2008年4月30日水曜日

二度目の高知は飛行機で その1

 2008年4月27日、生涯2度目の高知へ向かう。9時24分の電車で鴨宮駅を発ち、横浜で京急線に乗り換え。さらに京急蒲田でエアポート快特に乗り換える。何気に国内線に乗るのは、母国日本では始めてだったりする。
 預ける荷物も無し、手続きもSKIPサービスとやらでスイスイ。これなら羽田に着くのは30分前で十分だ。

 羽田から高知まで、所要時間は80分程。羽田で用は済ませたのに、機中で尿意を覚えた。トイレは前か?後ろか?それとも我慢するか?そこそこ我慢したものの、これは無理だと悟り席を立った。だがしかし、スチュワーデスより席に着くように言われる。もう着くのか?それなら我慢しよう。とはいえ結構厳しい。ここで私の人生は終わるのか?
 間もなくしてスチュワーデスが声をかけてきた。どうやら席を立って良いらしい。到着するのでは無かったのか・・・声をかけてくれなければ、私の旅は出だしから台無しになっていたかもしれない。

 高知龍馬空港に着くと、東京とは違い快晴だった。早速龍河洞へと向かうわけだが、タクシー以外に良い交通手段が無い。所要時間は15分程。料金は3,190円。何故か5,000円は見積もっていたので、悪い値段ではなかった。
田舎の山の中にある鍾乳洞・龍河洞。だがその周辺だけは、若干店が並んでいる。もちろん観光客向けの店ばかりだが、包丁などの刃物類を扱う店があるのは疑問だった。
 龍河洞内の距離は約1km。最初の内はなんとなく岩の合間を歩いているだけだったが、奥に進むにつれ様々な自然のアートが現れる。私にはこれを言葉で表す事は出来ないし、上手く撮影する技術もない。「自分は地球の中にいる」そう感じた時、龍河洞の素晴らしさを実感できた。
 ちなみに洞窟内はしばしば狭くなっている。自然が作った道なので、人の体格など気にしてくれない。正直なところ、太めな方は諦めた方が良いだろう。随所にガイドの方がおり、人が来ると機械のように解説を始める。「この人達は毎日この暗い中で人を待っているのだろうか?」と疑問に思ったが、安全の為にいるのだろう。太めの人が道に詰まったりした時とか・・・。
 道中1箇所、急な階段がある。短いスカートだと、間違いなく見えてしまうだろう。女性はその点を予め気にしておくと良い。ちなみに、私の前を歩いていた女性はジーンズだった。その悔しさ故に、気になった点である。
 龍河洞の出口は、入り口よりだいぶ高い位置にある。エスカレーターで降りられるらしいが、折角自然に囲まれているのだ、階段で降りようではないか。とはいえ、所詮そこは単なる山の中。エスカレーターでも良かったと思った。
  龍河洞付近には、博物館と珍鳥センターがある。どちらも観覧料は無料だ。珍鳥センターにいるのは、とにかく鶏。孔雀がいる以外は全て鶏。とはいえ、オナガドリを始めお目にかかる機会の少ない鶏ばかりなので、これはこれで良い時間つぶしになった。
 バスの時間まではまだ間がある。お腹も空いたことだし、イノシシラーメンとやらを食べることにした。値段は750円。薄めの醤油ラーメンに、猪肉が1枚入っただけのものだ。まぁ観光地ってことで、特に何かを期待していたわけではないから良し。

 龍河洞を行き来するバスは少ない。2時間に一本程なので、予め時刻のチェックは必要だ。実際のところ、土佐山田駅までノンストップで行けたので、利用者の少ないことが伺える。ちなみに料金は440円。
 土佐山田から高知までは電車。ちょうど特急に乗れる時間なのは確認済だ。乗車券が350円、特急券が310円。しかし特急券を見せる場面は無かった。正直者が馬鹿を見てしまったわけだが、人として間違った事ではない。
 ところでこの電車。やたらと駆動音がしたのだが、あれは何だったのだろう?線路もけっこう急なカーブがあり、電車が傾いているのが分かるほどだった(もちろん線路も傾いている)。これは東海道線では味わえない体験だ。

 高知駅はかなり綺麗だった。以前は外見を見ただけだったが、こんなに綺麗だったのか。と思ったら、改装中(後?)らしい。私の見覚えのある旧駅舎は、覆面状態になっていた。

 私の宿泊先は、ホテル高砂。高知駅北口からかなり近い。繁華街にも近くて、最上階に大浴場もあるのが選んだ理由だ。なんと言っても、トイレにウォッシュレットが付いているのが高得点。

 部屋に荷物を置いて、早速日曜市へ。なるほど日曜"市"か・・・。私が想像していたのは、中国で見たような屋台街だったのだが、こちらは言葉通り"市"だった。野菜とか果物とか、やっぱり刃物とか。刃物を置いているのに、店の人間がいなかったりとか。まぁ観光客が土産を買うような場所ではないかと。
  日曜市を抜けると高知城に到着。20〜30人の老人が木陰で将棋を打っていた。ここは中国か?
 高知城は立派である。お堀が乏しいのは残念だが、それでも全体像が素晴らしい。城内は土足禁止で、城の一部は畳が敷かれたままだったりする。単なる博物館化している城ではないのが、これまた良い点だ。ちなみに入場料は400円。

 城を出て、はりまや橋方面へ向かう。と、その瞬間、見覚えのある本屋を発見した。そう、私は以前、この本屋に立ち寄った。こんなに城に近かったのか。全国マップしか持ってなかったからな・・・。
 はりまや橋までは意外と距離があった。明日の為に南はりまや橋の位置を確認し、アーケード街を通って再び高知城方面へ。すると異様な形をしたアート的な建物が見えた。KAIYO・・・DO?海洋堂って、あの海洋堂か?
 この建物は新京橋プラザと言うらしく、4月26日から8月31日まで「海洋堂の宝島」というのを開催しているらしい。一人のオタクとして、これは入らねばなるまい。観覧料は500円・・・翌日秋葉原に泊まる人間が行くようなものなのか?
 我が決断に一片の悔いなし!そこには巨大なラオウと黒王号のフィギュアがあった。これで500円の元は取ったようなもの。海洋堂が発売してきたフィギュアや食玩が並んでいる。海洋堂のショップでは見れない光景だ。WF'08冬で公開された関羽雲長が無いのは残念だが、ソフビのガメラとレギオンが見れたのは感激。手に入れようとすれば、決して安いものではない。
 アーケード街を進み、ひめの市場へ。ここがまた特殊な空間で、なんというか本当の屋台村?市場あり、居酒屋あり、座席も多数あり。買ったら即食う感じ。17時過ぎで、かなりの人が飲んでいる。1人では寂しかったので、買うだけ買ってホテルへ持ち帰った。これでは駄目だ。

 90分以上、煙草を吸う事もなく歩き続けたので、流石に疲れた。まだ18時だが、明日は早いことだし、後はホテルで大浴場を堪能しながら休むとしよう。
 と思いきや、この御時世では中浴場としか呼べない代物だった。外も見えるが、全てに置いて自慢できるものではない。タオル類は自室のものを持参するのは良いとして、ロッカーというものが無いので、それ以外の物を持ち込むべきではない。ついつい財布を持ってきてしまった為、落ち着いて入浴することが出来なかった。
 「お湯を張るのが面倒くさい」「少しでも大きめの風呂に入りたい」そういう方には良いと思うが、温泉クラスの大きさを期待してはいけない。

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