魅力度ランキング下位の常連・茨城県。基準が良く分かりませんが、旅行好きな方なら分かるはずです。魅力のない都道府県なんて無いと。茨城だって魅力はたくさん。そんな魅力の中でも新しめのスポット、石切山脈に行ってきました。
このコロナ禍でトンデモネーと怒られそうですが、私は2020年2月の札幌旅行を最後に旅行に行っていません。休日は神奈川県西部からも出ません。御殿場プレミアムアウトレットは2回行ったけど。だからせめて、このGWの1日ぐらい良いではないですか。グリーン車ですが、国府津〜小山間ですら電車空いてましたし。
そんな快適グリーン車で小山まで直通。そこから水戸線で稲田まで。休日おでかけパスの対象範囲は下館までなので、追加で420円かかります。
石の町、稲田。駅周辺にはコンビニすら見当たらりません。
駅正面の道を道なりに歩いていくと、険しい崖のある山が見えます。まさにそこが採石場。でもそこまで歩くわけではありません。
とにかく道なりに歩きます。目的地は県道289号沿いの右手にある株式会社 想石ですので、余計なところで曲がらないでください。駅から徒歩15〜20分ほどで到着します。
入場券売り場のすぐ横は屋外カフェ。
そこから見ると、この光景。
柵まで近づくと、この光景!
なんて不思議な世界でしょう。「地図にない湖」なんて呼ばれているそうですが、採石場跡に水が溜まっただけなので所詮は大きな水溜りです。水溜りなだけあって、ここから川へ流れているわけではありません。でも水が綺麗。そこが不思議。その秘密はここの花崗岩だそうで、花崗岩にろ過されることで地下水が綺麗なんだそうです。
敷地内を2〜3分歩くと第二展示場。そう、ここには石のオブジェがたくさんあります。
第二展示場からの景色も絶景です。これで入場料300円。絶妙な価格設定です。
しかし、これだけで終えてしまうのは勿体ないです。さらに1,000円払ってプレミアツアーに参加することを私は薦めます。
この絶景の前山採石場だけではなく、遠目に見えた奥山採石場も見れるのがプレミアツアー。所要は約1時間。移動は車でしてくれるので、疲れる心配はありません。
まずは前山採石場の上から。
そして奥山採石場。
奥山採石場の少し奥。
下って前山採石場の下。水が少なければもう一段、緑の部分へ下りれるそうです。
素敵!なんて素敵な採石場!
千葉の鋸山、栃木の大谷資料館、そして茨城の石切山脈。採石場は非日常的光景に溢れています。
我が神奈川県には無いのかと思いきや、真鶴にあるそうです。そんな山は見覚えがない...と思って調べたら海でした。真鶴半島に採石場跡がありました。そこよりも逗子市の鷹取山の方が有名な気がするけど。
帰りも思わぬサービスをしてくれて、なんて親切なプレミアツアー。ちなみにこの採石場、多くのMVでも使われているそうです。
特に上手いのがkalafinaの「百火繚乱」。曲調と相俟ってとても幻想的です。
都会で、誰かが作った不要だけど魅力的な物に囲まれて暮らすのも悪くはないと思いますが、自然と作られたり必要に応じて作られた絶景は、地方でこそ味わえます。このコロナ禍は、そんな地元を見直す良い機会。難しいんですけどね。「東洋のリヴィエラ」なんて称される神奈川県の根府川なんて、早川生まれの私の目には未だに単なるミカン山エリアにすぎません。
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