2010年7月25日日曜日

米神漁港 (小田原市) 〜iPhoneの死んだ日〜

 前日の天気予報では午後に雨が降る筈だったのですが、結果は一日炎天下。まぁ起きたのも7時過ぎと遅かったので、近場へ潜りに行って参りました。
  まずは根府川海岸。国道135号沿い、白糸川橋梁のあるところです。岩に遮られ波の穏やかな箇所もあるので、大人も子供も楽しめそうな場所です。駐車場は無料で国道沿いにトイレがあるので、利便性も高いです。
 しかし、今日だからなのか海が濁っていました。魚もチラホラで、少し沖まで出ないといけなかったのかもしれません。とにかく水中にはまるで魅力を感じなかったので、米神へ移動。
  国道135号を少し北上して米神漁港。駐車場は有料、トイレありです。防波堤を挟んで波の穏やかな漁港部と岩場の両方が楽しめます。魚の量は悪くないのですが、なにぶん本日の水質では長居する気も起きず。水質の良い日ならお薦めしたいポイントです。
 そして最後に石橋。国道135沿いに石橋ダイビングセンターがありますので、この辺の海外で潜りました。
本日行った3ヶ所は、地元民以外からは「根府川」で一括りにされてしまうほど近場なので、水質は他と変わりありません。むしろ北上しながら潜っている分、石橋が最低だろうと思っていました。
 駐車場無し、トイレも無し。泳ぐには劣悪な環境ではありますが、海の中には魚が盛り沢山。水質が悪くても、これだけ魚がウヨウヨいれば楽しいものです。

 以上3ポイント。今年再び行く事はないと思いますが、行くなら米神漁港ですかね。バイクなら駐車無料ですし、海水浴客もいるので目の保養にもなるし。
 真鶴の帰りに立ち寄る程度のエリアと認識しました。

 ちなみに、最後の石橋で防水ケースの閉じ方が悪かったのか、iPhone 3Gが溺死しました。とりあえずiPhone4を予約して、iPhone 3Gはカメラ用の防湿庫に保存。数日後に復活して欲しいものですが、なにぶん海水なので望みはありません。
 というわけで「防水ケースと言えども電子機器を入れる際はそれなりの覚悟をしておきましょう」という教訓でした。

2010年7月24日土曜日

川奈海水浴場 (伊東市)

 6時55分に家を出て、伊東市の川奈へスノーケリングしに行ってきました。
 この時期の国道135号は、週末になると渋滞が酷いはずなのですが、そうでもありませんでした。私がバイクだからかもしれませんけど。
  8時15分に川奈いるか浜公園に到着。駐車場代は1,000円/日。係員の方にバイクを何処かに停められないか尋ねたところ、道端に適当に停めれば?と明るい笑顔で答えてくれたので、適当に駐車しました。何処にローカルなルールがあるか分かりませんので、この断りが大事かと。

 玉石の川奈いるか浜公園。シャワー(水のみ)、更衣室、トイレ、コインロッカーが用意されて環境が良いです。唯一使用しなかったコインロッカーだけは、有料ではないかと思います。
 防波堤のお陰か、波は無いに等しく実に穏やかです。肝心の水の中はと言うと、実に退屈です。ブイの手前ぐらいに海藻が茂っている場所があったので、そこに魚の群れがいたぐらい。水に動きが無いせいか海水がヤケに塩辛かったので、早々に上がって海の家がある岩場の方へ行きました。
 こちらも波が穏やかなのですが、岩場なだけに魚がウヨウヨいます。しばらく泳いでから、もう少し奥にある川奈海水浴場と思われる場所へ移動。車で3分ぐらいでしょうか。道の行き止まりにあります。
 川奈海水浴場は波打ち際が岩場で、沖と言ってもすぐですが海底には白い砂が待っています。お陰で海が綺麗に見える。水も川奈いるか浜公園よりは綺麗だと思います。
日が良かったのか相変わらず波が穏やかで、堤防の裏に回ると楽しさ倍増。魚がモリモリおりました。
 防水ケースに入れたiPhoneで写真を撮ろうとするも、流石に水中ではタッチの認識が今イチで、思う様に撮れませんでした。ホントね、こういう時に何でOptio i-10を買ってしまったのかと思うわけですよ。
 ちなみに私の購入した防水ケースですが、Optio i-10入るものの、起動するとレンズ部が押されて引っ込んでしまいます。「ならば適応したケースを買えば?」となりますが、既に安価なデジカメを注文しました。
 タフさと顕微鏡モードが自慢の「Optio W90」か安価でナイトモード付きの「EZ Digital F537IR」か買わずに我慢するか、この三択でかなり悩みましたが、高価なデジカメはまだまだ進化する筈なので無理して買うのは早計。買わずに我慢するのは、これから南伊豆や西伊豆を攻めるにあたって問題外。結果、今後手を出す事がないであろう"赤外線撮影モード付き"の「EZ Digital F537IR」を選択しました。この商品のレビューについては、また後日。

