2010年6月20日日曜日

第26回SAIKO ROAD RACE

 前月は山中湖のマラソン大会を欠場してしまいました。相変わらず体を動かす事に億劫なこの頃、本日の西湖も怪しいところです。だって天気も怪しいし。
 一応4時にアラームをかけたものの、起きたのは5時。「こりゃ駄目だ」と思いつつ、準備が出来ていたこともあり18分後には家を発ちました。
 国道246号を走っていると、雲がかなり下まで来ているのが分かります。篭坂峠を越えていこうと県道151号へ入ると、とにかく凄い霧。それだけに雨の様なそうでない様な。そんな天気も峠を越えれば一変。山中湖からはほんのり晴れ間も見えました。

 なんだかんだで余裕のある到着。悔しいかな、鳴沢一帯では電波の入らぬSoftBank。3時間も寝ていなかったので、20分ほど仮眠を取りました。
 スタート地点までは700mほど離れているので、余裕を持って行動開始。そして念入りにストレッチ。2週間ぶりのRunなので、10.7kmと言えども不安です。
  9時10分に1周コースがスタート。無理せず流れに合わせて走っていたら、理想的な後ろ姿の女性がおりました。髪はポニーテール、白Tの下に黒のキャミ、そしてCW-Xの上にランスカ。細身の方には実に似合う組み合わせです。ペースも丁度良かったので、しばらくは彼女をストーキング。全くスポーツで欲求を発散できていない私ですが、流石に最後まで他人に合わせられる質ではありませんでした。
 調子に乗って先へ先へと進んでいると6kmで限界。これまで抜かしてきた方々に、逆に抜かされていきます。これが因果応報というヤツでしょうか。こうなると自分との闘いです。とにかく歩かず走る抜こうと足を前へ出します。
 残り2kmの辺りで、スタート地点で近くにいた女子高生(中学生?)2人に抜かされました。彼女らを目の保養に頑張るも、最後の給水を終えたら気持ちが切り替わります。残り700m、気持ちも楽だし皆が息絶える登りです。なので最後の最後でゴボウ抜き。それでも700mは長かった。
 結果、60分何秒だかだと思います。やっぱ走っていないと駄目ですね。というか気持ちが乗らないと駄目ですね。
  煙草を吸う意外休み方を知らない人間なので、一服して片付けをして早々に退散。それでもまだ11時、今日はこれからだ。
 何処で飯を食べようか考えつつ篭坂峠を越えると、天気の割には富士山が顔を出していました。これはと思い富士あざみラインへ。須走五合目から歩いて行った先にある"幻の滝"を見るプランです。

 五合目の駐車場にバイクを停め、駐車場奥にある涸れ沢沿いの山道を登っていきます。「少し登ってひたすら左へ」そんな幻の滝への道筋は念頭にあったのですが、なにせ出だしで涸れ沢を見てしまったものだから、この上流に滝があるものと思い道を外れました。
 流石にマラソンの後の山登りは辛く、人気も一向に感じないので諦めて下山。完全に下りるのは悔しいので、道ではない場所を「ひたすら左へ」歩きました。
 すると下の方を向かいから歩いてきている方々がいて、私に目をやったのか知りませんが、遥か上に川の流れらしきものを発見しました。見るに二合ほど上です。その距離に絶望しつつも、とりあえず上を目指して歩きました。
 すると今度は三人組がいたので、そこを目指して登ります。そこで見つけた川、そして滝・・・というか水がチョロチョロ流れ落ちているだけ。その日の雪解け量によるとは思うのですが、一応私は幻の滝を目にする事が出来たのかな。
 沢沿いに下山を始めると便意を覚えました。見渡しが良いだけに、私以外に誰もいないのは明らかです。ここでいよいよ野外デビューといこうか。そうも考えましたが、「出したら紙は持ち帰る」というルールには従う気にはなれないので我慢。「いや、もう出そう」と思った時もありましたが、これは出さずに正解。すぐ下にはツアコンと思われる女性2名がおりました。これじゃツアー台無しだ。

 須走五合目を出発して間もなく、雨に襲われ便意を忘れました。それなりの強さから通り雨かと思っていたら、結局地元まで付き合う羽目になり、食事を摂る事も出来ず。
 自宅に着くと便意を思い出しトイレへ。おそらく今年一番と思われる量の便が排出されました。どうでも良いですよね、こんなこと。
 あとはシャワーを浴びて、洗濯しながら食事を摂り、コインランドリーへ行って後片付け。肉体は明らかに休息を求めていましたが、ここで寝たら夜眠れないので、コーヒーで気付けました。

 2週間ぶりの運動から感じたこと。それは「暑い」と「怠い」。完全にアウトドア人間に戻るには、まだまだ時間が必要な様です。

2010年6月6日日曜日

忍野をグルリと杓子山

 2010年6月6日、昨晩早く寝たお陰で4時には起きれた。支度も済ませてあったので、5時には家を出発。山中湖方面に向かうだけに厚着をしていったつもりだったが、それでも早朝の御殿場以降は少し寒かった。
 バイクを停めようと忍野中学校に向かったら、何やら多くの車が向かっている。富士忍野高原トレイルレースの幟が見えたので交通整理の人に話を聞くと、確かに大会があり、コースは私の歩こうとしていたのと同じっぽい。
 これはいかんと思い駐車場所を変更。花の都公園に向かったが無断で停めて良い場所が見当たらず、忍野八海付近の村営橋向無料駐車場に停めた。
  7時頃に駐車場を出発。トレイルレースは北側の高座山〜杓子山方面から始まるので、私は南下して花の都公園を目指した。これだけで45分。お腹が空いたのでオニギリを1つ補給。

