2012年2月5日日曜日

アヴよりもアベ


2012年2月4日、早朝4:10から埼玉へ向かって出発。
事の起こりは、阿部真央のライブを観たいと思った事でして、なんとAvril LavigneのThe Black Star Tour@さいたまスーパーアリーナにて、サポートアクトをやると言うではありませんか。 アベにせよアヴにせよ、おっさん一人というのが場違いな事は予想がついたので、座席にこだわらず残り物のチケットを購入しました。

折角の埼玉、廃墟探訪で秩父方面に行く事はあっても、それ以外で埼玉に訪れる事は、この先そうないでしょう。そう思って今回は埼玉を堪能する事にしました。
ひたすら下道で進み、6:50に川越市に到着。車を停めて西武朝比奈線の跡地を探訪。県道114号の八瀬大橋が線路を完全に遮っており、休止中というより完全に廃線ではないかと疑いました。八瀬大橋の先に巨大な鉄橋が現れたのですが、どうにも先が続いているように思えません。工事中なのか放置中なのか、Wikipediaでも八瀬大橋の次はいるまがわ大橋となっており、この橋については触れられていませんでした。
-作り途中の橋-

来た道を戻り、今度は南大塚駅方面へ。広々とした土地に伸びる一本の線路。だいぶ荒れ果てていますが、気分はスタンドバイミー。
柵はあれども形だけ。歩行者には何の妨げにもなっていませ
。ただ一箇所、用水路っぽいところを渡る箇所は逃げ場がなく、線路もかなり老朽化していたので、少し勇気が必要でした。
これを越えれば南大塚駅は目前。雰囲気的にも興味がなくなり、ここで引き返す事にしたのですが、どうせなら最後まで行けば良かった・・・。南大塚駅が終点という事を失念してました。
-西武朝比奈線跡-

8:15に出発し、吉見町へ。途中で坂戸市にある道教寺院の聖天宮に寄りました。日本国内では最大級との事なので気になってはいたのですが、10時まで待って入ろうとは思えず、外観だけ眺めてオシマイ。

9:15、吉見町の吉見百穴に到着。広々とした駐車場が無料で解放されていますので、下手なところに停めずこちらに駐車しましょう。
-岩窟ホテル-

まずは岩窟ホテル。目指すところはその名の通り岩窟のホテルだったのでしょうが、とうの昔に作業は中断。今はフェンスがあって近づく事はできません。しかし見るだけで伝わる異様な空気に大興奮です。
そのすぐ横には岩室観音があります。門を潜った先が気になり進んだものの、地面が凍っていて登りづらい。なんとか登った山頂は広々としており、なにかと思えば松山城跡。お堀もあって、なかなかの立地でした。
吉見百穴を訪れる前に車に戻ろうとしたところ、車のキーを失くした事に気付きました。失くす箇所が多すぎて見つかるか不安に思いながら、振り出しから歩きなおし。岩室観音から松山城跡へ登りきってすぐ、無事に発見しました。ホント、こんなところで失くしたらどうにもなりません。
-吉見百穴-

入場料300円を払い、吉見百穴へ。コロボックルの住居と思われる穴が無数に空き、一方では軍需工場の跡として巨大な洞窟が残っている不思議な空間。これは唯一無二の存在かと思うので、是非ともお勧めしたいです。

この近くには温泉もありました。一部の方々には有名らしい百穴温泉春奈。そこまで下調べをしていなかったし、風呂に入る気分でもなかったのでスルーしましたが、かなり特異な空間らしいです。
まずは混浴があるという事。そもそも温泉ではないらしい事。全てにおいて汚いという事。そのクセして1300円もするらしい事。
そりゃもう変態以外集まるまいて。岩窟ホテルや吉見百穴と並び、ここも異質な空間らしいですし、そもそも私自身が変態なので興味はありますが、実際にその現場を目の当たりにしたら胸くそが悪くなると思います。私は紳士な変態なのです。変態な紳士?変態紳士?とにかく変態です。

