2011年5月29日日曜日

第31回スポニチ山中湖ロードレース

 台風2号ソングダーの影響により、本日の天気は雨ときどき大雨。そして向かうは山中湖。山中湖ロードレース13.6kmへの参加です。
マラソン大会を中止すると企画者的には後始末が非常に大変だと思いますので、余程の事が無い限り中止はないでしょう。なので、誰かしらから欠場の提案が出るのを待ってましたが無し。迎えが来ない事も祈りましたが、時間通りのお迎え。唯一の救いは、皆が乗り気で無い事でした。それでも向かってしまうのが、ジョガーの悲しいところですね。


 雨足は相変わらず強く、山中湖中学校のグラウンドはグチャグチャ。更衣室となっている体育館もギュウギュウ。安らげる場所などありませんでした。
 この雨の中を走りたくない反面、この状況を経験してみたい自分もおり、それはスタートラインが近くなるにつれて強くなっていきました。カッパと帽子のお陰で、眼鏡も含め上半身の守りは固く、これが幸を制したのでしょう。
 雨に濡れながらも走ろうとする多数の阿呆ども。そのありえなさが、私のテンションを押し上げました。皆が皆、ヤケクソなのです。

 そしてスタート。雨は止むことがないものの、走り出したらそれほど気になりません。78分程でゴールし、サービスの豚汁を受け取ります。この頃の雨は絶頂で、豚汁に雨水入りまくりなのにも関わらず、皆が美味しそうに食べていました。

 この悲惨な状況も前向きに受け止め楽しんでしまうジョガー達。ジョガーに限らずアウトドアな人ってのは、やっぱ頭が少しアレなんでしょうね。

2011年5月28日土曜日

手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく-


手塚治虫の長編作品「ブッダ」。「アドルフに告ぐ」「火の鳥」と並び、私の三大手塚漫画の一つです。
 それが三部構成で劇場アニメ化されるという事で、早速第一部となる「赤い砂漠よ!美しく」を観てきました。
 映画館はガラガラ。この漫画が名作だって事を知らない人は多いんだろうな。まぁそのお陰で私はノビノビ観れたわけですが。

 物語の端折り方は悪くなく、アニメのクオリティはとにかく高い。観世清和と吉岡秀隆の声にストレスを感じましたが、他は良かったです。特にバンダカの声をやった藤原啓治。
 漫画ではいかにも悪そうなデザインだったバンダカですが、とてもカッコよくなってました。声といい見た目といい、イメージはホランド。劇場版エウレカセブンのホランド。
 ミゲーラもとても綺麗に描かれており、彼女の悲劇も良いシーンでした。でもそれ以上に感動するのが、チャプラ親子ですね。
 ジョーテカが死んだところは、もっと大事にして欲しかったな。シッダールタが泣いてるだけって、あそこで抱く疑問は大事だろ。

 旅立ったシッダールタ、タッタとミゲーラ、意外と重要なナラダッタ。誕生シーンがなかったけど出番があるのかダイバダッタ、そしてそのキャラとは裏腹にとても尊いアッサジ。
 第二部がどうアレンジされるのかが、とても楽しみです。

 あぁ、次回以降はエンディングにX JAPANを起用しないで欲しいですね。元Xファンの私ですが、彼らのバラードは何一つとして良いと思った事がないので。

2011年5月20日金曜日

布袋寅泰 30th Anniversary 第二弾 HOTEI The Anthlogy “威風堂々” Tonight I'm Yours! ~Guitarhythm Greatest Hits & Request~




 本日は仕事を休んで、布袋寅泰のライブを観に行ってきました。BOOWYも布袋も何曲かコピーしたので、ある程度は聴いていますが、特に好きってわけではありません。ただ好きな日本のギタリストを訊かれたら、布袋かhideを挙げるでしょうね。

 早めに行ってグッズ売り場に並びましたが、私は結局買わず終い。Tシャツのデザインは良かったのですが、日常では着ないんですよね。この冷静さが、大人と言うかファンでないと言うか。

 それでは、そんなファンではない私の感想を書く前に、セットリストを載せておきましょう。3曲毎に趣向を変えていたので、部に分けて表記してみました。

-オープニング-
C'mon Everybody - Sigue Sigue Sputnik
Dreamin' - Dragon Ash
Greatest Guitar Medley II