 話を戻すと、川奈いるか浜公園に戻ってシャワーを浴びて着替えて、11時には川奈を発ちました。
 ガソリン代を除くと、出費は缶コーヒー1本のみ。道具さえ揃えれば、なんともコスパの高いレジャーです。

2010年7月19日月曜日

三ツ石海岸 (真鶴町)

 今年はマスク・スノーケル・フィンを買い揃えましたので、スノーケリングをやってまいりました。正直なところ、気が乗りませんでしたよ。なにせ安全なレジャーではないので、独りでやってて怒られないかとか、何処でもやって良いものなのかとか。これまで素潜りに行った時は人に連れられて行っていただけに勝手が分からないのです。
 そういう不安に負けて動かないのは最も愚行なので、朝8時には家を出ました。小田原市民からすれば真鶴町なんて何も無い土地にしか見えないのですが、自然を楽しむという点では真鶴半島は魅力的な場所でした。こういう事に気づくのが年を取った証拠ですよね。
  無料駐車場にバイクを停め、徒歩でケープ真鶴へ。3分程の距離なので、わざわざ有料駐車場に停める必要はないと思います。無料の方が木陰なのに対し、有料は日光直撃な感じでしたし。
 ケープ真鶴から階段を下りれば三ツ石海岸に到着です。海の家どころかシャワーもありませんが、トイレはあるので充分でしょう。
 その気になれば名勝三ツ石まで歩けそうでしたが、潮が満ち始めている中、コンデジやらiPhoneやらを持っている状態で危険を冒すわけにはいかないので断念。
 海岸を見渡すと既に海水浴客がおり、というか釣り客か素潜り客がほとんどか。岩場ではあるものの、そのため波の来ない場所もあるので、小さいお子様から大きいお友達まで遊べる感じです。但しBBQなど火気の使用は厳禁。
 他の素潜り客の真似をして、ポイントを決めました。初めて使うフィンに戸惑い、これから単身で潜るというか浮く事に戸惑いながらも、海へ突入。
一度飛び込んでしまえば関係ありません。徐々に行動範囲を広げていきます。
 透明度がそれなりにあったし魚も多くいたので、充分に楽しめました。風が強かったせいで波が強かったのが難ですかね。

 12時には帰宅。本日分かった事は、シューズは履いた方が断然良いという事。やっぱ素足で岩場は厳しいわ。あとデジカメケースも欲しいですね。水中写真など面倒くさいと思っていましたが、独りだとこのくらいの楽しみは欲しいです。

 クラゲと装備を考えると、潜れる期間は後一ヶ月あるか無いか。その間は、何よりもシュノーケリングを優先しようと思いました。

2010年7月18日日曜日

7度目の富士山登山

 決行日は7月18日(土)。富士山は近いだけに、アクセスは車かバイクと相場が決まっていた。しかしこれではコースが限られてしまうので、今年は電車とバスでアクセスし、北から南へ縦走する事にした。
鴨宮から国府津で御殿場線へ乗り換え御殿場へ。そこから19時20分の富士急バスで河口湖駅へ。20時30分到着予定だったが、須走までの自然渋滞&事故渋滞により20分遅れた。日中は80分遅れたという事なので、まだマシな方だろう。また、最終バスの20時発21時10分着に乗っていたら、富士山五合目への最終バスに乗れなかった事だろう。
21時15分 河口湖駅発のバスは電車の遅れを待って35分に出発。五合目に着いたのは予定より10分遅れた22時20分だった。
帰りは富士宮口五合目から富士急バスで富士宮駅へ。富士急バスの窓口で利用駅を指定しての往復チケットが購入できるので、かなりお得だ。ちなみに私の場合で3,000円。富士宮駅まで1時間20分かかった。

