2010年5月28日金曜日

RAWとNXT

 本日放送されたWWE RAWは、トロントよりCM無しでした。それだけの話なのですが、何故か番組内容が豪華。そして久々にWWEを面白いと感じました。個人的には特番以上の内容だったと思います。

 まずはブレット・ハートの登場。これだけで観客は満足でしょう。そのブレットが後に試合をし、IC王者になってしまうのですから驚きです。もう試合が出来る体ではないだろうに、王者としての活動をどう持続するのか心配です。
 その試合ですが、リーガル&コズロフが現れ、ハート・ダイナスティが現れ、Y2Jが現れ、と、お祭り的な内容で楽しかったです。

 カナダなだけに声援の上がったヒールのエッジ。彼の対戦相手はクリスチャン、と念願の試合が見れました。
 幼なじみな2人は共にWWEデビューをし、タッグ戦線で一つの時代を築きました。後に、そのルックスの良さも手伝ってかエッジはベビーフェイスとして人気を集めましたが、クリスチャンは万年ヒール。キャプテン・カリスマを自称していた時がとても好きだったのですが、結局WWEを離脱しTNAへ。この経緯があったからこそ、WWEでベビーフェイスのクリスチャンが見れているので、結果オーライとしましょう。
 結果はエッジの勝利でしたが、この後に控えていたのがアンダーテイカー。短い出番でしたが、予想外に興奮しました。

 サンティーノ・マレラとジリアン・ホール、グレート・カリのコントも、久々に笑える馬鹿っぽさ。

 そしてエヴァン・ボーンとゲイル・キムの男女混合タッグ。身体能力が高く、私の好きな選手たちです。
 以前WWEにいた時やTNA時代と比べると、あまり能力を活かさせてもらえないゲイル・キム。今日は期待できると思ったのですが、なんか残念。この2人はもっとプッシュして欲しいです。

 RAWを観終えてNXTに。先週脱落したダニエル・ブライアンがキレました。
 ビンスは大型選手が好きだとか新事実はないものの、リアルにWWEに対してキレていました。終いにはマイケル・コールに襲いかかる始末。流石に動揺を隠せないマイケルは、一度は実況席を離脱してしまいます。
 格闘家としてのキャリアは一流のダニエルですが、初登場時から彼に声援が上がるのが私には理解できませんでした。エンターテイナーとしての魅力が乏しいのです。
 WWEに大事なのは強さではなく、強そうである事。実力があるだけに、そこが読み取れなかったのかもしれません。
 ともあれ、久々にライブの面白さを実感できました。

 WWEを観ること9年以上。かなり飽きているものの、今年8月の来日公演が気になっています。
クリスチャン、クリス・マスターズ、エヴァン・ボーン、ゲイル・キム、ジャック・スワガー、ランディ・オートン等々、観たい選手が大勢います。会場が両国国技館というのも興味深いし、かれこれ6年ぐらい生で観ていないので、とても気になっているのですがSS席20,000円は厳しい。
 かといって、これを逃すとWrestlemania30まで気が向く事は無さそうなので、熟考しようと思います。

2010年5月16日日曜日

ハーフ

 先週18km走れたので、そろそろハーフを走れるようになったのではないかと思い、本日挑戦してみました。iPod+NIKEの測定で21.2km。タイムは2時間16分。実距離でハーフを走ったかは分かりませんが、キョリ測では20.7kmだったので大体合っているでしょう。
 ともあれ完走出来て満足です。先月までハーフは絶対無理と思っていたのですが、継続すればどうにかなるものです。

 しかし大会に出ようとは思いません。大会では最長でも山中湖や西湖の13kmが良いところ。せめて河口湖ぐらいは出てみたいところですが、1周コースが27km・・・純粋に湖畔一周ならまだしも、余計に走らされて27kmは出たくありません。