-第1部-
Change yourself
スリル
Image down

-第2部-
さらば青春の光
サレンダー
Diving with My Car

-第3部-
Blue Vacation
Level of Complex
Beat Sweet

-第4部-
PROMISE
Nobady is perfect
Dear Friends

-第5部-
Circus
Merry go round
Poison

-第6部-
Starman
サイバーシティーは眠らない
Honkey Tonkey Crazy
CLIMB

-アンコール1-
恋をとめないで
Dreamin
radio radio radio

-アンコール2-
Fly into your dream

以上

 第3部はGLAYのTERUが歌いました。これまでGLAYをマトモに聴いた事がなかったのですが、ライブ映えするカッコいい声ですね。このままBOOWYの曲をたくさん歌ってくれよ、と思いましたが、ファンの方々からすれば3曲は多すぎたようです。TERUが歌うより、客に歌わせる方が良いって事か。いやいや、やっぱメインヴォーカルが観客ってのは駄目だろ。

 第4部は居眠りタイム。しかし最後に、コーラスで参加していたPersonzのJILLが「Dear Friends」を歌ってくれました。しかももう一人のコーラスは元KATZEの人で、彼も後半は入ってきました。
 私の年代ならピンポイントのサービスなのですが、それでもファンからすれば余計な時間だったようです。分からなくはないんですけどね。私はBOOWYよりPersonzを聴いていた人間なので、嬉しかったですよ、そりゃ。

 そして第5部。アコギを持った布袋とウッドベースとドラムの3ピースで、ロカビリー調なアレンジです。「Merry Go Round」は如何に激しく演るかを楽しみに来たのですが、これはこれでカッコ良かったです。
 この第5部の3曲が、私のピークでしたね。このノリでもっと他の曲も演って欲しかった。

 後は特に。とにかく客に歌わせすぎなライブ、しかも「バンビーナ」を演っていない。でも楽しめたので良かったです。

 COMPLEX再結成は気になりますが、まぁ元BOOWYメンバーのライブに行くのは、これが最初で最後でしょうね。
 久々に観た大御所のライブ、やっぱ照明の使いっぷりや観客の一体感がすごいなぁ、と感心しました。

2011年5月18日水曜日

THE 冠 / 無冠の帝王 ~永遠の噛ませ犬ツアーアンコール2010イブイブ~

 いつの間にやらTHE 冠のライブDVDが発売されておりました。昨年の12月23日にSHIBUYA BOXXで行われたライブの映像です。このライブ、仕事で行けなかったんですよね。

 こうしてライブDVDが発売されるまでに至ったのも、長きに渡る新感線効果と言うか、紳介効果と言うか。むしろライブDVD作成なんて、そこまで金のかかるものではないだろ。仕方ないか。冠さん、金無いよね。

 DVDの内容ですが、「私だけの十字架」が入っていないのが残念でした。アルバム「最後のヘビーメタル」の一曲目にして、私が一番好きな曲なだけにガッカリです。
 後は終始冠的と言いますか、やっぱライブは生で観るに限りますね。7月2日の新宿BLAZEが楽しみでなりません。

 冠さんは私の目標の一人でして、貧乏だけどヘビメタ続けているっていう姿勢が素敵なのです。冠さんが坊主だから、私も坊主にしたと言っても、それは間違いではありません。20%ぐらいは冠さんの影響ですから。
 3つ年上のオヤジ・メタラー冠徹弥。吉本興業からデビューしたクセに売れず、細々と活動を続けて少し陽の目が見えてきたものの、気付けば四十路直前のオッサン。もはやお腹のたるみは弁解の余地も無し。
 メタルと言うよりメタボな冠さんですが、ここまで頑張ってきておりますので、少しは目を向けてやって下さい。

2011年5月14日土曜日

ChristianとThe Rock


Edgeが引退をした事で空位になった世界ヘビー級王座。これを巡ってAlberto Del RioとChristianがExtreme Rulesで争ったわけですが、嬉しいことにChristianが王者となりました。
 私はChristianがキャプテン・カリスマを名乗り出してからのファンなので、そりゃもう待ちましたよ。TNAから戻ってきてECW王者になった時、この調子で駆け上がるかと思っていたのに、二大王座戦線にすら入れぬ状態。そしてEdgeの引退を受けての王座入手。多分これっきりなんでしょうが、嬉しい限りです。
 でもやっぱWrestleMania20でEddie GuerreroとChris Benoitの2人が揃ってベルトを掲げたように、EdgeとChristianの2人がベルトを掲げる姿を見たかったな。

