2010年5月4日火曜日

駒ヶ根ツーリング その1

 2010年5月4日、4時25分に自宅よりバイクを走らせた。今回の目的地は長野県、それも中央アルプスと南アルプスの合間である。早朝に富士山周辺を通る事もあり、寒さに対する装備は万全だ。しかし天気の方はと言うと、御殿場市で空が曇っている事に気づいた。裾野市まで来ると状況が変わる事があるので期待していると、空は曇っているものの陽の光は射してきて、富士山も頂上まで見えたので肩を撫で下ろした。
  道中、富士山こどもの国の入り口で気を取られた。大きな石の顔面像の背後には富士山。なんとも異様な組み合わせなので、写真を撮るのに少し寄り道。
  6時30分に田貫湖西岸にある富士休暇村に到着し、早速湖岸に行ってみると、湖面には富士山の影が写っていた。初めての逆さ富士に感激である。
 北上して本栖湖手前にある富士芝桜まつりの会場へ。7時30分だというのに結構な数のお客さんがいる。しかし桜は四分咲き。様子が見れただけでも良しとしよう。軽く朝食は食べてきたものの、お腹が空いたので"いもっこ(¥300-)"と"肉まきおにぎり(¥400-)"を食べた。見た目は"じゃがべー"でも芋の甘さが違う"いもっこ"は絶品。名前通り肉で巻いたオニギリ"肉まきおにぎり"も、御飯に肉汁が染み込んでいて美味かった。

 南アルプス方面へ抜けるため本栖湖岸を走っていると、こちらも逆さ富士。今度は山頂の雪まで映っている。過去に二度これを見る為に訪れては叶わなかったのだが、本日ようやく念願が叶った。
 本栖みちを走っていたら右手に道の駅"しもべ"があったので休憩。古い民家があったり巨大な岩があったりと、休憩するには悪くなかった。
  県道9号を通り、国道52号を北上。富士川沿いに走る長閑で快適な道路。そんな何もない場所に突如現れたのが、(山梨)県下最大の鉄道模型専門店レールパル。辺鄙な場所に誰が来るか疑問だし、それほど店舗も大きくないので、山梨県の鉄道模型専門店の無さが伺える。まぁ30年前とかと比べれば、鉄道模型店など全国的に少ないだろうが。

 南アルプス市に入り、行ったお店はトライアル。安さ第一で、店内の照明は暗いは品質も怪しい時があるとか。その安さのせいか、外国人客の率が高いとか。とにかく気になっていた店である。
 確かに暗い、そして安い。折角なので上から下まで全てトライアルなファッションを考えてみる事にした。規定は各分野で一番安い値段から探すことである。しかしこれはかなり難しく、時間の無駄と気づいたので断念。Tシャツの段階で妥協しても着そうなものが無かった。
  結局何も買わずに店を出て、近くの桃花橋というループ橋へ行った。古ぼけてはいるが全体が見渡せるうえ背後には南アルプス。ループ橋上部からの景色も良く、地域住民の情報によるとガスって無ければ富士山が見えるらしい。

 白根ICから中部横断自動車道に乗り、中央自動車道へ。原PAで休憩を摂った以外は、塩尻ICまでひたすら走った。諏訪ICから入ってきたツーリング軍団を前に入れたら、最後尾のビッグスクーターがパトライトを回した。岡谷JCTで彼らはそのまま中央道へ、私は長野自動車道へ。その際もパトライトを回してくれて、バイカー同士の無言のコミュニケーションに感激を覚えた。

 11時48分に塩尻ICを下り、国道20号から中山道へ。渋滞はしていないものの車が連なっており、かつ前には2台のハーレーが走っていた為、無茶はせずに流れに合わせた。すると贄川宿という看板が見えたので横道に反れてみたが、ここ程度の古さなら珍しくもない古さだった。
 それに比べて木曽平沢は実に味わいがあった。とはいえ予定外なのでバイクで通過しただけだが。
  12時32分に奈良井宿に到着。奈良井駅にバイクを停め鎮神社まで歩いてみた。噂に違わぬ街並みではあるが、ここまで来ると住民の様々な制限など余計な事を考えてしまう。なので帰りは線路沿いを歩いてみると、そこにあるのは単なる古い家だった。この現実があってこその奈良井宿かな。

