2008年3月29日土曜日

早川・片浦ウォーキングトレイル

 2008年3月29日、天気は晴れ。気温もほど良く、風も心地よい程度にある。早川・片浦ウォーキングトレイルというコースのパンフを入手したので、これに沿って歩いてみる事にした。パンフによると、距離にして11.5km、所有時間3時間半とある。
  朝8時26分、早川駅前に原付を止めて出発。少し歩いたところで原付の鍵を抜き忘れた事に気づく。いきなりフリダシに戻されたので、そのまま帰りたくなった。

そうもいかないので再スタート。ここ早川は私が幼少時代を過ごした場所だ。海で遊び、川で遊び、山で遊び、私にとっては庭のような土地である。20年以上たった今、再びこの地を庭の様に歩こうとしたが、そこはあまりに小さく感じた。幼い私に遠く感じた距離も、大人となった今では遥かに短い距離に感じた。

そんな調子で石垣山を登り始めるも、流石に登りが続くだけあって疲れる。一夜城跡に着く前には「なんでこんな事してるんだろう?」と疑問に思ったが、それは富士山に登る度に思う事であり、その疑問を超えて、もはや進むしかない状況になるところが楽しいのだ。
短い桜並木を通り抜けた時、まず感動。車でも来れるが、歩いて来た一夜城跡から見る光景に感動。努力の末にある光景なので、より美しく見える。

  一夜城跡まで30分ほどで登れた。ここでカロリーメイト1本と煙草を1本補給。まだ時間が早いだけに、私以外に誰もいない。聞こえるのは鳥のさえずりと風が奏でる葉の音だけ。ここで死んでも良いと思えるほど心地よかった。


一夜城跡から先は、私にとって未知の世界だ。 次の目的地は約4km先の佐奈田霊社。 木陰に入ると自然の音色が聞こえて安らぐが、それ以外は単なる山の中。そういう時は感動も薄いので、iPodが役に立つ。
苦もなく進んでいると、橋が見えた。確かに地図上でも川がある。そしてそこには川がある。しかしそこには水がない。なんとも悲しい話だ。
よく見ると、その川底は舗装されている。本当に枯れているのか?必要時のみ水を流すのか?どちらにせよ、魚の住めない川なぞ川ではない。

  枯れた玉川沿いを下り、石橋一帯を一望。天気が良いこともあり、かなり先まで見える。佐奈田霊社から少し歩くと、その先にヒルトン小田原が見えた。かなり遠い。そして、かなり上だ。一夜城跡までの道のり以外、これといって苦になる道はなかったが、これから先にまた登り道が待っているのだろうか?


米神に降りると、道のすぐ横を線路が走っていた。ここは鉄っちゃんたちに人気のスポットらしい。緩やかなカーブに加え、今の季節なら桜が咲き、良い写真が撮れるのだろう。この日も二組ほどいた。

線路から離れると、ヒルトン小田原まで登りが続く。既に7.7kmほど歩いた上で、登り道を迎えるのは非常に辛い。

  片浦に差し掛かると、再び素晴らしい景色が待ち受けている。写真に収めようとすると手前の木々が邪魔なのだが、目で見る分には支障がない。かつて”東洋のリビエラ”と賞賛されたらしい片浦。リビエラがどういう意味なのかは知らないが、まぁ悪い例えではないのだろう。

パンフレットによると房総半島や横浜のランドマークタワーまで見えるらしいが、たとえ見えてもそれがそうだと認識するのが難しい。幾層にも重なる山の向こうにビルらしき物がボンヤリ見えたので、私の中ではそれがランドマークタワーということにしておいた。

牧谷川まで来ると、そこから先はヒルトン小田原の敷地内を歩くことになる。時間帯に制限があるので、通れない時は別ルートを使う事になる。
敷地内と言えども山の中である。川沿いにひたすら登り、その先に階段があった時は愕然とした。もう帰りたい・・・
階段を登ると休憩所があったので、ここで一服。木に囲まれていて心地よい。

ヒルトン小田原からは下るだけ。道中、根府川駅の近くにある白糸川鉄橋を見下ろす事ができる。下から見上げると美しい景観らしいが、それは上から見下ろしただけでも想像できる。桜も咲いていることだし、是非とも見上げたいところだが、根府川駅に着いた時点で私の心は折れていた。

  根府川駅に着いたのは11時28分。1人だったこともあり、3時間で到着した。良い運動になったし、達成感もある。クセになるものでもないので、もう一度挑戦する事はないと思うが、興味がある人には薦めたいコースだ。


