2010年6月6日日曜日

忍野をグルリと杓子山

 2010年6月6日、昨晩早く寝たお陰で4時には起きれた。支度も済ませてあったので、5時には家を出発。山中湖方面に向かうだけに厚着をしていったつもりだったが、それでも早朝の御殿場以降は少し寒かった。
 バイクを停めようと忍野中学校に向かったら、何やら多くの車が向かっている。富士忍野高原トレイルレースの幟が見えたので交通整理の人に話を聞くと、確かに大会があり、コースは私の歩こうとしていたのと同じっぽい。
 これはいかんと思い駐車場所を変更。花の都公園に向かったが無断で停めて良い場所が見当たらず、忍野八海付近の村営橋向無料駐車場に停めた。
  7時頃に駐車場を出発。トレイルレースは北側の高座山〜杓子山方面から始まるので、私は南下して花の都公園を目指した。これだけで45分。お腹が空いたのでオニギリを1つ補給。

 花の都公園から別荘地を通り長池山へ。別荘地を抜けて山道に入ると、待っていたのは階段。特に最後の階段は長く、いきなり体力を持っていかれた。しかしこれを登りきれば長池山山頂はすぐそこで、8時30分に到着。富士山は雲に隠れて頭しか見えないが、全体的に景色が良い。先に書いておくと、この長池山から石割山にかけて、山頂は何処も絶景を堪能できる素晴らしいコースだ。

 ここから飯盛山へは一度のダウンアップだけで、5分とかからない。狭い山頂に先客が一人いたので、写真だけ撮って早々に後にした。
 急なダウンの先に広々とした景色。次の大平山へは林道が走っており、一般車は分からないが、とにかく車で行く事が出来る。途中で登山道らしき道が見えたが、私はそのまま林道を進んだせいで、緩やかなものの余計な距離を歩いてしまったかもしれない。
 大平山山頂は給水所になっていたが、私には資格が無いのでサンドイッチを食べて一服。大会関係者の方に尋ねたところ、ロングコースのスタートが8時で、あと20〜30分もすればトップランナーが来るんだとか。スタート地点からの距離は13〜14kmとはいえ、アップダウンのある道である。どんだけ早いんだ。
  大平山山頂を発ってしばらく歩くと、9時14分、確かにトップランナーとすれ違った。2位のランナーは転んだせいで遅れを取ったっぽい。とにかく尋常ではない体力だ。
 9時26分に平尾山山頂に到着。この辺までに30人ぐらいはすれ違っただろうか。遂に女性のトップランナーが現れた。もはや男性も女性も代わりのない時代である。
 ここから石割山への道は狭く、ランナーも密集しており、隙を見て登って行った。100人はすれ違っただろうか。かなりバテ気味な人も見かけたが、それでもここまでの道のりを考えると凄いものである。
 10時3分に石割山山頂に到着。この辺になるともうノリで参加した様な方々が見られる。呑気に写真とか撮ってるし。お陰で休める雰囲気でもなかったので、北上を開始した。
  ここから先に出会うランナー達は、かなりのバテっぷりである。参加した事は凄いのだが、ある程度の自信があって参加したのではないのだろうか。もはや山登りと変わらぬスピードで進んでいるので、私も左程遠慮なく進ませてもらった。
 一応断っとくと、トップランナー達に比べれば尊敬の念は薄いが、これから味わう北側の急斜面を知ると、ロングコースの参加者全員に敬意を払う他ない。

 10時30分に二十曲峠に到着。トイレ付きの給水所となっており、ショートコースも含まれる為、とても私の休める状態では無かった。
 次の立野塚峠には11時08分に到着。この間に会ったランナーには、既に一度会った方々が多かった。一度平地に下りた後、今度は北側の山を無視して立野塚峠を登り、二十曲峠を下ってゴールなのだ。どれだけ早く、どれだけタフで、そして何で笑っていられるのか。もはやランナーズ・ハイを超えて壊れているとしか思えない。

 立野塚峠を過ぎれば、次に目指すは鹿留山と杓子山。しかし眼前に見えるそれらは高低差400mと明らかに高い。そして急である。高さは稼げるのだが、大平山以降まともに休憩を摂っていないので、流石に堪えて11時20分に道端で休憩。オニギリ一つを補給するが、とにかく虫がウザくてノンビリ出来なかった。
  ピークを一つ越え、再び急登。12時4分に子ノ神峠に到着し、杓子山と鹿留山の分岐となる。コースから外れている上、眺望の無い鹿留山山頂だが、今回の道のりで唯一の1600m級だし、片道5分程度なので寄っておくのが吉。

 子ノ神峠に戻って杓子山へ向かう。ポイントごとの標高は下がる一方なのだが、その間のアップダウンは激しい。特に子ノ神峠〜杓子山間は2〜3度の激しいアップダウンを喰らわされる。その内の1つ雷岩のあるピークからの景色は特に素晴らしいが、先客が写真を撮っていたので早々に立ち去った。
  鐘のある杓子山山頂。空が開けていて景色も良くテーブルもあって良い山頂である。ここで最後のオニギリを補給。
 12時50分から20分間ここに居たのだが、その間終始無線をやっている人がいた。八木アンテナも運んできたのだろうか。なんか必死に自分の居場所を伝えているだけで、会話らしい会話をしていた気がしないのだが、それが楽しいのだろうか。私も第四級だかの免許は持っているのだが、もはや覚えていない。とにかく耳障りだった。

 杓子山山頂から急坂を下っていき、13時25分に大榷首峠に到着。ここにはハンググライダーのカタパルトがあり、4人ほど風が来るのを待っていた感じだった。
 これまでよりは甘いアップダウンをいくつも繰り返し、最後の山頂である高座山山頂に着いたのが13時50分。ここからも景色は望めるが、山頂から少し西へ下りたところが素晴らしい。目の前には青々とした芝生が広がり、忍野村も良い大きさで見えている。富士山が雲に隠れていたのが実に惜しい。
 しかし、そこからの下りが土の急坂なので、油断をすると滑ってしまう。デジイチを持っていただけに、恐いのなんの。緩やかな尾根道と滑り易い土の下りを歩き、林道に出て間もなく鳥居地峠に到着。14時28分である。

 ここからは退屈な舗装路。14時42分に忍野中学校に到着。既に足はヘトヘトなのだが、未だ駐車場まで2km以上残っている。なんとか忍野八海まで歩き、抹茶のソフトクリームを食べながら休憩。駐車場への道を間違えた自分に落胆しつつも、15時27分に村営橋向無料駐車場へと帰ってきた。
 かなりヘトヘトである。これ以上の距離を走っていた人達を見ていただけに、自分の未熟さを思い知った。

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