいえくん)という禅僧が修行した洞窟らしい。大層な洞窟でもあるまいと思い、ここには立ち寄らなかった。
  田島の道路の上を行く上町隧道を過ぎると、今度は"高山"という山である。途中である筈の"一本松跡"が何処かは気づかず、11時35分、最初の目標地点である六本松跡に到着。かつては六本の古松があり、4つの道が交わる重要な峠だったらしい。
  まぁ今は石碑がある程度なので、一服して出発。なのだが、ここからは国府津駅で手に入れたパンフ外のコースである。とはいえ主要な道は載っているが。まずは六本松碑の左手にある登り坂を進んで不動山を目指そう。

 少し進むと道が3つに分岐した。方向的に左はありえない。これまでが舗装路だったのに対し、中央は山道すぎる。かといって右は若干方角が違う気がする上、登っていない。そうして選んだのは中央の山道だった。
  そこを進んで間もなく、またも分岐があった。分岐というか、それとなく左に道が延びている感じ。しかし、こちらの道の方が登っているので、この道を行く事にした。後で思った事だが、私の行った道が不動山山頂への直通。真っ直ぐ行った場合は次の浅間山へと向かう道なので、途中で左に折り返す感じで登らなければいけない。
  木々に囲まれた山道を歩き、12時に不動山山頂に到着。やはり木々に囲まれていて、眺望は望めない。
 私より先に来ていたハイカーが、道に悩んで尋ねてきた。私と同じ上大井へ向かうにあたり、方角を見失ったらしい。これも後で思った事だが、先に書いた分岐で真っ直ぐ進むと、不動山山頂へは少し逆走しなければならない。そうして山頂に着くと、行く手にあるのは明らかに方角の違う道だけなので、悩んでしまうのだろう。山を歩くに辺り、普通ならば来た道を戻るという事は滅多にないだけに。

 一服して不動山山頂を発ち、次は浅間山へと向かう。途中で車が横切るのが見えたので、何処の道かと思ったら、菅原神社への道標があった。菅原神社と言えば国府津駅付近の筈だが、明らかに方角が違う。どうやらこれは、古怒田の菅原神社らしい。車が横切った道は、中井町の古怒田と小田原市の上曽我を繋ぐ農道の様だ。まぁ私が使う事はあるまい。
 こうして分岐にぶつかった訳だが、浅間山方面の道は正面のみなので真っ直ぐ進んだ。すると貯水タンクやら電波塔やらが密集している場所を通る。この辺が浅間山山頂だろうか。ここを過ぎてすぐの分岐で、いこいの村への道標があるので、それに従い進もう。
  そうして進むとまた分岐。もはや地図はない。Googleマップも頼りない。特に道標が出ている訳ではないので道なりに進めば良い気もするが、下っている事を怪しく感じ、左へと道を反れた。暫く歩くと眺望が開けて自分の進行方向が分かり、選択を誤った事に気づいた。戻るのも癪なので、適当に右へ右へと曲がって、それっぽい道へと戻った。
 改めて北へと向かってあるいていると、畑の中に3台のバイクが停まっていた。なかなかのオーパーツぶりと思って見に寄ると、そこには緑に浸食されたバイクが4台。そして無数の廃スクーターが転がっていた。
  ここまでの道中、幾度か不法投棄禁止の立て札を見たが、これが不法投棄の実情なのだろうか。はたまた地主のコレクションというかアートなのだろうか。実に不思議で良いものだった。
  右に開けた風景を見つつ歩いていたら、左手にテニスコートが見えた。何処のテニスコートかと思ったら、これが目標地点としていた"いこいの村"だった。

 12時55分にいこいの村に到着。特に用はない。地図を見るに、上大井へと下る道は2,3本あるが、私は野菜の直売所正面辺り、いこいの村の臨時Pの看板が指す舗装路を進んだ。
 ここまで来ると、もう求めるものは何も無い。強いて言えば、枯れ葉に混じったエロ本(?)の藻屑が良い味を出していた。
  13時16分、1時間に1,2本しかない御殿場線の時刻表をチェックしてみた。タイミングが合えば良いのだが、最悪のケースだった。次の上りは13時20分、それを逃せば14時23分。あと4分で着く筈がないし、おそらく15分程で上大井駅に着いてしまう。
 不動山山頂でお腹が空いていた事だし、上大井駅周辺で昼食を摂れば良いかと期待する反面、自分の記憶ではあの辺に飲食店が無いことを思いつつ、13時33分に上大井駅に到着。上大井駅前には居酒屋が一軒あるだけだった。
 地元の路線ではあるが、生涯2度乗ったかも怪しい御殿場線。それだけに勝手が分からない。ちなみに御殿場線は無人駅が主流である。JRなのにSUICAは使えない。整理券を発行する機械もない。電車に乗る際に何かするのだろうか?どうにも分からぬので、国府津駅で支払う事にした。おそらくこれが正解である。
缶の汁粉で空腹を補い、2本の下り電車を見送りつつ、意外と簡単に時間は潰せた。途中で私の横に座った男性が、右脚をベンチの上に伸ばした。土足をベンチの上に乗せるなど非常識である。ただそれ以上に、ベンチに座りながら右脚をベンチの上に乗せ、さらに右側に伸ばすという不思議な姿勢が、果たして楽なのかという点がとても気になった。見た目的にも終わってるし、駄目な男かと見下していたら、何やら携帯で株の話をしていた。もしかしたら、私はこんな男に成人男性として負けているかもと恐れを感じた。

 14時23分の電車で国府津駅へ戻り、駅前のマジョリカという和洋レストランでパスタを食べた。初めて訪れる地元の飲食店。手作りの料理は美味しく、機会があればまた利用したい店だ。
 私が料理を待っていると、隣の席に3人組の御婦人が座った。高価なブランド名がやたらと飛び出し、都内のデパートやらモールの名も話題に出ていた。かなり豪華な買い物好きっぽい。その割にこの店の常連らしいので、地元の人間なのか都内の人間なのかハッキリしない。ともあれ、この御時世でも彼女らの世界は景気が良さそうだ。しかし外見を見る限りでは、そんな高貴なブランドを着こなすセンスは無さそうに感じた。服というのはブランドよりも着こなしである。

 以上。距離的には気軽で、アップダウンも程よく、東西に広がる景観も良し。地元にこんなコースがあるとは、意外や意外だった。

2010年1月6日水曜日

詠春

 昨年から観続けていた中国ドラマ「詠春」を、本日観終わりました。全40話、実に長く感じました。

 日本で放送される中国ドラマは多くなく、そのほとんどが台湾ドラマと思われます。そんな台湾ドラマの印象は、なんか幼い感じ。余計なギャグで滑って落胆させる感じ。全てが全てではないのですが。
 そんな選択肢のない中、ようやく出会えたのがこの「詠春」でして、ニコラス・ツェー、ユン・ピョウ、サモ・ハンと豪華な顔ぶれ。中国語の勉強を兼ねて観たのですが、広東語だったのでサッパリでした。

 総合的な感想を書きますと、「全話観て損は無かった」と言った感じ。ストーリー的には問題無いと思います。観終わって満足しましたし。
 これ以上の感想は無理というもの。米国のドラマばかり観ているので、それと比較するのは申し訳ないですし。ただ、毎話の終わり方を考えた方が良いかと思いました。それなりに盛り上げて終わらせようとしてるのでしょうが、どうしても時間で妥協した感が否めない。いつも「ここで終わり!?」って感じでした。この辺の中途半端さが国民性だな、とも思ったので良いのですが。

 またいつか、自分を満足させてくれる華流ドラマに出会える日を楽しみにしています。