2010年10月23日土曜日

三ツ峠から河口湖

 2010年10月23日、6時半には家を出たかったが、寝坊したうえ準備も急がずやっていたら7時半を回ってしまった。これが良かった点もあり、悪かった点もあり。
 この時期、地元でも肌寒いのだから河口湖方面は確実に寒い。なので寒さ対策をしていったつもりだったが、手袋と靴下の選択を誤ってしまった。それはそれはバイクの運転が厳しかったが、もう1時間出発が早ければ、さらに酷かったわけだ。

 震えながらも河口湖駅に到着したのが9時15分。28分の電車に乗るには丁度良いと思っていたら、そいつは平日用。土曜のダイヤでは19分と48分。準備している間に19分は行ってしまい、48分まで待ちぼうけ。とはいえトーマスの特別車両だったので、不幸中の幸いという事にしておこう。
  10時18分、三ツ峠駅に到着。河口湖駅からの料金530円は割高に感じる。
 駅舎を出ると地元の方と思われる人が声を掛けてきた。この西桂町のキャンペーン中らしく、イロイロくれた。チラシは邪魔だが、これが無いと行為の意味が無いので仕方ない。500mℓの水は普通に助かるが、手持ちで足りた。後はゴミ袋(?)と携帯灰皿。携帯灰皿は持ってきました、と言いたいところだが山頂で忘れた事に気付き、正直助かった。そしてゴミ袋(?)。西桂町の案内マップを描いた大きめの袋で、この宣伝方法は私も考えていただけに良いと思う。不意に地域マップがあると、その町を堪能したくなるものだ。

 三ツ峠駅の裏には既に三ツ峠山が見えている。この時間からあそこまで登り、河口湖駅まで降りる・・・陽が暮れないかとても心配だ。
 ちなみに「三ツ峠山」とは御巣鷹山・開運山・木無山の三つのピークの総称らしいが、一般的には「三ツ峠山 = 開運山」と思われているだろう。
  まず三ツ峠駅から林道を1時間ほど歩く。「退屈なのでタクシーを使うのも良い」と紹介される事が多いが、三ツ峠グリーンセンター・三ツ峠さくら公園・三ツ峠遊園・神鈴の滝と言った楽しげな場所をスルーしてしまう事になるので、せめて一度は歩く事をお薦めしたい。そういう私だが、三ツ峠駅からの乗り合いタクシー(期間限定)に、時刻的に乗れなかっただけである。
  寄り道をしながらも歩くペースは早めで、11時17分、梵字の刻まれた達磨石に到着。ここから約2kmの登山道が始まる。

  急とまでは言わないが、階段状の道が続き体力を奪う。とはいえ疲れ過ぎだと思ったら、昨晩7km走ったのが原因かもしれない。ベンチが多々あり座る場所には困らないので、11時37分に早くも休憩。そこからすぐに「大曲」、そして景色の綺麗な「股のぞき」、良く分からないが「馬返し」、石碑はあったが対象物が不明な「愛染明王」、そんなポイントを通り過ぎて12時24分に「八十八大師」に到着。大きな地蔵の首が石に置き換わっていたが、その理由が気になる。

  長いこと登り続けさせられたが、「八十八大師」以降は緩やか。「さあ、もう頂上だ」と思いながら屏風岩を見上げて歩いていたが、開運山山頂はこの屏風岩の上である。緩やかな傾斜に喜んでいる場合ではない。

  クライマー達が多くいた屏風岩の巨大さは圧巻もの。景色も素晴らしく、来た甲斐のある山だ。

  最後の最後で急な階段を登り、13時7分に四季楽園前に到着。しかしこれは何の山頂でもなく、開運山山頂に着いたのは13時15分だった。
  開運山山頂で15分の昼食タイム。この辺一帯は見晴らしの良い場所がとにかく多い。四季楽園と三ツ峠山荘の間に広場があるので、ここでテント泊をして三ツ峠制覇でもしたいものだ。
 そう、開運山・木無山は登ったものの、御巣鷹山はコースから外れている為、時間的理由から今回は断念してしまった。

 四季楽園からは延々と府戸尾根を歩いて河口湖駅まで行く。ほとんどが緩やかな下り坂なので、非常に楽だった。しかし何も無い。高圧鉄塔のある場所で景色が開ける意外は、全くと言って良いほど無い。途中にある霜山と新倉山など存在価値がない。

 霜山に過ぎたのが14時40分。退屈だけど緩やかな坂のせいで、天上山までの6.5kmを、1時間46分かけて歩き続けてしまった。
  天上山山頂で休憩。一服してから写真を撮ろうと思っていたら、ロープウェイ客と思われる家族が来てしまい小御嶽神社が撮れなかった。神社と言っても、単なる御堂である。
 つぶれたレストハウスの広場を通り過ぎ、カチカチ山展望台に到着。そこには結構な数の観光客がいた。開運山の景色も素晴らしかったが、富士急ハイランドが明確に一望できる景色も良いものだ。河口湖に遊びに行ったら訪れてみるのも良いだろう。
  後は天上山公園内を歩いて下山。16時に河口湖駅に到着。日が暮れる前にと、早々にバイクを走らせ三国峠へ。今日の天気なら夕焼けの富士山を拝めると思ったからだ。
 そしたらいるわいるわ、富士山に魅了された人達が。しかし富士山の背後にいる雲が邪魔な気がする。周りのベテラン達が「大陸からの気候がナンタラ、二度やけがカンタラ」と話していたので、とにかく待ってみた。しかし残念、夕陽に染まる富士山は拝めず17時過ぎに断念。これはもう運なので仕方がない。
 三国峠を越えれば気温は15度とか17度とか。陽は暮れていても寒くはなかった。18時10分に自宅に到着。肉体は芯から冷えていた。

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