 翌日のRAWはThe Rockの誕生日パーティ。開催地はWrestleMania28と同じマイアミです。The Rockの地元ですし。試合よりもチャントに時間がかかっていて、The Rockならではの特権ですね。
 ビンラディン殺害と重なり、オープニングは9.11のPVから。そしてまさかのLilian Garcia。再び彼女の歌声が聴けるとは。そこでもう期待大です。
 The Rockのトークは流石。PitbullとMiami Heatのチアリーダーによる共演も良かった。Ron Simmonsの「Damn!」が聞けたのも嬉しい限り。
 The RockとJohn Cenaの対面。そしてWM28まで王座を守り通すと宣言するJohn Cena。このテンションをどこまで引っ張っていけるのか、 とにかく楽しみな1年です。

 まさかとは思いますが、WM28でThe Rockが王者になったら...WWEをいつまで観ようか悩みどころです。やっぱWM30までは観ようかな。JSports1年間とWWEのPPV、年間約35,000円の出費って、結構痛いんですよね。10年間、よくもまぁ見続けてるよ。

2011年5月8日日曜日

ミラジーノ、テールランプ交換す

 先日ネットカフェに行った際、駐車場の支柱にミラジーノをぶつけてしまいまして、右テールランプが少しだけ破損してしまいました。
 こういう事を予測して選んだ中古車なので、気にも病んでないです。とはいえ放ってはおけないので、右側のテールランプだけ購入して交換しました。オークションなら片側だけで4〜5000円が相場でしょうか。

 車については知識の無い私ですが、テールランプの交換はガンプラのHGを組み立てるよりも簡単でした。ボルトを外して、ランプを外して、配線を新しいランプへ差し替えて、元通り取り付けて終わり。

 やっぱ自分でやるのは勉強になります。器用になります。でも貧乏です。器用だけど貧乏、と言うよりも、貧乏だから器用になるんだろうな。

田貫湖からの長者ヶ岳

2011年5月8日。6時20分に自宅を出発。本日は晴天&暑い筈なので、バイクで富士宮へ向かった。
けれど先に見えるのは曇った空。小山町から裾野市までは雲に覆われていたが、富士市から先は快晴だった。天気はどうあれ、こちらの朝は寒い筈なので、厚着をしてきて正解だ。



-田貫湖-


8時10分に田貫湖北東湖畔の駐車場に駐車。釣り客が適当に車を停めているので、行けば分かるだろう。
スタート地点である東海自然歩道まで0.2km。スタート地点の脇にも駐車スペースがあった。

-長者ヶ岳へのスタート地点-

  8時25分、登山開始。長者ヶ岳山頂まで3.1km。整備されているのは良い事だが、階段状の道はやはり体力を奪う。延々と続く登りに早くも疲れ、9時1分に10分間の休憩。適当に腰を下ろしてしまったが、山頂までの道のりにはベンチが3ヶ所あるので、そこまで頑張れば良かった。


9時30分に長者ヶ岳山頂に到着。眼前にそびえる雄大な富士山。木々の間からそれとなく見える南アルプス。休憩を取って間もないが、この富士山を堪能しようと10分の休憩を取った。

この山頂に、ゴミ捨て禁止の看板がある。
「山を汚す登山者に、熊もあきれて困(熊)ったと」
こんなツマらん駄洒落を見せられた方が困ってしまう。
-長者ヶ岳山頂-
-長者ヶ岳山頂からの富士山-
-つまらぬ看板-

長者ヶ岳山頂からは緩やかな下りが続く。気楽に下っていると目の前に高いピークが見えてきた。「おい!もう下がるな!」と言いたいが、非情にも下り傾斜は急になっていく。

-上佐野への分岐-


長者ヶ岳山頂から0.9km、上佐野への分岐に到着。ここを境に天子ヶ岳山頂へ向けた0.6kmの登りに切り替わる。山頂付近になると緩やかな登りとなるが、それまでは少し急でシンドイ。


10時8分、登山道を歩いていたらさりげなく看板があり、天子ヶ岳山頂を記していた。
ここから一段下りたところが広々としており、展望台からは富士山が見える。長者ヶ岳といい天子ヶ岳といい、楽しめるのは富士山だけで、朝霧高原を見渡すことが出来ないのは残念だった。

-天子ヶ岳山頂-


10分の休憩の後、下山を開始。10時22分、芝川への分岐に到着。やたらと道標が多いのが気になった。

-芝川への分岐-


ここから傾斜が急になり滑り易い。
蛇行した急な下りが続き、10時40分に広く緩やかな道に到着。桜並木だろうか。
11時13分に林道と交差。退屈な登山道を下り、11時31分、白山大権現に到着。鳥居は立派なのだが、微妙な御堂があるのみ。おそらく山岳信仰のものだろう。