根府川駅から早川駅はJRで一駅。帰り道、桜満開の小田原城による。この時期の小田原城は本当に美しい。

  今まで小田原城なんて大した城ではないだろうと思っていた。城の真下はヘボい動物園になっているし、さらにはヘボいテーマパークもある。なんとも城を侮辱している。

けど、私も幼少の頃はそこで楽しんだ1人であり、週末に家族が楽しむには良い場所だろう。そう考えると、これはこれで1つの形かもしれない。
小田原城はとにかく混んでいた。桜で安らぎたいものの、こんなに人がいては落ち着けない。のんびり焼きそばでも食べながら桜と城を堪能しようとしたが、写真だけ撮って退散した。

 桜華咲くこの時期、小田原が年間で唯一美しいと感じる事ができる時期である。小田原を訪れる機会があれば、是非この時期を選んで欲しい。他の時期の小田原は、居酒屋とパチンコ屋率の高い低俗な繁華街である。

2008年3月24日月曜日

USJと道頓堀

 2008年3月22日、天気も気候も申し分なし。朝8時40分ごろ国府津を発ち、新横浜へ向かう。小田原から新幹線に乗りたいところだが、私一人の為に遅い列車にするわけにはいかないので、新横浜からの乗車にした。
新横浜にて残念ながら欠席となった副幹事から必要書類を受け取る。新幹線内にて、東京駅から乗車した東日本組の4人と合流。頼みの綱である副幹事の欠席を補う為、この2日間の計画を練るが、基本的には行き当たりバッタリだ。
 13時過ぎ、新大阪に到着し西日本組の3人と合流。お昼が先か、ホテルが先かと悩んだが、行きたい店も思いつかず、送迎バスにてホテルへ向かった。専用の送迎バスが6分に1本出ているというのは、非常に助かった(時間帯による)。

 ホテルからUSJへの送迎バスは、朝一の一本とUSJ閉館後の一本のみ。最寄駅である大阪環状線福島駅までは若干距離があるので、送迎バスにて大阪駅へ向かう。大阪環状線に乗って西九条へ行き、ゆめ咲線に乗り換えユニバーサルシティ駅へ。
 ユニバーサルシティ駅前は、よく分からない光景だったが嫌いではない。とりあえず昼飯ということで、たこ焼きを喰らう。かなり喰い足りないが、大阪に来たからには致し方ない。

 15時以降ということで、入園料は4,200円。USJは混んでいた。とにかく混んでいた。人混みの嫌いな私にはたまらなく、人がゴミにしか思えなかった。
 こうなるとアトラクションもロクに乗れまい。優先してスパイダーマンへと向かったが、なんと120分待ち!生涯1度しかTDLへ行った事がない私としては、こんなのは耐えられない。耐えられないのは私に限ったことではないので、Expressの購入を検討。
 皆が並んで待つ中、私は一人Expressの購入へ向かった。一人になると、人混みへの嫌悪感も一層増す。イライラしつつも喫煙所を発見。皆が待っていようが、私にとっては先ず煙草。一服して入り口付近まで戻り、Expressを無事購入。4つのアトラクションに手早く乗れて、3,000円。これを高いと感じるかは人によるが、今思うと成功だったと思う。
  私が戻っている最中、皆はExpress側の行列へと並びなおしていてくれた。スパイダーマン・ザ・ライド、私はかなり好きである。素晴らしい技術である。なんと言っても、仮想世界で何をやられようと、恐くはないのが良い。

 続いて2組に分かれてバックドラフトとジュラシック・パークに向かう。基本的に落ち物系や絶叫系は駄目だ。バックドラフトに行きたいところだが、恐怖心とは薄れるもので、今日はハリウッド・ドリーム・ザ・ライドに乗る気ですらいた。
 ポンチョを買い、Expressを使って入場。この時に気づいたが、Expressは素晴らしい。3,000円をケチった庶民どもが待つ中、我々は悠々と前に進む。この優越感を味わう為に庶民が存在するのだとしたら、貴様らは充分に役立っているぞ。
 のんびりとジュラシック・パークの世界に浸りながら、事前に聞いていた恐怖の昇り部分へと向かう。昇る、昇る、この時わたしは自分の失敗に気づく。もう止めてくれ。のんびり降りてくれ。
 扉が開き、光が差し込むと、そこで私は一度死んだ。落ちてる最中2度死んだ。幸い水面が予想より近くに見えていた為この程度で済んだが、一歩間違えば何に転生していたか分からない。
 水しぶきは激しかった。ポンチョを着ていて本当に良かった。これでビショ濡れになってたら、「もう帰る」と言い出していただろう。

 お次はバック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド。もちろんExpressを使って優越感に浸る。アトラクションは、まぁ普通か。