 装備は昨年と大して変わらない。スパッツを新調したぐらいだろうか。水は2ℓ、オニギリ6個とアメ。今冬にパンツを新調して、来年に備えたいところである。

 移動手段は前述した通りである。昨年は仕事の後にそのまま行って軽く高山病に悩まされたので、今年は2時間ほど昼寝を摂った。これで電車とバスでも寝れれば万全だったのだが、全く眠くならなかった。
 そのせいか、待っていたのは苦痛の山行。7年目にして最悪の症状だった。

 22時20分に五合目の駐車場に到着し、オニギリを1個頬張り身支度を整えた。流石にTシャツ1枚では肌寒い。トイレで用を済ませ、23時に出発。23時11分に泉ヶ滝、23時25分に六合目雲海荘とここまでは緩やかな道のりだった。
 23時51分に休憩。星空を撮っていたら15分も経ってしまった。ちなみに、富士山登山中に星空を撮るのは、登山者のヘッドライトが邪魔をして困難である。

 0時19分、七合目の花小屋に到着。これよりトモエ館、鎌岩館、鳥居荘、東洋館と山小屋が続くが、これらは全て七合目。富士宮口ばりの岩場&急勾配な傾斜なせいか、早くも大渋滞。八合目最初の太子館に着いたのが1時40分である。蓬莱館を越えると道が広く緩やかになり、ペースが上がる。2時2分、一眠りしようと休憩を摂ったが、後から来た団体が五月蝿くて13分後には出発した。

 白雲荘、元祖室、富士山ホテルを経て、3時19分にトモエ館で須走口と合流。ここからさらに渋滞が悪化するので、8分の休憩。
 3時44分に八合五勺の御来光館を通過し、4時3分、適当な場所を確保して御来光待機。ここも後から団体客が来て五月蝿かったが、良い場所だったので我慢した。
 御来光は4時35分、出発したのは50分。この間にジャケットとダウンを着用。ここまでの服装が五合目と変わっておらず、しかも待機しなければこのまま十合目まで行けるほど、天気には恵まれていた。




 ここからはさらに酷い大渋滞。この時だいぶ頭が痛かった&眠かったので、どうせ進まないならと仮眠を摂った。起きたところで状況は変わらず、十合目に着いたのが6時45分。

 一番利用客の多い吉田口。強制的に流れが遅くなる為、初心者や子供には丁度良いかもしれない。しかし登山慣れしている方には最悪の登山道である。私も二度と登りたくないのだが、なにせ建築物の多いコースなので写真は撮り甲斐がある。なので来年は吉田口往復の昼登山にしようかと思っている。

 十合目は酷い人混み。来る途中で散々思い知ったがビギナーが多過ぎる。バスの中で見かけたバカップル。普通の運動靴に長袖1枚、男は10ℓ程度のザックで女はショルダーバッグと言うよりポーチ。道中で見かけた時、男が「頂上でウイスキーを飲みたい」なんて言っていたが、彼らは登りきれたのだろうか。まぁ今日の天気なら登れたかもしてないな。


 なんて他人の事を気にする余裕はまるで無く、とにかく頭が痛い。かなり日が差してもいたので、寝るどころでもない。ちなみに、高山病だからといって睡眠を取るのは呼吸が浅くなるから駄目、というのを知ったのは下山後の事。酸素不足で起こる現象なので、やはり深く遅い呼吸法が有用なようだ。休んでいる時より歩いている時の方が頭の痛みが小さいので、やはりこれは呼吸量の違いによるものなのだろう。携帯酸素どうこうではなく、持続的な呼吸法もしくは定期的な深呼吸が大事という事である。