 その理由は本日の結果にあります。確かに走行タイムは2時間16分なのですが、途中で2度のトイレ休憩を取っています。キチンとスタート前に大きい方も出したのですが、その時ユルかったのを考慮しておくべきでした。
 1度目のピークが7kmの辺り。ユルめの便意を感じたものの一時的なものだろうと走り続けたのですが、徐々に波が押し寄せてきました。トイレまで約1km、肛門を必死で引き締めてはいましたが、それでも流出してしまったのではないかと不安になるユルさでした。山で野外デビューをするならまだしも、人気が無いとはいえ街中でデビューするわけにはいきません。そんな思いも朽ち果てる程のユルさに負け、トイレの100m程手前で徒歩に切り替えました。トイレに着き、安心感から力を抜かないよう注意して、無事に地獄から解放。幸いにも流出はしていなかったようです。

 安心してジョギングを再開。16kmの辺りで無人駅があるので、ここで念の為トイレに寄っておこうと思っていたら、数百メートル手前で再びユルい大波が襲ってきました。今回も先程同様、少しでも気を抜くと流出しそうです。なんとか駅に到着し、トイレに直行。しかし流石無人駅、トイレットペーパーがありません。ティシューを持ってきていないので、無人駅なのを良い事に女子便所に無いかと思い見に行きましたが、これも残念。漏らすのも拭かないのも変わらないかと言うと、明らかに異なりますので、とにかく出すものを出す事にしました。

 スッキリしたもののどうするか。買ったばかりのガーゼハンカチは持っていましたが、これで処理をしたらそのままゴミ箱行きは確定です。煙草の空箱が落ちていたので代用出来ないかと思いましたが、これで拭いた後どこへ捨てたら良いか分からなかったので断念。綺麗に便は噴出されたと信じ、拭かずに出発する事に決定しました。

 しばらくすると肛門付近がガビガビしてきました。残廃物がトランスフォームしたのか、これが不拭の代償という事です。大便をした後に拭くという行為は、清潔さを保つためではなく、この不快さを防止する為でもあったのですね。
 その後便意を覚える事はなく、無事に帰宅してシャワーを浴びたり洗濯したり。次の波が襲ってきたのは、これを書いている時でした。

 以上。「2時間も走っていると、何が起きるか分からない」これが大会でハーフに出場したくない理由です。
 ともあれ、ここまで成長した自分には感激。

2010年5月9日日曜日

猿島

 ダイビング用のマスクやらクライミング用のシューズやら、試着必須で通販だけではどうにもならない物がありまして、それらを試着しに横浜へ行こうと思い立ちました。試着だけというのも何なので、ついでに選んだのが横須賀の猿島です。
  かつては軍事要塞として機能した小さな島で、今もその跡が残っております。反面、釣りや海水浴にも向いており、必要最低限のレンタル器材が揃っていますので、食料さえ持って行けばBBQも楽しめます。三笠公園から船で10分、手軽なリゾートアイランドでもあるわけです。

 三笠の始発は8時30分なので、6時過ぎに出発しました。意外と混んでいたR134。日の出が早まると行動開始時刻が早まるのは私だけではないようです。8時過ぎに到着すると、三笠公園では横須賀カレーフェスティバルの下準備がされておりました。私が猿島から戻ってくる頃には、様々なカレーが堪能できるわけです。

 天気が良いせいか、猿島への渡航客は多々おりました。往復1,200円、BBQや釣りの為にこれを高いと見るかは人次第。
 観光だけならば、ゆっくり見ても1時間で足りると思います。
 島内にある「愛のトンネル」。薄暗いレンガ造りのトンネル内では、自然とカップルが手を繋ぐ為に、いつしかそう呼ばれるようになったそうです。まぁ私の右手にはカメラ、左手にはパンフ、横には誰もいませんでした。
  9時45分の船で三笠へ戻り、朝食というか昼食というか。土浦ツェッペリンカレーは名前に惹かれるだけで特筆する味ではなし。ヨコスカネイビーバーガーはボリュームたっぷりだけど、やっぱりハンバーガーはモスバーガーが最高です。チーズモックとやらも値段相応の美味しさでした。
 厚木シロコロにだけ物凄い行列が出来ていましたが、厚木なら何時でも食べに行けるだろうし、そもそもシロコロなんて並んで食べる程のものでもないと思います。
 そして本題の横浜へ。まずはダイビングショップのmic21。スノーケリングを始めるにあたり、マスク・スノーケル・フィンの下見に来ました。店員さん曰く、スノーケリングだけなら安物3点セットでも良い様なのですが、スキューバと併用するならば良い物を買った方が良いと。一応ライセンスは持っておりますので、マスクとスノーケルは良い物を買う事にしましたが、マスクに度を入れると25,000円程するので、こればっかりは本日のところは諦めました。
結局試着だけではなく、スノーケル・フィン・海用ザック・ラッシュガードは買ってしまい、約2万円の出費。

