8月13日、0時過ぎに目覚めると雨が少しパラついていた。テントが濡れた事を面倒に思いつつ再び寝たのですが、ここで何かを察知するべきでした。
2時頃に激しい雨と風。荷物が多いとはいえ、ペグを打っていないテントには厳しいものがあります。グラウンドシートを敷いていたとはいえ、テントの下も若干染みてきました。雨雲の動きをチェックすると一時的なものの様なので、まずは我慢。能登半島の北部だけを擦ったゲリラ豪雨。なんとも辛い体験でした。
雨風が止んだので、狭いながらも屋根のある場所へバイクごと移動。荷支度をして3時半、真っ暗闇の中を出発しました。
何の景色を楽しめるわけでもなく、ひたすら国道249号を西へ。幸いにも雨は落ち着いています。
輪島に着くとコンビニがあったので一休み。喰らいながらも街の雰囲気が良さそうに感じました。せめて陽が昇り始めた頃に通りたかった場所です。
中屋トンネルを抜けると豪雨の開始。海岸線に出ると風が強く、まともに進めません。睡魔に襲われたので、道の駅「赤神」で仮眠。
激しい雨の中、ロードパークから関野鼻を眺め、道の駅「とぎ海街道」で世界一長いベンチを見、機具岩、旧福浦灯台も意地で立ち寄りました。
気多大社に着いた頃には雨が止みました。巫女姿で禊体験が出来るという気多大社。私が女性なら体験したいものでした。
-関野鼻-
-世界一長いベンチ-
白尾IC付近にある七福神センターに寄り道。既に閉鎖しておりますが、その建造物は健在。巨大な竜はまだしも、スフィンクスとピラミッドの存在意義が分かりません。
-七福神センター-
県道8号を走っている途中、河北潟を眺めがてらレインウェアを脱ぎました。しかし、内灘大橋を渡った途端に豪雨。内灘砂丘に寄ってみましたが、砂丘を見学するどころではありません。
金沢は目前。4年前同様、今回も全く見学できませんでした。金沢には縁が無さそうなので、次回は高速バスで来ようと思いました。
激しい豪雨も金沢を後にすると止みました。美川IC付近にある石の木塚に寄り、小松市のハニベ岩窟院へ。このハニベ岩窟院、巨大な大仏像が出迎えてくれるのですが、これで満足してはいけません。800円と割高な入場を払った先には、珍妙な像の数々。立派な洞窟内も変な像だらけ。洞窟をこんな使い方して良いのやら。とにかく一度は800円を払って、中に入るべきです。
-石の木塚-
-ハニベ岩窟院-
小松市ついでに小松城跡へ。芦城公園は小さいながらも綺麗に整備されていますが、肝心の城跡、本丸跡がショボすぎました。ショボいも何も、校庭の隅っこにポツンとある感じ。
国道8号を走っていると、御菓子城加賀藩があったので写真を一枚。肝心なのはこの先、加賀温泉駅の近くにあるヤツです。
国道8号から加賀温泉方面に走ると目に飛び込んでくるのが、巨大な観音像。加賀寺の73mにもおよび大観音立像が、山の上に聳え立っています。その迫力を実感するには、500円の拝観料を払うべきでしょう。
この時点で13時。本日中に敦賀まで行くとしたら、かなり厳しい時間です。なので観音像内部は断念。門の中から見上げる為だけに500円を払いました。でも満足です。
-大観音立像-
北潟湖に癒されながら、東尋坊へ。雄島はスルーしてしまいましたが、ここも寄るべきでした。
東尋坊はあれですね、江ノ島。福井県の江ノ島だと思って下さい。遊覧船には乗らないまでも、東尋坊タワー(500円)は折角だから上りました。良い場所なのですが、とにかく混んでいます。無料駐車場に停められたのは幸いでした。
-東尋坊タワーからの雄島-
丸岡城と福井城は以前来たので、一気に勝山市へ。福井市までの道のりは田園地帯で壮快でした。
勝山市の恐竜博物館。長尾山を丸々使った広大な博物館は、夏休みな事も手伝って、大変な賑わいでした。私は駐車場にある抽象的なオブジェを見に行っただけですので、すぐに退散。
越前大仏のある清大寺。ここはとにかく巨大です。大迫力です。福井県に来たら、ここは極力寄るべきです。
勝山城は写真を撮ってすぐ退散。水道があったので、異臭を放つトレッキングシューズを濯ぎました。金沢から先はクソ暑い天気だったので、もっと早くこうするべきでした。
-清大寺-
17時に越前大野城に着くと、城は遥か山の上。もう泣きそうでしたが、ここは登るしかありません。片道20分とか書いてありましたが、ダイソーのサンダルで7分で登頂。なんとしても暗くなる前に、100名城の一つである一乗谷城跡に寄りたいのです。
朝倉氏遺跡資料館に着いて地図を見ると、なんと一乗谷城は山城ではないですか。空は暗くなりつつあり、しかも雷がゴロゴロとなっていたので断念。
資料館に丁度良い雨宿りスペースがあったので、雨支度を開始。敦賀まで50km以上あるので、一時的なゲリラ豪雨ならば止むのを待つのが吉と踏みました。しかし、雷の後に来たのは風。徐々に強くなるその風は、木の葉をつむじ状に巻き上げます。もしや竜巻かと恐れていると、遂に豪雨も降り始めました。
早めの対策が功を成したものの、問題はこれからです。雨の動きを見る限り、止む気配はありません。福井市内で泊まろうが、敦賀まで行こうがビショ濡れになる事は間違い無し。留まっていても仕方ないので、敦賀に向かう事にしました。
国道8号をひたすら南下。対向車が来ると反射して全く見えません。前を走っている車がいないと、先が全く分かりません。雨の勢いは治まる事なく、敦賀まで果てしない道のりでした。
敦賀に着いても豪雨。敦賀とは全く関係のない松本零士関係の銅像を、チラッと目撃しました。のんびり全部見て回りたかったのですが、この雨ではどうしようもありません。お風呂に立ち寄れる天気でもなく、ネットカフェへ退避。
本日の走行距離は454.6km。明日からはいよいよ天気が重要になってきます。三方五湖、天橋立、竹田城。天気予報は...雨。
折角すすいだトレッキングシューズも、片方途中で落としてしまいました。もう諦めて帰ります。