 昨日までは半分しか進めなかったというお鉢巡り。確かに剣ガ峰北側には雪が積もっていた。積雪していなくてもそこまで行ける余裕はなく、むしろ須走口へ下りたかったが、バスのチケットを買ってしまった以上、予定通り進むしか無い。お鉢を歩いて7時37分に御殿場口十合目に到着。すぐさま下山を開始した。

休憩を摂るだけ苦痛なので、たまに軽く足を休める程度でひたすら下りていった。とはいえ、疲れた脚と頭痛のせいで、かなりヘロヘロな感じだったが。
 8時37分に赤岩八合館、9時24分に砂走館、9時33分に日之出館。宝永山の火口に着いたのは10時15分。3年前は霧の中を歩いても2時間10分で辿り着いたのに、なんという体たらくだろう。しかし、お陰で火口付近の地形が掴めたので、GWとかに富士山に遊びにくるには良い場所かもしれない。
10時40分に富士宮口登山道六合目の宝永山荘に到着。10時52分には五合目へ到着したのだが、やはり頭は痛いまま。バスの中で爆睡し、富士宮で焼きそばを食べる頃には流石に頭痛が退いていた。

 で、念願の富士宮で食べる富士宮焼きそば。選んだ店は悪くなかった筈なのだが、大盛りを頼むほどではなかったな。出店で食べる程度のが私的には丁度良い味だ。なので店の名前は明かさないでおこう。

 一度か二度バイクで訪れた事のあった富士宮駅前。相変わらず閑散とした街である。そんな街を後にして、15時30分には帰宅。高山病にさえかからなければ、もっと早いペースで進行しただろうに・・・。

2010年7月10日土曜日

伊豆半島廃墟ツーリング'10

 2010年7月10日、朝4時には起きたいところだったが、寝るのが遅かった事もあり目覚めたのは5時過ぎ。朝食を摂って支度をし、5時30分頃には出発できた。
 湿気は感じるものの空気はとても澄んでいて、砂山と化した富士山がハッキリと見える。この天気のお陰でテンションは一気にハイ。箱根の山々もハッキリに見えるが、その山の先には雲が待っていた。
 高度が上がれば気温は下がる。早朝の箱根をバイクで走るのに、半袖,半ズボン,サンダルという装備は夏でも足りなかった。そもそもこんな軽装備でツーリングに出掛ける事が間違っているのかもしれないが。
 芦ノ湖上部に滞留している雲に突入すると、寒いわ視界は悪いわ。道の駅でホットコーヒーを飲んでいる間も、見えているのは白い世界。ここから三島方面へ下りる際も真っ白。眼鏡は曇り裸眼の方が走り易かった。視力0.1以下&乱視で走るのは相当恐いのだが・・・。
  国道1号を下っていると、左手にホテル箱根路が現れた。見るからに廃墟だったので寄り道。敷地内には気軽に入れるのだが、各個室のドアを開けてまで散策する気は起きなかった。一室だけ完全に炎上していたが、いったいこのホテルで何があったのだろうか。
  三島から国道136号を南下、韮山で県道134号に移り西へ向かうと、とある交差点の角に珍妙な木が見えた。豆塚神社という場所で、その思い切った刈り込み具合が気になったので軽く寄り道をした。
 そのまま県道134号を走り、狩野川を渡った先の交差点も直進すれば、スポーツワールド伊豆長岡に辿り着く。近所の体育館と清掃センターは廃墟ではないので、間違えないように。
 敷地のガードは非情にユルいので、気楽に入って中を散策。広さ、廃れ具合、見所の多さ、もはやここだけ見て帰っても良いほどの規模である。
  ここの目玉はウォータースライドを備えたプールだろうか。敷地の最も奥にあり、草木を押し分けて進むか、いつ抜けるか分からないプールの底板の上を歩くしかない。
 気軽に楽しめる廃墟として、ここは是非お薦めしたいところだ。但し、廃墟は自然に廃れてナンボなので、イタズラなどはしない様に。
  海岸線に出て、モッコリした淡島を眺めつつ南下。この淡島もいずれ訪れたい場所なのだが、ロープウェイ,犬の散歩サービス,お中道散策が無い現状、まるで魅力を感じない。