 Expressは次で最後だ。ここで3組に分かれることにした。疲れた人はジョーズ。元気な人はハリウッド・ドリーム・ザ・ライド。私を含む3名は、再び スパイダーマン・ザ・ライド。正直言って、USJ内で興味あるキャラクターはスパイダーマンだけですから。
  ここまで終わって19時前だったろうか。かなり満足できた。私的にはもう充分だ。今からなら道頓堀でお好み焼きを食う事も出来る。そこで残りたい人がいるか確認。残りたい人がいるなら、優先すべきは彼らの気持ちだ。
 夕食にカレーを食べ、意見をまとめる。夜ともなると冷えるので、寒い人はホテルへ帰還。ピーターパンを観たい人は観る。そして私は、単身場内をブラつく。ピーターパンも観たかったが、それ以上にUSJ内の街並が気に入ったからだ。アメリカ大好き人間としては、この街並を観る為にもう一度来ても損は無い。

 ピーターパンも終わり、ホテルへ帰還。みんな疲れ果てている。私も履き慣れない靴の為に、そうとう疲れ果てていた。それでも明日の計画を立てないわけにはいかないので、一度みんなを集めてミーティング。翌日の目的地は、通天閣と道頓堀ということに決定した。

 3月23日、朝6時過ぎに目覚める。参加者で喫煙者は私のみなので、部屋は禁煙だ。寝起きの一服をしに外まで出る。出来ればコーヒーを飲みたかったが、朝食時間帯のカフェでは禁煙とのことだった。
 料理は基本的に高い。ホテルだから高いのか?純粋に良い物だから高いのか?それに加え近所にコンビニがないので、選択肢はない。基本的に朝飯抜きで平気な人間だが、早めに起きた為にお腹が空いた。しかも、一度は「コーヒー飲みながら煙草が吸えるなら、高い金を出しても良い」と思ったほどだ。結局朝食を摂ることにした。
 この辺で男性と女性の違いがよく分かる。女性は全員迷わず朝食を摂り、男性3名の内1人はコンビニを探しに行き、1人は朝食抜き、私だけが朝食を摂ったわけだ。考え方を変えれば、「高級なホテルに泊まっている以上、心も高級であれ」と思ったわけだ。それに反して、朝食はしょせん朝食か。味的に2,500円の価値は無かったな。でもこれを支払った私に酔えたから満足だ。私の腹を満たしたのは、優越感でした。

 なにげに助かったのは、朝8時から受け付けている宅配便サービス。基本的に土産は買わない人間だが、流石に働くだけ働いて病欠した副幹事には、何かやらねばならぬだろうと、USJで買った土産を送った。これで私は再び身軽になれた。

 9時にチェックアウトし、送迎バスで大阪駅へ向かう。ここでロッカーに皆の荷物を入れ、御堂筋線で動物園前へ。グルリと通りを回ると、そこにはテレビで観た様な大阪が待っていた。但し範囲はかなり限定される。
 通天閣も良いが、串カツも捨て難い。昼飯はお好み焼きと決めていたが、それでも串カツは諦められない。そこで通天閣組と串カツ組に分断。昼に備えて1人2〜3本で済ませた。通天閣は40分待ちだったらしい。
 串カツ、最高ですね。個人的には、あまり上品に食べたくないので、カウンターのみの店で食べたいところ。これの為に再び大阪に行きたいと思いました。ちなみに、「上品に食べたくない」と書きましたが、ソースの二度漬けはしておりません。こういうマナーは大事ですから。
 時間の都合で行けませんでしたが、動物園を含めて天王寺公園にも行きたかったです。
 御堂筋線へなんばへ。道頓堀は道頓堀でした。でもここは、もう一度来る必要はないと思いました。最も大阪らしい場所なのかもしれないけど、まるでまとまりがない。ドン・キホーテの陳列が大嫌いな私には、この街並は合いません。
適当に並んでお好み焼きを食べに入る。串カツ・たこ焼き・お好み焼き、この3点を食べた実績が残れば、私にとって大阪の食は達成したのも同じだ。

 14時40分だかの新幹線で新横浜へ向かう。かなり疲れたので、静岡辺りまでは寝ていた。分かってはいるが、みすみすと地元を通り過ぎるのは悲しい。せめて熱海に停まってくれれば、そこで降りるのに・・・。
 行きと同様、新横浜からは市営地下鉄で横浜へ。丁度良いタイミングで伊東行きがあったので、それに乗って国府津まで帰る。19時過ぎには家に着く事が出来た。

 大阪城・日本橋・アップルストア・天王寺公園・海洋館、そして串カツ。見足りないものはまだまだあるので、年内にも一人で再び行きたいところだ。