 みなとみらいに足を向け、モンベルのショップに到着です。ここは一度来てみたかっただけですが、クライミング用のシューズが売っていたので試着して購入。いや、次の予定地がクライミングジムでして、そこで買うなら末永くお世話になりそうなモンベルで買った方がポイント的に良いかと思いました。
 そもそも、ここも試着で済まず約1万円の出費をしております。

 やる事はやったので、後は帰るのみ。友人が働く平塚の服屋へ寄りましたが、流石に今日の出費を考えると買い物は出来ませんでした。

 本日の足はGN125H。距離的には少し疲れましたが、街中が多かったので実に軽快でした。

2010年5月5日水曜日

駒ヶ根ツーリング その2

 2010年5月5日、昨晩早めに寝ておいた事もあり5時30分に目覚めた。朝食は1階ロビーでトースト、ゆで卵、コーヒーor紅茶が用意されているので早々に食べた。
 シャワーを浴びて支度をし、7時には出発。

 本日も天気が良く、中央アルプスが実に美しかった。中川村に到着し指定の駐車場へ行くものの、会場まではシャトルバスと頂けない。元々は車で行く予定にしていたので仕方ないが、バイクにした事で何処にでも停められそうなものだ。会場の駐車場へ行ってみると、案の定適当な場所に停めさせてもらえた。機転を効かせて頂いて、実に助かる係の方である。
  私のエントリーした5kmは9時50分のスタート。7時40分に到着したので、まだまだ時間がある。
 寒さ対策で厚手の靴下を履いてきたせいか、昨日出来立ての水ぶくれが心配だ。昨晩処置はしたものの、念を入れてTABIOを購入。これで足の負担も減ると信じよう。
 村と呼ぶに相応しく長閑な中川村に、多くの人が集まっていた。神奈川県からわざわざ来る人もそういないだろうと思っていたが、東京・神奈川から訪れている人は意外といたようだ。とんだ物好きがいたものである。
 アップダウンのある5kmは、折り返しのコースなところが魅力薄。その上がハーフなので断念したが、出来れば10kmが欲しいところだ。タイムは25分6秒、自己新は更新出来ず、中川村まで来て走る様なタイムでも無かった。
 走り終わった直後に参加賞のバスタオルを貰えた。さらにバナナとオニギリ。早速食べようと見てみると、梅カツオなのだろうか、梅干し嫌いとしては不安がよぎった。梅カツオや梅しそのオニギリなら食べれるので試しにガブっと一噛み、そしてやっぱり中にはヤツがいた。歳を取ったことで好みが変わったかと思い、噛んだ分は食べてみたが、やはり梅干しは好めない。オニギリが食べきれなくて非常に残念である。
 休憩・着替えと済ませ、10時50分には早々に退散した。未だハーフを走っている方々がいて申し訳ないが、こちらも遠いものだから。