10:10に出発し、ここからは城巡り。行田市の忍城、加須市の騎西城、千葉県に入り野田市の関宿城。関宿城は建物が大きい上に丘の上にあるので、かなりの存在感がありました。
-関宿城-

この道中、歯が急激に痛みだしたので気休めにツボを押したものの、効果があったようななかったような。とにかく痛みが退くのを待つしかありませんでした。
あぁ、途中で鷲宮神社にも寄りました。「らきすた」は観た事がないのですが、聖地に飾られた絵馬が見たくて。で、期待通りキモかったです。
-鷲宮神社の絵馬-

関宿城を出発したのが13:15。今度はグワっと南下して川口市へ。東京外環自動車道そして国道298号の真下にある公園。その名もゴリラ公園。陽の当たらぬ寂しい世界ですが、MTBのコースになっているところが素晴らしい。こういう公園は他県も見習ってほしいものです。
で、何が見たかったかって、このゴリラ。なかなか大きいぞ、ゴリラ。何故そこにあるのか、ゴリラ。嗚呼、ゴリラ、ゴリラ。
-ゴリラ公園-

ここから北へ向かって、ようやくさいたまスーパーアリーナへ。15:47、NPC24H北与野パーキングに停車。アリーナまで徒歩10〜15分ほどかかりますが、上限800円なのが嬉しいところ。
-さいたまスーパーアリーナにて-

アリーナに着いてグッズ売り場を見ると、それはもう凄い行列。とりあえず最後尾まで見て、「阿呆か」と思って退散。早々に入場しました。
私の席は左側ラムダ席の最後尾。公演2週間前に取ったチケットなので、悪すぎて逆に落ち着けるかと思ったのですが、ある意味期待ハズレでした。
まず中央はアリーナ立見。その周りを囲むのがS席指定のラムダ。その後ろにA席指定が1階2階といったところです。壁際でのんびり見るつもりが、背後にA席の群れ。とても落ち着けやしませんでした。

17時半の公演開始に合わせ、阿部真央が登場。セトリは下記の通り。 

●阿部真央セットリスト
01.I wanna see you
02.ふりぃ
03.モットー。
04.伝えたいこと
05.貴方の恋人になりたいのです
06.ロンリー

いや、上手かった、あべま。あべまファンは結構いたようですが、私も含め指定席の観客は座ったまま。それにも負けずに見事なステージを魅せてくれた彼女はプロですね。
文句なしのセトリです。是非ともワンマンライブに行ってみたいですが、おっさん一人で行ける空気ではないかと。

あべまで30分。セッティングが30分入り、18時半頃、遂にアヴリル登場。セットリストは下記の通り。基本はBlack Star Tourのセトリですが、一部追加されているところが嬉しかったです。

●Avril Lavigne セットリスト
01.Black Star
02.和太鼓集団「無限」パフォーマンス
03.What The Hell with 和太鼓集団「無限」
04.Sk8er Boi
05.He Wasn't
06.I Can Do Better
07.I Always Get What I Want
07.Band Jam
08.Alice
09.When You're Gone
10.Wish You Were Here
11.Instrulmental Medley(Unwanted / Freak Out / Losing Grip)
12.Girlfriend
13.Airplanes(cover)
14.My Happy Ending
15.Don't Tell Me
16.Smile
17.I'm With You

(Encore)
18.What The Hell(acapella)
19.I Love You
20.Complicated

まさかの和太鼓集団登場でしたが、彼らを含めた「What The Hell」は良かったです。かなり厳しそうだった「I Can Do Better」。Instrulmental Medleyがかなり格好良く、本質はHRなんだという事を実感できました。
予想通りですが、観客のノリは超ポップ。リズムに合わせて拳を振るか手を振るのみ。ヘヴィメタ畑のオジサンには、とても出来ないノリでした。アヴリルがまた可愛くて、客席からも「可愛い〜!」「カワイイ〜!」「I Love You!」という声が。一人でなければ開き直る事もできたかもしれませんが、そりゃもう冷めた感じで堪能しました。
ライブは20時に終了。いろんな意味で、埼玉まで来た甲斐がありました。