-林道からの登山口- 


登山道が終わり集落へと出る。立石の辺りで休暇村富士行きのバスとすれ違うが、一応白糸の滝は寄っておきたいので、追いかけず。
11時55分に白糸の滝に到着。バスの時刻まで15分。一度来てその雄大さは知っているので、舐める程度に眺めた。おそらく崩落の危険防止なのだろうが、音止の滝がフェンスより少し離れた場所からしか見れなかったのが残念だ。こちらはこちらで立派な滝なのに。

-白糸の滝-


12時8分、猪の頭行きのバスに乗車し、12時18分に田貫湖入口で下車。ここから駐車場まで道路沿いを歩いて行く。どちらかと言えば休暇村富士までバスで出て、湖畔を歩いてきた方が良いだろう。まぁバスの本数が少ないので、贅沢は言っていられないが。

12時34分に駐車場に到着。予定よりかなり早いし、天気も良いので、河口湖方面を周って帰ることにした。
 国道139号と県道75号のブツかった所にあるドライブインもちやは前から気になっていたのだが、今回は木馬を眺めるだけで我慢。


-もちやの木馬-


道の駅「なるさわ」で、”じゃがまる”という物を食べた。一般的には”じゃがべー”なのだが、芋が”いもっこ”的だ。しかし”いもっこ”に比べ甘さが足りない気がする。出来て間もない道の駅「すばしり」では富士宮やきそばを食べた。時間があれば白糸の滝で食べたかったのだが。景観が物足りないが、田貫湖と白糸の滝も味わえるので、良いハイキングコースではないだろうか。

2011年5月4日水曜日

私の家


富士五湖方面の山に登るなら、一泊して纏めて登ってしまおうと、2日の夜は西湖の畔でテント泊をしました。
 キャンプ・ビレッジ・ノームというキャンプ場で、駐車料込みで2000円だったので悪くないかと。富士西湖温泉「いずみの湯」まで歩いて3分かからないし。

 初めて買ったテントはモンベルのムーンライト3型。バイクで運ぶには大きすぎます。初心者でも設営は難しくなく、30分かからず設営できたかと。ただペグを打ち込むには場所の選び方が悪かったかな。

 時間が早かったので日中は読書して時間を潰しました。しかし流石に日が沈んでくると涼しくて、18時にはダウンジャケットを来て炊爨開始。初めての飯盒炊爨は固く、そして冷たかった...。家では土鍋で御飯を炊いているのに、どうして失敗した、俺。
 19時には温泉で一っ風呂。種類は少なかったけど、客が少なくて良かったです。
 星もそれなりに見えたので写真を撮ろうと思いましたが、周りが明るくて、とても開放し続けられません。キャンプって、太陽と共に過ごすものだと思うのですが、21時になっても煌々と明かりを灯してる奴らって何なの?
 仕方ないので22時前には就寝。1時36分に目が覚めた時には周りは静かで暗かったので、いよいよ撮影開始です。東には夏の大三角形。北には北斗七星。灯りが減ったとはいえ、キャンプ場そのもののライトは点いており、なんだかんだで光を拾ってしまうので諦めました。まぁ15分で星がどのくらい動くか分かっただけでも良いか。30分ぐらい開放できる場所を考えないと。

 それからは寒くて、寝たり起きたりの繰り返し。むしろ寒くて眠れないのが基本で、たまに落ちてしまう感じ。やっぱ#3ぐらいは必要か。

 朝食を食べたら後片付け。こちらは1時間程かかってしまいました。片付けって気が進まないしね。
 初めてのテント泊。たまには良いかと思いました。これでいつでもホームレスになれそうです。

 ちなみに下は翌朝の混雑具合。ここまで混むと嫌になります。

2011年5月3日火曜日

西湖北側の断崖絶壁・十二ヶ岳

2011年5月3日。8時30分に西湖畔のキャンプ場を車で発ち、4分後には文化洞トンネル脇の無料駐車場に到着。登山道はトンネルに向かって左手。誰が見たって分かるだろう。

8時44分に出発し、延々と登り続けて9時8分、1つ目のピークに辿り着いた。駐車場から見えていた山が毛無山ではなかったのか...。3つ目のピークに着くと、山頂の一部が禿げた毛無山が見えた。そのハゲ部分まで来ると景色が良く、9時34分に毛無山山頂に到着。景観が良いので軽く眺めて、次の十二ヶ岳を目指した。
-毛無山山頂-
-毛無山からの景色-