 県道18号から県道59号へ移り走っていると、遠くに巨大なダムが見えてきた。小渋ダムである。小渋湖に到着する手前には勢いのある滝もあり、何も無いが良い場所だ。
  大鹿村へと入り国道152号を北上開始。廃村にリーチがかかっているのではないかと思わせる大鹿村。温泉・キャンプ・登山を売りになんとか頑張っているのだろうか。それは暫く登った先にある中央構造線沿線案内図を見ると、しみじみと感じさせられる。頑張って生き抜いて欲しい村である。
  道が狭くなってきて11時52分に分杭峠に到着。ゼロ磁場のパワースポットとして知られる場所でリフレッシュには良いらしいが、峠周辺は駐車禁止となっているため諦めて通り過ぎた。
 12時10分には道の駅"南アルプスむら" に到着。焼きたてのパンが人気という事で、ここで昼食を摂った。人気があるのはクロワッサンらしく、予約だらけで買うことは叶わなかった。クロワッサンは特に味の差が出ると思うので、是非とも味わいたかった。
  10分とかからず高遠城址に到着。天守は無いものの綺麗に整備され、ノンビリ出来そうな場所だ。その割に人気がないのか、北側の駐車場はかなり廃れた空気が漂っていた。
  さらにこの近くにはループ橋がある。花の丘ループ橋、丘の周りをグルッと回っているので、全体像が撮れないのは残念。しかし、これはこれで新しいかも。
  茅野市までの28kmを、快適な国道152号でそのまま北上。13時30分に杖突峠に着くと、そこから絶景が拝めた。茶屋の無料展望台から眺めるも良し、100円払って外の展望台から見るも良し、これでガスって無ければ本当に良かったのに。

 14時10分、諏訪ICから中央自動車道へ。今回の楽しみは、中央道の大渋滞を悠々とバイクですり抜けして行く事だったのだが、待てども待てども渋滞なし。むしろチキンライダーとしては流れに付いて行くのがやっとで、そのまま休まず15時5分に一宮御坂ICに到着。
  御坂峠を越え、 山中湖周辺で一昨日に発見した廃墟に訪れ、三国峠を越えて18時前に帰宅。650kmに及ぶツーリング、前腕だけはやたらと日焼けしている。

2010年5月4日火曜日

駒ヶ根ツーリング その1

 2010年5月4日、4時25分に自宅よりバイクを走らせた。今回の目的地は長野県、それも中央アルプスと南アルプスの合間である。早朝に富士山周辺を通る事もあり、寒さに対する装備は万全だ。しかし天気の方はと言うと、御殿場市で空が曇っている事に気づいた。裾野市まで来ると状況が変わる事があるので期待していると、空は曇っているものの陽の光は射してきて、富士山も頂上まで見えたので肩を撫で下ろした。
  道中、富士山こどもの国の入り口で気を取られた。大きな石の顔面像の背後には富士山。なんとも異様な組み合わせなので、写真を撮るのに少し寄り道。
  6時30分に田貫湖西岸にある富士休暇村に到着し、早速湖岸に行ってみると、湖面には富士山の影が写っていた。初めての逆さ富士に感激である。
 北上して本栖湖手前にある富士芝桜まつりの会場へ。7時30分だというのに結構な数のお客さんがいる。しかし桜は四分咲き。様子が見れただけでも良しとしよう。軽く朝食は食べてきたものの、お腹が空いたので"いもっこ(¥300-)"と"肉まきおにぎり(¥400-)"を食べた。見た目は"じゃがべー"でも芋の甘さが違う"いもっこ"は絶品。名前通り肉で巻いたオニギリ"肉まきおにぎり"も、御飯に肉汁が染み込んでいて美味かった。

 南アルプス方面へ抜けるため本栖湖岸を走っていると、こちらも逆さ富士。今度は山頂の雪まで映っている。過去に二度これを見る為に訪れては叶わなかったのだが、本日ようやく念願が叶った。
 本栖みちを走っていたら右手に道の駅"しもべ"があったので休憩。古い民家があったり巨大な岩があったりと、休憩するには悪くなかった。
  県道9号を通り、国道52号を北上。富士川沿いに走る長閑で快適な道路。そんな何もない場所に突如現れたのが、(山梨)県下最大の鉄道模型専門店レールパル。辺鄙な場所に誰が来るか疑問だし、それほど店舗も大きくないので、山梨県の鉄道模型専門店の無さが伺える。まぁ30年前とかと比べれば、鉄道模型店など全国的に少ないだろうが。

