2009年10月24日土曜日

手軽な矢倉岳

 2009年10月24日、箱根に向かうつもりだったが予定より遅く起きてしまい、引き蘢っていようかと考えた。富士山以来休止中の山登り。このままではシーズンが終わってしまうので、気が進まぬも家を出た。
 曇天のため帰ろうかとも思ったが、天気予報は単なる曇り。新たな目的地である矢倉岳に何を期待しているわけでもないので、雨が降らなければ良しと思い、そのまま自転車を走らせた。
 つい先日も気になっていたのだが、ロードバイクに乗っている割にはペダルが重い。何気に道が登っているからか、もしくは私の脚が弱いのか、そう思っていたが原因はタイヤの空気圧だった。どうする事も出来ずにそのまま走り続け、8時30分関本発地蔵堂行きのバスにギリギリ間に合った。
  8時43分に矢倉沢のバス停に到着。進行方向向かって右手の道を行くと矢倉沢の集落が現れる。一応分岐ごとにハイキングコースへの道標があるので分かり易いと言えば分かり易いが、最初の道標が民家の壁に書いてあるので逆に分かり辛いかもしれない。

  舗装路を延々と歩き続けるとイノシシ除けの格子扉があった。これを潜れば間もなくして舗装路は終わる。9時7分、道は山道へと変わり淡々と登り続けるも、久々の山登りのせいか朝食を食べていないせいか、9時19分には10分ほど休憩を取り、オニギリを一つ頬張った。
 まだまだ紅葉の見どころではないが、山頂に近づくほど葉の色の変わる量が増えてきた。そうこうしていたら9時58分、矢倉岳山頂に着いてしまった。
  南には足柄平野、西には金時山や大涌谷、北には富士山と小山町、流石この辺では一つ突出して目立った山なだけに、見晴らしは良かった。今更ながら澄んだ秋晴れの日に来れば良かったと感じた。
 オニギリを2つ食べ、山頂で適当に撮影開始。山頂には見晴台があり、これに登れば草木に遮られることなく景色を眺められるので、小さいながらも便利である。しかし、一通りの撮影を終え見晴台に登ろうと思ったら、他の年配ハイカーが登ってしまった。まぁ待てば良いだけなので、これは問題ない。しかし奴らは一人また一人と増殖していき、終いには見晴台の上で雑談を始めた。たった一つの見晴台の上で長居をされては他のハイカーが困るのが分からないのだろうか。定年を過ぎたジジババ共に空気を読めと言うのも無理な話なので、奴らのために時間を無駄にするのも嫌だと思い、見晴台を諦め10時25分に下山を開始した。

 向かう先は足柄万葉公園。最初は急な下り坂で実に滑り易く、カメラに気をつけて歩いたものだが、暫くすると平坦な道になった。標高差が少ないだけに、ここからのアップダウンはほとんどない。
  30分もすると矢倉岳が東側に見え、それなりに歩いた事を実感できた。11時08分には万葉広場に到着。手軽さを求めるならば、車を足柄万葉公園に停めて矢倉岳山頂を往復しても良いかと思う。

 いいかげん山道に飽きていたので、舗装路を通って地蔵堂まで下った。かといって特に見どころがあるわけでもないので、音楽を聴きながらプラプラ歩いていた。気づけば12時、地蔵堂のバス停に到着。バスの出発時刻まで25分と中途半端で、夕日の滝を見に行くのは際どいのでiPhoneでゲームをやって時間を潰した。
 すると雨が降ってきた。山だからかと思ったが、関本に着いてもパラついている。しばらくすれば止むかと思い、予定通り1時間ほどプールに寄った。帰る頃には若干雨脚が強まったものの、さらに本屋と古本屋を巡回。幸は機さず、雨は強くなる一方だったが、自転車で帰れないレベルに至らなかったのは幸いか。

 矢倉岳、あの山頂からの景色を見に、もう一度訪れたいものである。

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