9時39分 一ヶ岳

不意に着いたが、ここまでの手軽さで先を判断してはいけない。
急下降した後、少し登って

9時43分 二ヶ岳
二度の登りを経て
9時46分 三ヶ岳
一・二と異なり高い位置にあり、ピークらしいピーク。
岩場を下り、ちょっと登れば
9時50分 四ヶ岳
ここからの景色は良いのだが、なにぶんの曇りである。
ロープに頼らざるを得ない急傾斜を下り、ちょっと登ると
9時55分 五ヶ岳
登りの山道が久々に続き、
10時01分 六ヶ岳
緩やかな下りを歩いていたら、
10時04分 七ヶ岳
大岩が印象的なピーク(?)である

六ヶ岳並の登りを歩いて行くと
10時08分 八ヶ岳
岩場を下るとすぐに
10時10分 九ヶ岳
大岩を迂回すると、一気に世界が変わる。
危険度の高い急登。油断をすれば奈落の底である。それでも片手にポールを持って登れただけ、まだ軽い方か。
そうして登りきれば
10時17分 十ヶ岳
実は十ヶ岳の看板を見過ごしており、平坦な道を歩いていたら
10時19分 十一ヶ岳
残るは後一つなのだが、ここからが難所である。十ヶ岳への登りなど、十二ヶ岳への練習にすぎない。
いきなりロープ必須の急下降。目の前には正気とは思えないほど急傾斜かつ高さの十二ヶ岳。ポールは完全に邪魔。手袋を持って来なかったことを後悔した。
8mぐらい下ったのだろうか。吊り橋を渡って問題の登りに突入。下を見たら吸い込まれてしまいそうな傾斜で、高所恐怖症の方にはお勧めできないコース。
少しも油断できないので、ロープや木の根を信用しきるのも問題である。本能的に体重を各所に分散し、ジワリジワリと登って行き、10時41分に登頂&分岐点に到着。ここから山頂はすぐそこで、

10時43分 十二ヶ岳
御堂があり、景色が最高の山頂だった。
-十二ヶ岳山頂-

10時55分に十二ヶ岳を出発。ヤセた尾根道で、傾斜のキツい場所もあるので、 油断はしないようにしよう。
11時8分に景観の良い山頂に着いた。これが金山かと思ったが、名も無いピーク。景観の臨めぬ金山に着いたのは11時20分。
-金山山頂-

午後から雨の予報だけあって、徐々に雲行きが怪しくなってきたが、金山から節刀ヶ岳をピストンすることにした。1,736mと本日では最高地点の節刀ヶ岳。11時29分に到着すると、先客がいたので少し雑談をした。が、雑談しすぎて11時47分に出発。「雲行きが怪しいのだから、お互い先を急ごうではないか」、と会話中は心の中で思っていた。
-節刀ヶ岳山頂-

11時54分に金山に戻ってきて、緩やかなアップダウンが続く。最後は細く少し急な道を登り、12時9分に鬼ヶ岳に到着。鬼の角が印象的で、景観の良い山頂である。他の山頂同様、晴れていればさぞかし良かっただろうに。
-鬼ヶ岳山頂-

鬼ヶ岳から南の雪頭ヶ岳を目指す。意外と危険な道を歩いて、12時23分に雪頭ヶ岳に到着。目の前には邪魔する物が何もなく、景色が広がっていた。季節が季節なら、そこは多くの花が咲いているらしい。
-雪頭ヶ岳からの景色-

遥か下に見える根場の集落。そこまでは延々とブナ原生林を下るだけ。ホント退屈。13時15分に枯れたダム東入川堰堤に到着。
根場入口のバス停を目指して歩くと、桜咲く西湖キャンプ場テント村内を歩く。
今宵は雨が降るかもしれないというのに、それなりにキャンプ客がいた。その9割がColemanのテント。別にColeman品が悪いとは言わないが、ここまで染まると安っぽさを覚える。ビギナー限定のキャンプ場?Colemanのオフ会?アウトドアの器材を全てホームセンターで揃えたんじゃないだろうな。

そんな異様な光景を見つつ、13時28分に根場入口のバス停に到着。毎時37分にある筈のバスが、何故か13時台は12分のみ。1時間以上待つのならと思い、文化洞トンネルまでの4.5kmを歩くことにした。
-つぶれた大衆食堂-