 南アルプス市に入り、行ったお店はトライアル。安さ第一で、店内の照明は暗いは品質も怪しい時があるとか。その安さのせいか、外国人客の率が高いとか。とにかく気になっていた店である。
 確かに暗い、そして安い。折角なので上から下まで全てトライアルなファッションを考えてみる事にした。規定は各分野で一番安い値段から探すことである。しかしこれはかなり難しく、時間の無駄と気づいたので断念。Tシャツの段階で妥協しても着そうなものが無かった。
  結局何も買わずに店を出て、近くの桃花橋というループ橋へ行った。古ぼけてはいるが全体が見渡せるうえ背後には南アルプス。ループ橋上部からの景色も良く、地域住民の情報によるとガスって無ければ富士山が見えるらしい。

 白根ICから中部横断自動車道に乗り、中央自動車道へ。原PAで休憩を摂った以外は、塩尻ICまでひたすら走った。諏訪ICから入ってきたツーリング軍団を前に入れたら、最後尾のビッグスクーターがパトライトを回した。岡谷JCTで彼らはそのまま中央道へ、私は長野自動車道へ。その際もパトライトを回してくれて、バイカー同士の無言のコミュニケーションに感激を覚えた。

 11時48分に塩尻ICを下り、国道20号から中山道へ。渋滞はしていないものの車が連なっており、かつ前には2台のハーレーが走っていた為、無茶はせずに流れに合わせた。すると贄川宿という看板が見えたので横道に反れてみたが、ここ程度の古さなら珍しくもない古さだった。
 それに比べて木曽平沢は実に味わいがあった。とはいえ予定外なのでバイクで通過しただけだが。
  12時32分に奈良井宿に到着。奈良井駅にバイクを停め鎮神社まで歩いてみた。噂に違わぬ街並みではあるが、ここまで来ると住民の様々な制限など余計な事を考えてしまう。なので帰りは線路沿いを歩いてみると、そこにあるのは単なる古い家だった。この現実があってこその奈良井宿かな。

  この奈良井川沿いを走る中央本線がどんな車両かと思い、奈良井木曽の大橋を見がてら待機。しかし、そこに来たのは御殿場線と同じ車両で、かなりガッカリさせられた。

 あえて奈良井ダム方面へは行かず、山吹トンネルの先を左折して国道361号へ。目的は神谷ループ橋である。高さ大きさ共に然程ではないものの、登り始めのS字が良い味を出していた。
  山間部のクセに気温は26度に達しており、塩尻ICで薄着になっていたのだが、流石にトンネル内は寒かった。長さ4,470mの権兵衛トンネルは流石に耐えられまいと思い、上着を1着とグローブを装備して抜けた。
 トンネルを抜けて伊那市に突入。向かう場所は"みはらしファーム"である。

 14時15分にみはらしファームに到着し、早速ダチョウ肉を食べようと羽広荘へ行くが14時で一旦終了。他の飲食店も同様である。とりあえず手作りのパンとやらで空腹を満たしたが、ダチョウ肉を食べれなければ台無しである。腹を立てつつも生きたダチョウは見たが、なんか期待外れだった。まさかここのダチョウが食用肉にされるわけではあるまい。あまりにも狭い敷地で、しかも人間に見学されているのだから、良い肉になるとは思えない。
 どうにかダチョウ肉が食えないものかと思って調べたら、駒ヶ根市にある事が分かった。宿泊先も駒ヶ根なので、本日は伊那に用なし。駒ヶ根にまっしぐらかと思いきや、地図上で目についた"物見や城"に寄ってみる事にした。
 沢渡駅を過ぎた辺り、伊那中部広域農道を走っていれば右手に"休み平キャンプ場"への道標があるので、そこを右折して藤沢川沿いを登る。荒れ果てた道で非常に不安になるが、めげずに登れば自然休養園の地図が現れる。とりあえずキャンプ場に行ってみると、桜が綺麗だったがキャンプ場自体は死んでいた。適当にダートを登ってみるが、ここは勘で動いてはいけないと身をもって感じ、地図まで戻って再確認。キャンプ場経由で物見や城に行くには無理がありそうなので、あやめ園から周っていく事にした。

