2010年5月1日土曜日

小山町横断

 2010年5月1日、松田駅から7時23分の御殿場線に乗り御殿場へと向かった。
 今回のコースは「富士箱根トレイル」から興味がある部分だけを選んだ。須走口五合目から金時山へと伸びる約43kmの「富士箱根トレイル」だが、五合目からの下山と駿河小山駅から金時山への大半は舗装路だと思うので、これらの部分には興味が湧かない。舗装路で無くなったとしても別に行く気にならないが。
 しかもこのコース、一日で歩くには長すぎる。それでいて適所に宿が無い。アクセスの良さも考慮して、三国山東登山口辺りおよび駿河小山駅周辺に宿があると良いのではないか。
  御殿場駅から8時10分のバスに乗り、今回のスタート地点である須走浅間神社へ。河口湖方面まで行くバスだけに、富士急ハイランド目当ての中学生が五月蝿かった。
 8時46分に須走浅間神社を出発。特に道標が無いので、国道138沿いを山中湖方面へと登ってみた。一向に道標らしいものが見当たらず、次のバス停である富士高原ゴルフ場を通り過ぎた。これはスタート地点の設定を誤ってしまったようだ。
 不安になりつつも先に進んでいると、セブンイレブンの手前で道標を発見した。ここで一休みをし、9時10分に出発。別荘地を抜けると分岐になったが、ここにはコースマップがあり分かり易かった。
  緩やかな傾斜の多いコースだが、やけに脚に響いた。昨日まで連日でジョギングをしていたので、脚に疲れが残っているのだろう。挫けてもいられないので歩を進めていると、立山展望台への分岐に着いた。この分岐が立山山頂らしく、展望台へ行くには300m程コースから外れなければならない。折角なので行ってみたが、富士山と裾野方面の麓が見えるぐらいで面白みに欠ける。10時、10分ほど休憩を取って先へと進んだ。

 ピークを一つ超えるとあざみ平の分岐に到着。頭上も周りも開けており、景色が良くて気持ちが良い。10時32分、ようやく心のエンジンがかかってきた感じだ。
  次のピークが標高1366mの大洞山。さらにその次のピークは今回の最高峰1383mの大洞山。但し後者は角取山とも呼ぶらしい。角取山に到着したのは10時56分。ここでは水分補給だけし、元気な内に先へと進んだ。
  遥か先の峰坂峠を過ぎるまで、延々と富士スピードウェイの爆音が聴こえる今回のコース。車にほとんど興味が無いだけに、この爆音が許される世の中が理解できない。
 11時36分にづな峠を通り過ぎ、標高1323mの三国山に到着したのが11時45分。正直なところ、ここまでの約9kmで満足できた景色は、あざみ平ぐらいである。
  三国山山頂で10分ほど休憩。ここから先は徐々に下っていく感じなのだが、三国山東登山口に向けては一気に下らされる。三国峠の展望台が好きな私としては、この下り先がとても気になっていたのだが、着いたのは静岡県と神奈川県の県境のところ。確かに、展望台方面へ行ったら道志南側の山々を歩く事になってしまう。
 三国山東登山口から明神峠にかけては、道路と並行した山道を歩く事になる。なにか寂しい感じだが、しばしば眺望が良くなるので退屈はしないだろう。
 ここで気になったのは、意外とチャリダーが峠を越えている事である。確かに山岳での強さが総合的な強さに響く競技ではあるが、こうして見ると信じられない力強さである。

 12時40分に明神峠で一服。暫く歩くと"欣求のベンチ"というのがある。 これの先がかなりの急勾配。この時の脚には大層厳しかったが、登りきれば湯船山頂上と思って頑張った。まぁそれも虚しく、湯船山山頂はもう少し先だった。
 13時21分に標高1041mの湯船山山頂に到着し、少し休憩。ここから暫くは尾根を緩やかに歩いて行く。
 13時44分に白クラノ頭を過ぎ、ここから一気に下る。峰坂峠までとにかく下る。正直下り過ぎている。

 14時8分に石のテーブルがある峰坂峠に到着。さらに歩くこと14分、またまた道標に峰坂峠と書いてあり混乱。次の世附峠まで、何を目安にすれば良いのだ。
  そう思っていたら、2個目の峰坂峠から急勾配を上がったところに"樹下の二人"があった。以前不老山に登った際に訪れた場所である。ここから世附峠は遠くなく、14時32分に到着。今更ではあるが、立山から不老山にかけて、手の込んだ道標が多々ある。このコースを愛した方々が作成したのだろう。どれも見応えがあるので、これらを見る為に訪れるのも良いかもしれない。

 世附峠で食料を食い尽くし、ここから駿河小山駅へと下り始めた。不老山へ行くとなると、かなりの急勾配を登り続けなければならないのだ。世附峠〜不老山間は一度歩いているので、行く必要も無いかと思うし。
 農道を少し下りると分岐になった。ここの道標によると、駿河小山駅まで8km。その距離に思わず笑ってしまった。散々歩いてきたのに、さらに8km歩けと言うのだ。まるで3月に登った雨山の時みたいである。
  最後の8kmは農道という事もあり、退屈すること間違いなしと思っていたが、沢なり何なり水が近くに存在していたので、歩いていて少しは心地良かった。しかしそれにも限界があり、もう嫌だと思ったところで、15時25分、不老の滝に到着。かなりの激しさを持った滝で、近くで見ようと道無き沢沿いを頑張って進んでしまった。

 ここから30分程で舗装路に変わる。山口橋から駿河小山駅まで約4km。ここからの集落が何かを魅せてくれるものと期待していたが、なんてことない、水田の豊かな長閑な集落だった。
 駅まであと2kmというところで、金時神社に寄り道。金時神社と言えば箱根が有名なので、小山町の金時神社がどんなものか気になっていたのだ。なんというか、まぁ普通。
セブンイレブンで軽く食事を摂り、小山町健康福祉会館のゆったり湯で風呂に浸かった。電車の時刻が迫っていたので左程のんびりしなかったが、これまでの汗を流せてスッキリした。

 17時51分の御殿場線に乗り、松田からはバイクで帰宅。19時前には自宅に到着した。この調子なら日帰り丹沢主稜横断も可能だろう。

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