 そのまま県道17号を海沿いに走っていると、沼津市民の森への表示板が見えた。河内を通り金冠山/戸田峠へ抜ける予定だったので、県道から左折。達磨山を経由する戸田峠から土肥峠への道のりは、広々とした草原の尾根道なので気持ちよかったが、風があったのでバイクにはちと寒かった。
  この道中、県道から外れた場所に一軒の建物が見えた。平和寺というらしいが、建物的には寺ではない。敷地の入口に仏像が置いてあるものの、建物に近づくほど仏教的な要素はまるで感じない。
 しかしここは廃墟ではなく、現在でも活動を続けているので、余計な事はしない様に。第二次世界大戦の犠牲者を供養する為の仏教系施設らしいので、興味本位だけで立ち寄った自分に反省である。


 土肥峠から土肥方面へと下る。国道136号に出ると"土肥金山8km"の案内板が見えた。私の目指しているのは金山廃坑なのだが、土肥という地域は廃坑すら観光施設として活用しているのだろうか。
 看板に従い土肥金山を目指していたら、予め調べていた場所を通りすぎ街中に出てしまった。それもその筈、土肥金山は完全に観光施設である。私が目指していたのは"清越金山"だった。
 おおよその場所はチェックしていたのだが、正確な場所は分からない。廃墟=人目のつかない場所という意識があった為、周辺の林道をひた走る。かなり荒れ果てた林道に時間を費やしたが、これはハズレ。国道136号"うつぎの3号橋" 等から下を眺めると、赤いトタン屋根が密集している場所があるので、そこが清越金山跡である。さらに言うと、国道136号沿いに椎茸の傘をした観音様が居るので、その脇の道を上がっていけば良い。
  しかし、着いたところで厳重なバリケード。宿舎らしき建物は裏から回るしかないのか。右奥の建物は、下の土建屋の脇を上がるしかないのか。スポーツワールド伊豆長岡で靴擦れが出来てしまった為あまり無理は出来ず、頭上に見えた建物だけは強引に押し入った。こういう場所って、やっぱ何人かでワイワイ来るものだよな。
  かなり余計な時間を費やしてしまったが、予定を続行。中伊豆を走る県道414号まで抜け、湯ヶ島から再び西へ。県道59号がT字路に突き当たると、それっぽい看板が正面に構えていた。バイクを降りて少し登ると、そこには水の流れ出す廃坑が。しかし周りに金山跡らしい建物がない。

  丁度そこに地元の老人が居たので聞いてみると、この廃坑の上部にあるのは確からしい。なのでダイレクトに登っていくか、ぐるりと回ってくるか。ここで体力を消耗したくないので、民家のある方から回っていくと、そこには一軒の廃屋があった。天城湯ヶ島金山である。

  県道59号を西へ進み続けると、錆び付いた巨大なプラントが姿を現す。中外鉱業の持越工場である。人気は無いものの、微妙に新しめの建物が交ざっていて、生きているのか死んでいるのか分からない。
 中外鉱業の組織図を見ると持越工場が含まれているので、週末だから人がいないだけなのだろう。ともあれ、ここは魅力的な建物が多過ぎる。

 仁科峠を越えて宮ヶ原を抜けると、"大滝ランド"の幟が道沿いに並んでいた。廃屋は封鎖されているものの、土地的には釣り堀として営業しているらしく、実に分かり易かった。
  厳重なバリケード。そして中には一匹の犬。放し飼いか分からないが、とにかく無理は禁物だ。だから退散。この先にある大滝だが、伊豆七滝の一つらしい。検索すると河津七滝しか出てこないので残りの六滝が不明だが、伊豆の滝巡りというのも良いかもしれない。