前半は退屈だったが、キャンプ場周辺は桜が舞って綺麗だったり、看板からはロイヤルな雰囲気がしないリヴェールにとても惹かれたり、そんなこんなで14時30分に駐車場に帰還。やっぱ1時間かかるわな。でもバスより早かったので、選択は間違ってなかったわけだ。


危険度は高いが景色は最高のコース。流石に子供は連れて来ない方が良いだろう。

2011年5月2日月曜日

河口湖北からの展望・御坂黒岳

2011年5月2日、6時12分に自宅を出発し、河口湖方面へ向かった。県道719号の長いトンネルを抜け、7時53分に芦川村のスズラン群生地に到着。ここの無料駐車場に車を停め、支度をしていると、男性のソロ登山者がやって来た。彼は釈迦ヶ岳のみに絞り、私と逆周りのコースらしい。ならば何処かで再会するだろうと一時別れ、8時7分、釈迦ヶ岳への登山を開始した。
約1.5kmほど来た道を下り、8時27分に釈迦ヶ岳入口に到着。暫くは林道を歩き、8時46分、山道へと入った。道標によれば釈迦ヶ岳山頂まで60分。
-釈迦ヶ岳登山道への入口-

あまり人が来ないのか、登山道が落ち葉で隠れて把握しづらい。途中で行く手が分からなくなり、感覚的には右。しかし私の感はハズれるので左手の尾根っぽいところを目指したが、これは大ハズレ。後で気づいたことだが、この尾根を強引に突き進めば、行くべき場所に着けたようだ。しかし以前にこの無謀さで失敗していた為、今回は元の場所に引き返した。
9時9分、まずは冷静になろうと休憩。左でもなければ右でもない。ならば直進かと思い進んだが、これもハズレ。とはいえ登山道には取り付けたので良しとしよう。
9時23分に分岐点である尾根道に到着した。ここから先は岩道で、途中から景色も開けてくるので楽しめた。
9時41分に釈迦ヶ岳山頂に到着。周りは霞んでいるものの、気分を高揚させるほどの素晴らしい光景であった。軽く食事を摂り一服していると、人の登ってくる気配がした。駐車場で会った男性である。どちらから来ても大体同じ時間という訳か。
-釈迦ヶ岳山頂-

釈迦ヶ岳から一気に下ると、緩やかなアップダウンが続く。10時14分、景観の望めない府駒山に到着。日向坂峠(どんべい坂)まで25分。
10時26分、スズラン群生地への分岐に到着。釈迦ヶ岳からの景色で分かっていたことだが、容赦なく下って10時33にどんべい峠に到着した。御坂黒岳までは90分あるので、ここで一服。
-日向坂峠(どんべい坂)-

二つの小ピークを越えて、10時51分に上芦川への分岐に到着。黒岳の高さを見るだけで肩を落としそうなのに、このピーク越えは心を折る勢いだった。
ひたすら登っていると、前から三人組の中年男性が来た。黒岳の展望台からの富士山が、霞の上に見えて綺麗だったと。聴いてる私は登り続けてヘトヘトである。足を頻繁に止めながら、11時8分に尾根に取り付いた。ここまで来れば多少は楽である。御坂峠との分岐まで来れば頂上は目と鼻の先で、11時20分に御坂黒岳山頂に到着。

僅か200m先の展望台に出ると、そこには幻想的な景色が広がっていた。先客の年配男性2人組が声を掛けてきた。晴天の景色が絶対というわけではなく、この霞がかった景色が最高だと意見が一致した。
-御坂黒岳山頂-
-御坂黒岳からの富士山-

ここでは30分ほど休憩を取り、下山しつつも破風山を目指した。黒岳山頂から一気に下り、後は緩やかなアップダウン。12時5分にすずらん峠に着き、12時16分には破風山山頂に着いた。景観の望めぬ破風山山頂。しかし、ここから先の尾根道では二度ほど景色の良い場所がある。とはいえ黒岳展望台の比ではないが。
-破風山山頂-

12時27分、眺望の良い新道峠に到着。このすぐ下が林道の終点かつ駐車スペースになっている。林道水が沢線を下り、途中からオフシーズンのスズラン群生地を抜けた。この場所にしては水洗かつ綺麗なトイレで用を足し、13時6分に駐車場に帰還。

釈迦ヶ岳と御坂黒岳、どちらも景色の良い山なので、登る時は纏めて登る事をお勧めしたい。