 しかし、これもこれでかなり酷い。荒れ果てた舗装路を登っていくと、右手にあやめ園への道標があるので右折。ここからはダート。落石が放置状態なので、車では何処まで進めたものやら。あやめ園の看板を通り過ぎて分岐を右に下っていくと、少し広い場所に出た。おそらくキャンプ場から登っていれば同じ場所に出たのだろうが、そちらの道は倒木で塞がれており、オフ車でも最後に行き詰っていただろう。
  バイクを止め少し徒歩で登れば、物見や城跡に到着。木々が邪魔をしてはいるが、部分部分の見晴らしは素晴らしい。経験者の意見を言わして頂くと、面倒でもキャンプ場から歩くのが望ましい。 来た道を通って県道221号を南下。途中で宮田村というところに入ってしまい、また間違えたかと思ったが、ここはそのまま直進すれば国道153号に合流する。北の原の信号で右折して道沿いに走ると、宿泊先のホテルオオハシ駒ヶ根に到着。時刻は17時。普通の安いビジネスホテルなので、男の一人旅には充分である。
 一休みして駒ヶ根駅まで散歩。ここを走る飯田線は初めて見る車両だったので報われた。
 そしてダチョウ肉を食べにレストラン・アンデルセンへ。駒ケ岳へと向かう県道75号を登っていき、駒ヶ根ICの少し手前左手にある。
今日この時間がたまたまなのか、店は閑散としていたが、そのぶん落ち着いて食べる事が出来る。念願のダチョウステーキ、それは歯ごたえがあるものの噛み易く、肉にクセが無さ過ぎるせいかソースの味が際立っていて美味しかった。筋肉の塊なのでサシなど全くないが、それだけにヘルシーである。

 後はホテルで休むのみ。折角の外泊なので、ノーパンで浴衣を着てみたが、あぐらをかくとナニがモロ見えなので止めた。

2010年5月3日月曜日

御正体山ピストン

 2010年5月3日、5時45分に拾われて車で山中湖へ。7時30分頃に山伏峠への登山口に到着した。登山口の場所は分かりづらい。廃墟が目印ではあるのだが、登山道自体もロープが張ってあり、まるで通ってはいけないようだ。
  後日知った事ではあるが、山伏峠の登り口はトンネルを抜けた道志口であり、廃墟周辺にはそれを促す看板も立っている、というか落ちている。その時は気づかなかったので廃墟側から登ったが、これがとにかく急である。山伏峠に着くまで、ひたすら急である。幸いにも、この日の私の脚は絶好調だった。25km歩いた翌日に休息を摂った事で、超回復を見せていたのだろうか。
  8時20分に奥ノ岳を通過し、広々とした鉄塔下に出た。景色が良く、風も心地良い。山伏峠までの急坂が嘘の様だが、その嘘はこれから延々と味わう事になる。
 要約させて頂くと、ここから中ノ岳、前ノ岳(小御正体山)と越えて御正体山に着くわけだが、アップダウンが非常に激しい。1682mの御正体山に向け上がっていくわけだが、下りはまだしも登りの角度が尋常ではなくそして長い。心をボキボキに折られつつも、10時2分には御正体山山頂に到着した。団体でのペースにしては早かったのではないだろうか。
  御正体山山頂で90分の休憩。普段一人だと10分程度しか休憩を摂らないので、時間を持て余してしまう。単身、まずは南東へ下ってみるが、登ってきたトレイルランナー曰くビューポイントは相当下らしのでUターン。なので北東の白井平分岐を目指した。
 アップダウンはきつかったが、ペースが単身の時より遅いので、体力があり余っている。少し走ってみたりして、20分程で到着。少し険しい岩場を抜け、峰神社というお堂を過ぎれば、白井平分岐に到着である。ここでは一部景色が開けており、富士山が良く見える。
  走り気味で御正体山山頂に戻ること15分。普通なら35分コースらしいので、かなり元気な私であった。
 食料も休憩も摂ったところで、11時35分頃に出発。景観は望めないものの、空が開けてて気持ちの良い山頂だった。

