2024年5月14日火曜日

ガンダムどれから観るか

今週、ガンダム関連のフィギュアを買ったのを機に思うところが色々あり、ガンダム初心者へ私なりのお薦め作品を書こうと思った次第です。

1位 機動戦士ガンダムOO
放送開始:2007年
比較的新しいので絵に馴染み易い。
キャラクターもモビルスーツも格好良い。
国家間の争いと現代よりの世界観なのでイメージし易い。
武力でもって戦争根絶を目指す厨二好みの正義感。

2位 新機動戦記ガンダムW
放送開始:1995年
生き様がカッコ良すぎるキャラクター達
自分に酔いまくっているキャラクター達
細かいことはさておきカッコ良い主役級モビルスーツ達
厨二病の教科書にしたいほどカッコ良いので、ツッコミどころも多くて楽しい。
ゼクス・マーキスのストーリーを追うと初代ガンダムシリーズの予習になる。

3位 ∀(ターンエー)ガンダム
放送開始:1999年
戦争をしては駄目だと思える。
菅野よう子の曲が素晴らしい。
全てのガンダム・シリーズは∀に帰結する。
富野節の練習に良い。
ダサさが癖になる。

個人的には「∀ガンダム」と「機動戦士ガンダムUC」が双璧を成すのですが、人に薦めるなら上記の通り。「UC」は宇宙世紀物なので、ここでは除外しました。

さて、問題なのはこの宇宙世紀物です。オールドタイプのガンダム・ファンは宇宙世紀という重力に囚われて、宇宙世紀以外のガンダムを認めません。それどころか、
1年戦争までしか認めない。
アムロとシャアの戦いしか認めない。
と、さらに限定した拘りを持つ人もいます。とはいえ、宇宙世紀を知ってこそのガンダムでもありますので、次からは宇宙世紀物についてランク付けします。
1位 機動戦士ガンダムUC
発売開始:2010年
絵が綺麗
死に様がとても悲しい。
曲が素晴らしく、とても悲しい。
過去作を知らなくても大筋は問題なく楽しめる。過去作を知っているとより楽しめる。

2位 機動戦士ガンダム 劇場版
放送開始:1979年
劇場版 三本で済むので入り易い。
これを観ないと始まらない。

順に観て分かる楽しさもあるので、これ以上ランク付けが出来ませんでした。
初代ガンダムが抵抗なく観れたなら、順を追って劇場版「Zガンダム」→「逆襲のシャア」→「ガンダムUC」と観て、「THE ORIGIN」でシャアの生い立ちを知ると良いでしょう。22時間程で観終わりますので、アニメ4クール分観れば宇宙世紀を語れるようになります。
で、調子に乗って語ると往年のガンダム・ファンは「Zガンダムのまえに0083を観ないと駄目」だの「小説版ではこう」だの言って来ます。それに対して「ムーンガンダム」など新しめの漫画作品の話をすると「そんなの後付けだ」と受け入れないので、もう何というかコロニーどころかアクシズを落としたくなります。

ちなみに私のガンダム作品トップ5は「Zガンダム」「ガンダムW」「∀ガンダム」「ガンダムUC」「ガンダムOO」(リリース順)なので、割とフラットな視点でお薦め出来ているのではないかと思います。「割と」と自覚しているのは、いまだに「Gガンダム」を受け入れられていないからです。

さて、宇宙世紀を語る上でアムロ・レイとシャア・アズナブルは外せません。1stニュータイプとしてリスペクトが増していくアムロを抑え、圧倒的な人気を誇るシャア。一度彼に魅力を感じれば、すんなり宇宙世紀物は観終わるでしょう。
そんな彼の魅力を一言で言うならば「屑」です。「女を駄目にする男」と言っても良いでしょう。だからこそ人は彼に惹かれるのかもしれません。
「ガンダム」と「Zガンダム」だけなら良いのですが、新作が出る度にシャアという男は株を落としていきます。
端的に言うと「女を取られた腹いせに地球を滅ぼそうとした男」。そのくせ女性にモテるものだから話を拗らせます。
「ガンダム THE ORIGIN」を観るとこれまた酷い。(作品としては面白いです。)
シャアという男は四つの名前を持っています。
キャスバル・レム・ダイクン(本名)
エドワウ・マス(養子先の名前)
シャア・アズナブル(エドワウの身代わりに殺された男の名前)
クワトロ・バジーナ(偽名として使った連邦軍の故人の名前)
シャアがエドワウである事を知っているのは妹セイラ・マスぐらいでしょうし、戸籍上ではシャア・アズナブルですから、シャアと呼ばれ続けるのは仕方ない事です。それにしたって一番酷い奪い方をした名前を使い続ける畜生野郎、それがシャアです。

それに対して僕らのニュータイプ。みんなの英雄ニュータイプ。アムロ・レイ然り、カミーユ・ビダン然り、ニュータイプとはどういう人なのかと言うと、宇宙で育ったことで感覚が優れ他人と共感できる新人類です。その一方で身近な人の恋心には応えません。まぁ身近な異性より共感できる異性(ニュータイプもしくは強化人間)に惹かれるのは仕方ない事ですが、それって結局選民思想?

人や世代によってガンダム・シリーズの楽しみ方は様々です。自分の好みと違っても他人と分かり合おうとする事がガンダム・シリーズの教訓だと思いますので、いつの日かガンダムを通じたサイコ・フィールドが世界を覆う事を祈ります。

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