駐車場を出て向かうはふじみ野市。こんな時間から何をするかと言うと、日本初のアウトレットモールを見る為です。1993年にオープンしたものの、近隣のモールに負け衰退。続々と閉鎖した姿を見ようとしたのですが、現在改装中のため中は歩けませんでした。
向かいのアミューズメント施設BAYONも、けっこうギリギリのラインではないかと感じました。
ここから一度都心方面へ向かい、環八から東名高速道路に乗って帰宅。地元に着いたのが23時過ぎ。
埼玉県、とても堪能させて頂きました。

2012年2月2日木曜日

布袋のバースディ・ライブ


-さいたまスーパーアリーナにて-

2月1日は布袋寅泰の誕生日だそうで。50歳の誕生日を祝うライブを演るそうな。高橋まことが来るそうな。そんな話を聞いたのが日曜の事。
月曜夜、職場で会話。まさかと思ってチケットを探してみると、当日引換券なるものがありました。
火曜、参戦決定。夕方にぴあにて引換券を購入。
そして水曜、仕事は早退し、はるばる埼玉まで行ってまいりました。片道2時間、ホント遠いわ。

まずやるべきはチケットの入手。これが窓口少なくてね。最初に開いていたのが2ヶ所。一方が当日引換で、一方が当日購入。それで回転するわけねーだろ!
S席とはいえ当日引換の座席。どれほどヒドいものかと思いましたが、個人的にはそうでもありませんでした。1階スタンド席の中央。距離はありますが、さいたまスーパーアリーナの広さです。ステージを正面に見据えているってのは、良いものですね。背後に座席が無かったので、荷物も自由に置けて満足。

予定より10分程度の遅れでライブ開始。その名も
布袋 寅泰 30th Anniversary 第四弾
HOTEI The Anthology "最終章"
WE ARE DREAMER
~50th BIRTHDAY SPECIAL CELEBRATION GIG~
〜Guitarhythm Greatest Hits & Request〜
長っ!顔同様に長いっつーの!
セットリストは下記の通りです。

B・BLUE
RAMBLING MAN
TEENAGE EMOTION
RADIO! RADIO! RADIO
BEAT EMOTION

TOW OF US
さよならアンディ・ウォーホル
ANGEL WALTZ
ハウリング
薔薇と雨
Battle Without Honor or Humanity

AMAGING GRACE (LOVE)
上を向いて歩こう (中村敦&LOVE)

Russian roulette
スリル
バンビーナ

CAPTAIN ROCK
MERRY-GO-ROUND
Plastic Bomb
恋をとめないで
Dreamin
Identity

-アンコール1-(Ds. 高橋まこと)
Justy 
NO. NEW YORK 
Full Moon Party

-アンコール2-
FLY INTO YOUR DREAM
LONELY★WILD

初っ端のB・BLUEからテンション上がりまくり。暫く落ち着いて、布袋は休憩に。LOVE、上手いですね。中村敦が浮いちゃうほどに。
再び見れたロカビリー編成。Circus, Merry go round, Poisonと続けた威風堂々に対し、今回は総入れ替え。個人的には大好きですなんですよね、このアレンジ。
ようやく流れたMERRY-GO-ROUNDに大興奮。その勢いを殺さず畳み掛けます。
一通り終わって布袋コール。今回はウェーブが一度も成功しませんでした。と言うか、そもそも波が起きませんでした。
布袋コールに合わせ「まこと、まこと」言ってたら、前席の女性が反応しました。帰りにはこの方とハイファイブ。こういうノリ、大好きです。

アンコールで現れた高橋まこと。BOOWYの曲を2曲叩いて、Full Moon Party。まこっちゃんは太鼓を吊るして花道を徘徊。

個人的には、全体的に最高でした。わざわざ早退してまで来た甲斐があった。これでもう布袋のライブは10年ぐらい行かなくて良いです。
ちなみに、自宅に着いたのは1時過ぎ。やっぱ遠いわ、埼玉。土曜も行くのか、埼玉…。