 行きとは逆に、今度は急な下りである。途中で休憩を挿みつつも、13時26分に山伏峠へ戻ってきた。そこからピークを2つ越え、道を見失いそうな竹薮を抜け、さらにピークを1つ越えて、石割山に到着である。時刻は14時33分。
  石割山山頂からの景色は素晴らしい。富士山を中央に左が山中湖、右が忍野村。この山は別コースでまた登りたいものだ。しかし石割神社方面からだけは登りたくない。

 石割山山頂から傾斜のきつい坂を下りきれば石割神社に到着する。山頂の道標では10分とあったが、重力に任せて下りたので所要時間を覚えていない。
  巨大な岩を祀る石割神社。この巨大岩は2つに割れており、隙間を通る事ができる。この隙間を含め神社を時計回りで3回回ると幸せが訪れるとか。神は敬えど頼らないのが私の信条だが、とりあえず回ってみた。うちの面々、何故か皆走って回っていた。
 ここからは緩やかな傾斜となる。10分程下ると石割の湯と平野への分岐。下から見れば平野側が石割神社の入口で、鬼の様に長い階段が待っていた。山道の下りは平気だが、階段の下りは流石に応える。
 15時32分に石割山登山口入口に到着。諸々の事情により、私は石割の湯までの1km程をジョギングをした。本当に今日は体力が余っている。
石割の湯は混んでいて浴場は芋洗い状態。そんな中でノンビリできる質ではないので、体を洗ってサッパリしたら、少し湯船に浸かって上がってしまった。そして風呂上がりは瓶のコーヒー牛乳で決まりである。

 今回のコースもそれなりの距離だったが、2日前に長距離を歩いたのが何かと効果を現した。
 沢が無いのは残念だが、イロイロと楽しいコースである。

2010年5月1日土曜日

小山町横断

 2010年5月1日、松田駅から7時23分の御殿場線に乗り御殿場へと向かった。
 今回のコースは「富士箱根トレイル」から興味がある部分だけを選んだ。須走口五合目から金時山へと伸びる約43kmの「富士箱根トレイル」だが、五合目からの下山と駿河小山駅から金時山への大半は舗装路だと思うので、これらの部分には興味が湧かない。舗装路で無くなったとしても別に行く気にならないが。
 しかもこのコース、一日で歩くには長すぎる。それでいて適所に宿が無い。アクセスの良さも考慮して、三国山東登山口辺りおよび駿河小山駅周辺に宿があると良いのではないか。
  御殿場駅から8時10分のバスに乗り、今回のスタート地点である須走浅間神社へ。河口湖方面まで行くバスだけに、富士急ハイランド目当ての中学生が五月蝿かった。
 8時46分に須走浅間神社を出発。特に道標が無いので、国道138沿いを山中湖方面へと登ってみた。一向に道標らしいものが見当たらず、次のバス停である富士高原ゴルフ場を通り過ぎた。これはスタート地点の設定を誤ってしまったようだ。
 不安になりつつも先に進んでいると、セブンイレブンの手前で道標を発見した。ここで一休みをし、9時10分に出発。別荘地を抜けると分岐になったが、ここにはコースマップがあり分かり易かった。
  緩やかな傾斜の多いコースだが、やけに脚に響いた。昨日まで連日でジョギングをしていたので、脚に疲れが残っているのだろう。挫けてもいられないので歩を進めていると、立山展望台への分岐に着いた。この分岐が立山山頂らしく、展望台へ行くには300m程コースから外れなければならない。折角なので行ってみたが、富士山と裾野方面の麓が見えるぐらいで面白みに欠ける。10時、10分ほど休憩を取って先へと進んだ。

