2009年1月10日土曜日

yeti'09 その1

 2006年12月29日、私は生涯初めてスノーボードに挑戦した。続ける事を前提にしていた為、同年6月には既にギアを一式揃えていた。板はBurton、ブーツはDC Shoes、新たな趣味を持とうとするのに「性に合わなかったら」なんて事を考えるのは嫌なので、ギアは友人のアドバイスを受けながら良い物を選んだ。

 実際に滑ってみると・・・いや、立つ事すら覚束なかったので、滑るというレベルに達しなかった。そこで諦めはしなかったが、自分にセンスが無い事を痛感した。

 それから2年、機会に恵まれる事が無かったので、一人で行く事を決意した。滑れないだけに一人で行く気がしなかったのを、滑れないから一人で練習する思考に変えたのだ。

 2009年1月10日、出発予定時刻を間近にしながらも、私はiMacに向かっていた。下調べとかそういうのではない、ゲームを注文しようかしまいか悩んでいたのた。下手をすれば、このまま中止にしていた可能性もあった。
 とはいえ7時過ぎに自宅を出発。初回時のトラウマが残っている上、一人でスノボーである。勝手も良く分からず、不安で一杯だった。
  小山町に入ると雪がチラホラと見えてきた。時刻的に早いと感じ、道の駅”ふじおやま”に寄り道。と言ってもトイレに行っただけ。御殿場で国道246号から米軍キャンプ方面へ入ると、かなり雪が残っていた。富士山スカイラインに至っては、雪があるか凍結しているか。スタッドレスで運転した事がなかったので加減が分からず、かなりチキンな走りで進む。そのチキンさが幸いしてか、9時ちょい過ぎにはyetiに着いた。

 何も分からないので、駐車場で一服しながら周りの動向を観察。駐車場でウェアを着込み、いざyetiへ。と、その前にトイレへ。けっこう我慢してたので、いざ用を足そうとズボンを下ろしている間に気が緩み少しチビッた。幸いにも小さい方である。
 気を取り直し入場。入場料は3,800円。レッスンを受けるだけなのだが、入場料は入場料。道中のコンビニで入手した冊子を見せたが、それを元に割引済の入場券を購入しとかなければならなかったらしく、500円の割引は認められなかった。この融通の利かなさにムッとし、そのまま帰りたい気分だった。

 早速スクールへの申し込みを済ませる。私が申し込んだのは”バートンLTRプログラム”というコース。所有しているボードもBurtonなので、どうせならBurtonの板で習いたいものだ。ちなみに自分のブーツと板を持って行かなかったのは、レッスンを受ける身には不相応だったからだ。

 レッスン開始まで1時間以上あったが、滑るスキルも無ければ、話す相手もいない。煙草を吸うか、寂しく不安と戦うぐらいしか無かった。
 レッスン開始時刻間近になり、集合場所へと向かった。レッスンを受ける者などいないのかと思いきや、意外といたので安心した。
 レッスンが始まり、やはり自分のセンスの無さを痛感した。これでは前回の二の舞である。しかし、エッジのかけ具合が分かってきたのか、自分でも驚くほどレッスンに着いていく事が出来た。うろ覚えではあるものの、友人たちが教えようとしていた事が、今になって効果を現したのかもしれない。

 午前2時間のレッスンを終え、1時間の休憩。一人寂しい私には、やはりiPhoneで遊ぶか煙草を吸うぐらいの事しか出来ない。
 13時45分、午後のレッスンが開始。私が2時間でどうにかなるとは思っていなかったので、4時間コースを申し込んでいたのだ。ちなみに料金はブーツ&ボードのレンタル代込で1万円。これに入場料と駐車場代を加えれば、約15,000円である。レッスンを受ける前のネガティブな私には、これが嫌になるほど高い出費に感じられたものだ。

 午前の復習を軽くした後、木の葉やら何やら、まぁ要するに「ターンが出来るようになりましょう」という事だ。一つ一つはそれなりでも、全てが繋がると難しく、結局ターンまでは時間内に習得できなかった。
 しかし、とても有意義なレッスンだった。まず何と言っても、スノボーを楽しいと感じる事が出来たからだ。我ながら上達(?)もしたと思うし。
 インストラクターの方々には、とても感謝している。前回教えてくれた友人たちにも感謝している。振り返ると、これまで全て私は女性から教わっているので、彼女たちの厚意を無駄にしないよう、これからも精進していこうと思う。
  というわけで、天気が良ければ次週か次々週に再来予定。教えてもらった事を身につける前に忘れては、水の泡であるから。
 とりあえず午前は自主練をして、自分なりに駄目かと感じたら午後はレッスンという方向を考えている。
 16時過ぎに駐車場を発ち、裾野I.C.へと向かった。富士山スカイラインのコンディションは微妙そうだし、御殿場市内の道は混んでそうだからだ。
17時過ぎには大井松田I.C.を降り、あまり待たせる事なく仕事上がりの父を拾う事も出来た。後は自宅へ直行。
 私の人生に新たな楽しみが出来て、とても有意義な日であった。

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