 花の都公園から別荘地を通り長池山へ。別荘地を抜けて山道に入ると、待っていたのは階段。特に最後の階段は長く、いきなり体力を持っていかれた。しかしこれを登りきれば長池山山頂はすぐそこで、8時30分に到着。富士山は雲に隠れて頭しか見えないが、全体的に景色が良い。先に書いておくと、この長池山から石割山にかけて、山頂は何処も絶景を堪能できる素晴らしいコースだ。

 ここから飯盛山へは一度のダウンアップだけで、5分とかからない。狭い山頂に先客が一人いたので、写真だけ撮って早々に後にした。
 急なダウンの先に広々とした景色。次の大平山へは林道が走っており、一般車は分からないが、とにかく車で行く事が出来る。途中で登山道らしき道が見えたが、私はそのまま林道を進んだせいで、緩やかなものの余計な距離を歩いてしまったかもしれない。
 大平山山頂は給水所になっていたが、私には資格が無いのでサンドイッチを食べて一服。大会関係者の方に尋ねたところ、ロングコースのスタートが8時で、あと20〜30分もすればトップランナーが来るんだとか。スタート地点からの距離は13〜14kmとはいえ、アップダウンのある道である。どんだけ早いんだ。
  大平山山頂を発ってしばらく歩くと、9時14分、確かにトップランナーとすれ違った。2位のランナーは転んだせいで遅れを取ったっぽい。とにかく尋常ではない体力だ。
 9時26分に平尾山山頂に到着。この辺までに30人ぐらいはすれ違っただろうか。遂に女性のトップランナーが現れた。もはや男性も女性も代わりのない時代である。
 ここから石割山への道は狭く、ランナーも密集しており、隙を見て登って行った。100人はすれ違っただろうか。かなりバテ気味な人も見かけたが、それでもここまでの道のりを考えると凄いものである。
 10時3分に石割山山頂に到着。この辺になるともうノリで参加した様な方々が見られる。呑気に写真とか撮ってるし。お陰で休める雰囲気でもなかったので、北上を開始した。
  ここから先に出会うランナー達は、かなりのバテっぷりである。参加した事は凄いのだが、ある程度の自信があって参加したのではないのだろうか。もはや山登りと変わらぬスピードで進んでいるので、私も左程遠慮なく進ませてもらった。
 一応断っとくと、トップランナー達に比べれば尊敬の念は薄いが、これから味わう北側の急斜面を知ると、ロングコースの参加者全員に敬意を払う他ない。

 10時30分に二十曲峠に到着。トイレ付きの給水所となっており、ショートコースも含まれる為、とても私の休める状態では無かった。
 次の立野塚峠には11時08分に到着。この間に会ったランナーには、既に一度会った方々が多かった。一度平地に下りた後、今度は北側の山を無視して立野塚峠を登り、二十曲峠を下ってゴールなのだ。どれだけ早く、どれだけタフで、そして何で笑っていられるのか。もはやランナーズ・ハイを超えて壊れているとしか思えない。

 立野塚峠を過ぎれば、次に目指すは鹿留山と杓子山。しかし眼前に見えるそれらは高低差400mと明らかに高い。そして急である。高さは稼げるのだが、大平山以降まともに休憩を摂っていないので、流石に堪えて11時20分に道端で休憩。オニギリ一つを補給するが、とにかく虫がウザくてノンビリ出来なかった。
  ピークを一つ越え、再び急登。12時4分に子ノ神峠に到着し、杓子山と鹿留山の分岐となる。コースから外れている上、眺望の無い鹿留山山頂だが、今回の道のりで唯一の1600m級だし、片道5分程度なので寄っておくのが吉。

 子ノ神峠に戻って杓子山へ向かう。ポイントごとの標高は下がる一方なのだが、その間のアップダウンは激しい。特に子ノ神峠〜杓子山間は2〜3度の激しいアップダウンを喰らわされる。その内の1つ雷岩のあるピークからの景色は特に素晴らしいが、先客が写真を撮っていたので早々に立ち去った。
  鐘のある杓子山山頂。空が開けていて景色も良くテーブルもあって良い山頂である。ここで最後のオニギリを補給。
 12時50分から20分間ここに居たのだが、その間終始無線をやっている人がいた。八木アンテナも運んできたのだろうか。なんか必死に自分の居場所を伝えているだけで、会話らしい会話をしていた気がしないのだが、それが楽しいのだろうか。私も第四級だかの免許は持っているのだが、もはや覚えていない。とにかく耳障りだった。

 杓子山山頂から急坂を下っていき、13時25分に大榷首峠に到着。ここにはハンググライダーのカタパルトがあり、4人ほど風が来るのを待っていた感じだった。
 これまでよりは甘いアップダウンをいくつも繰り返し、最後の山頂である高座山山頂に着いたのが13時50分。ここからも景色は望めるが、山頂から少し西へ下りたところが素晴らしい。目の前には青々とした芝生が広がり、忍野村も良い大きさで見えている。富士山が雲に隠れていたのが実に惜しい。
 しかし、そこからの下りが土の急坂なので、油断をすると滑ってしまう。デジイチを持っていただけに、恐いのなんの。緩やかな尾根道と滑り易い土の下りを歩き、林道に出て間もなく鳥居地峠に到着。14時28分である。

 ここからは退屈な舗装路。14時42分に忍野中学校に到着。既に足はヘトヘトなのだが、未だ駐車場まで2km以上残っている。なんとか忍野八海まで歩き、抹茶のソフトクリームを食べながら休憩。駐車場への道を間違えた自分に落胆しつつも、15時27分に村営橋向無料駐車場へと帰ってきた。
 かなりヘトヘトである。これ以上の距離を走っていた人達を見ていただけに、自分の未熟さを思い知った。