 ピークを一つ超えるとあざみ平の分岐に到着。頭上も周りも開けており、景色が良くて気持ちが良い。10時32分、ようやく心のエンジンがかかってきた感じだ。
  次のピークが標高1366mの大洞山。さらにその次のピークは今回の最高峰1383mの大洞山。但し後者は角取山とも呼ぶらしい。角取山に到着したのは10時56分。ここでは水分補給だけし、元気な内に先へと進んだ。
  遥か先の峰坂峠を過ぎるまで、延々と富士スピードウェイの爆音が聴こえる今回のコース。車にほとんど興味が無いだけに、この爆音が許される世の中が理解できない。
 11時36分にづな峠を通り過ぎ、標高1323mの三国山に到着したのが11時45分。正直なところ、ここまでの約9kmで満足できた景色は、あざみ平ぐらいである。
  三国山山頂で10分ほど休憩。ここから先は徐々に下っていく感じなのだが、三国山東登山口に向けては一気に下らされる。三国峠の展望台が好きな私としては、この下り先がとても気になっていたのだが、着いたのは静岡県と神奈川県の県境のところ。確かに、展望台方面へ行ったら道志南側の山々を歩く事になってしまう。
 三国山東登山口から明神峠にかけては、道路と並行した山道を歩く事になる。なにか寂しい感じだが、しばしば眺望が良くなるので退屈はしないだろう。
 ここで気になったのは、意外とチャリダーが峠を越えている事である。確かに山岳での強さが総合的な強さに響く競技ではあるが、こうして見ると信じられない力強さである。

 12時40分に明神峠で一服。暫く歩くと"欣求のベンチ"というのがある。 これの先がかなりの急勾配。この時の脚には大層厳しかったが、登りきれば湯船山頂上と思って頑張った。まぁそれも虚しく、湯船山山頂はもう少し先だった。
 13時21分に標高1041mの湯船山山頂に到着し、少し休憩。ここから暫くは尾根を緩やかに歩いて行く。
 13時44分に白クラノ頭を過ぎ、ここから一気に下る。峰坂峠までとにかく下る。正直下り過ぎている。

 14時8分に石のテーブルがある峰坂峠に到着。さらに歩くこと14分、またまた道標に峰坂峠と書いてあり混乱。次の世附峠まで、何を目安にすれば良いのだ。
  そう思っていたら、2個目の峰坂峠から急勾配を上がったところに"樹下の二人"があった。以前不老山に登った際に訪れた場所である。ここから世附峠は遠くなく、14時32分に到着。今更ではあるが、立山から不老山にかけて、手の込んだ道標が多々ある。このコースを愛した方々が作成したのだろう。どれも見応えがあるので、これらを見る為に訪れるのも良いかもしれない。

 世附峠で食料を食い尽くし、ここから駿河小山駅へと下り始めた。不老山へ行くとなると、かなりの急勾配を登り続けなければならないのだ。世附峠〜不老山間は一度歩いているので、行く必要も無いかと思うし。
 農道を少し下りると分岐になった。ここの道標によると、駿河小山駅まで8km。その距離に思わず笑ってしまった。散々歩いてきたのに、さらに8km歩けと言うのだ。まるで3月に登った雨山の時みたいである。
  最後の8kmは農道という事もあり、退屈すること間違いなしと思っていたが、沢なり何なり水が近くに存在していたので、歩いていて少しは心地良かった。しかしそれにも限界があり、もう嫌だと思ったところで、15時25分、不老の滝に到着。かなりの激しさを持った滝で、近くで見ようと道無き沢沿いを頑張って進んでしまった。

 ここから30分程で舗装路に変わる。山口橋から駿河小山駅まで約4km。ここからの集落が何かを魅せてくれるものと期待していたが、なんてことない、水田の豊かな長閑な集落だった。
 駅まであと2kmというところで、金時神社に寄り道。金時神社と言えば箱根が有名なので、小山町の金時神社がどんなものか気になっていたのだ。なんというか、まぁ普通。
セブンイレブンで軽く食事を摂り、小山町健康福祉会館のゆったり湯で風呂に浸かった。電車の時刻が迫っていたので左程のんびりしなかったが、これまでの汗を流せてスッキリした。

 17時51分の御殿場線に乗り、松田からはバイクで帰宅。19時前には自宅に到着した。この調子なら日帰り丹沢主稜横断も可能だろう。