 国道136号に出て駿河湾沿いを南下。かなり時間が押していたので、休憩は軽く一度しただけで、ひたすら石廊崎を目指した。
  目標としていた廃ドライブイン"ことぶ(き)"。きがカッコで囲われているのは、看板が抜けていて不明だからだ。どちらかと言うと、このすぐ近くにある石廊崎ジャングルパークの方が見所が多いのではないだろうか。
 時間も無いし、靴擦れは痛いしで、外見だけ見て早々に退散。
  そのまま下田から国道135号に乗って、相模湾沿いを北上。目の保養を期待した白浜海岸だが、時期尚早なのか時間が遅かったのか、残念な感じだった。
 伊豆大川のコンビニで一服。そう言えばこの辺に次の目標物である"N大学セミナーハウス"がある筈である。国道135号から伊豆大川駅方面へ登り、旧道っぽい道を北上。それっぽい建物は見つけたがバリケードあり。私の興味は既に次へ移っていたので、すんなり諦めた。
 国道と並行して走っているような道路なのに、車の通りは少ない。野猿の群れが平然と道路に居たのには驚きだ。しかし、この道沿いにアレが現れる。"幻の橋"と呼ばれるアレが。
  左手の頭上に現れた赤い橋。"赤沢ループ橋"である。確かに南下していたら気づかないかもしれない。
 道路沿いの入口は完全に封鎖されているものの、その先には先人達が侵入したと思われる空間があった。ここから少し登り、草木をかいくぐって左手に前進あるのみ。高さを間違えたからといって、その場で上下を試みようとはしない事だ。足場がモロいのでとても危険である、と経験者は語っておこう。
 土まみれ傷だらけになって、ようやく橋の下端に取り付いた。ここからグルリと橋の上を歩ける。そして終端は見たままに落ちている。
 実に貴重な物件で、来た甲斐があった。明るい内に来れて幸いである。間違っても夜に来るのは避けよう。ライトがあればどうにかなるレベルではない。

 後はひたすら帰るのみ。自宅に着いたのは18時40分頃だったか。私の計画が悪いのか、ツーリングの後はいつもクタクタである。

 こうして一通り見た感じ、スポーツワールド伊豆長岡と赤沢ループ橋が、侵入する事に罪悪感が薄くかつスケールも大きいので、私的にはお薦めである。

2010年7月6日火曜日

MetallicaとWWE

 何も無い日々を送っている最近・・・否、現状を見る限り35年と9ヶ月間、何も無かった様なものですが・・・。
 ともあれ、本年の三大イベントに入るであろうWWE RAW presents「サマースラムツアー2010」とMetallica「World Magnetic Tour'10」のチケットが手許に揃いました。
 あと一つは何?と聞かれても困ります。要はこれが二大イベントかと言われると否定できません。まぁ私の生活なんて、その程度ですよ。

【WWE SummerSlam Tour 2010】
 これでWWE生観戦は生涯5度目となります。「02.3.1 伝説の横アリ」、「04.3.14 Wrestlemania XX」この2つを超えるショーは国内ではありえないと思いますので、すっかり御無沙汰となっておりました。
 そんな私がこの度行く気になったのは、ベテラン層と新人層のバランスが良いせいでしょうか。と思ったら、来日する選手が相当絞られておりました。
クリスチャンは?
ジャック・スワガーは?
クリス・マスターズは?
ゲイル・キムは?
サンティーノ・マレラは?
R-Truthは・・・日本入れませんよね。
 えーっと、オートンとボーンとモリソンは観れそうなので、まずは良しです。奮発せずにB席にしといて正解だったわ。

【Metallica World Magnetic Tour'10】
 アルバム発売から散々待たせてくれました。約4年ぶりの来日です。「Load」「Reload」の時代があるので、今の勢いが耐えない内に行っておくべきですよね。
 生涯初の生Metallica。失禁しそうなほど楽しみです。

 願わくば、これらを超えるイベントが本年中に起きてくれる事を祈りたいところでしょうが、まず無いでしょう。
 9月26日にMetallicaのライブを観て「我が生涯に一片の悔いなし!」と感じた5日後には、36歳の現状を見つめ直して反省していると思います。