  この奈良井川沿いを走る中央本線がどんな車両かと思い、奈良井木曽の大橋を見がてら待機。しかし、そこに来たのは御殿場線と同じ車両で、かなりガッカリさせられた。

 あえて奈良井ダム方面へは行かず、山吹トンネルの先を左折して国道361号へ。目的は神谷ループ橋である。高さ大きさ共に然程ではないものの、登り始めのS字が良い味を出していた。
  山間部のクセに気温は26度に達しており、塩尻ICで薄着になっていたのだが、流石にトンネル内は寒かった。長さ4,470mの権兵衛トンネルは流石に耐えられまいと思い、上着を1着とグローブを装備して抜けた。
 トンネルを抜けて伊那市に突入。向かう場所は"みはらしファーム"である。

 14時15分にみはらしファームに到着し、早速ダチョウ肉を食べようと羽広荘へ行くが14時で一旦終了。他の飲食店も同様である。とりあえず手作りのパンとやらで空腹を満たしたが、ダチョウ肉を食べれなければ台無しである。腹を立てつつも生きたダチョウは見たが、なんか期待外れだった。まさかここのダチョウが食用肉にされるわけではあるまい。あまりにも狭い敷地で、しかも人間に見学されているのだから、良い肉になるとは思えない。
 どうにかダチョウ肉が食えないものかと思って調べたら、駒ヶ根市にある事が分かった。宿泊先も駒ヶ根なので、本日は伊那に用なし。駒ヶ根にまっしぐらかと思いきや、地図上で目についた"物見や城"に寄ってみる事にした。
 沢渡駅を過ぎた辺り、伊那中部広域農道を走っていれば右手に"休み平キャンプ場"への道標があるので、そこを右折して藤沢川沿いを登る。荒れ果てた道で非常に不安になるが、めげずに登れば自然休養園の地図が現れる。とりあえずキャンプ場に行ってみると、桜が綺麗だったがキャンプ場自体は死んでいた。適当にダートを登ってみるが、ここは勘で動いてはいけないと身をもって感じ、地図まで戻って再確認。キャンプ場経由で物見や城に行くには無理がありそうなので、あやめ園から周っていく事にした。

 しかし、これもこれでかなり酷い。荒れ果てた舗装路を登っていくと、右手にあやめ園への道標があるので右折。ここからはダート。落石が放置状態なので、車では何処まで進めたものやら。あやめ園の看板を通り過ぎて分岐を右に下っていくと、少し広い場所に出た。おそらくキャンプ場から登っていれば同じ場所に出たのだろうが、そちらの道は倒木で塞がれており、オフ車でも最後に行き詰っていただろう。
  バイクを止め少し徒歩で登れば、物見や城跡に到着。木々が邪魔をしてはいるが、部分部分の見晴らしは素晴らしい。経験者の意見を言わして頂くと、面倒でもキャンプ場から歩くのが望ましい。 来た道を通って県道221号を南下。途中で宮田村というところに入ってしまい、また間違えたかと思ったが、ここはそのまま直進すれば国道153号に合流する。北の原の信号で右折して道沿いに走ると、宿泊先のホテルオオハシ駒ヶ根に到着。時刻は17時。普通の安いビジネスホテルなので、男の一人旅には充分である。
 一休みして駒ヶ根駅まで散歩。ここを走る飯田線は初めて見る車両だったので報われた。
 そしてダチョウ肉を食べにレストラン・アンデルセンへ。駒ケ岳へと向かう県道75号を登っていき、駒ヶ根ICの少し手前左手にある。
今日この時間がたまたまなのか、店は閑散としていたが、そのぶん落ち着いて食べる事が出来る。念願のダチョウステーキ、それは歯ごたえがあるものの噛み易く、肉にクセが無さ過ぎるせいかソースの味が際立っていて美味しかった。筋肉の塊なのでサシなど全くないが、それだけにヘルシーである。

 後はホテルで休むのみ。折角の外泊なので、ノーパンで浴衣を着てみたが、あぐらをかくとナニがモロ見えなので止めた。

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