2008年4月30日水曜日

二度目の高知は飛行機で その3

 昨晩22時過ぎに寝たせいか、朝5時30分頃目が覚めた。本日は友人と東京観光なのだが、待ち合わせは浜松町に9時前なので、それまでやる事はない。まずは早いとこ身支度を整え、早朝の秋葉原を軽く散歩。オタクの聖地・秋葉原と言えど、この時間は静かなものである。
  散歩をしていて閃いた。朝の散歩と言えば浅草だろう。何気に未体験の土地なので、この際行ってみることにした。6時半頃チェックアウトを済ませ、末広町の駅に向かう。と、この道中で友人より連絡が入る。「予定より早い電車に乗れた」と。私はどれだけ浅草にいられるのだろうか?銀座線で浅草へ向かいながら、友人の到着時刻と私の出発時刻を調べる。最低限見たいものは見れそうだ。
  浅草につき、まずは吾妻橋とウンコを見る。どう見てもウンコである。
 雷門へと向かい浅草寺へ。流石に店は開いていないが、既に準備を始めている屋台があった。特に立ち止まることなく、花やしきの前まで来て引き返し、私の浅草は終了。
 東京は何の味わいもない都会だと思っていたが、浅草を見て安心できた。浅草と秋葉原、日本の光と影が見える二大スポットである。
  浅草から浅草線に乗り大門へ。そこから歩いて浜松町へと向かう。8時12分、東京タワー開場の48分前に友人と合流してしまった。
 東京タワーが見えたら朝食を摂ろうと歩いていたが、東京タワー近辺に飲食店は無かった。既に開場を待っている人もいたので、我々も待つことにした。
 9時、早速チケットを買って入場。大展望台(150m)のみなら820円で済むのだが、友人が他も見たいと言うので、2,240円のアミューズメント・セットとやらを買った。

 大展望台は迫力に欠ける。この高さでは他のビルに劣るからかもしれない。一応グルリと一周して、600円払い特別展望台(250m)へと向かう。
 250mともなると、エレベーターの中ですらその高さにドキドキする。その見晴らしは素晴らしい筈なのだが、ただ空気の汚さを見せつけられた感じだ。意外と近くのものですら曇って見える。南方以外は建物だらけ。上海の東方明珠塔と比べると、まるで面白くない景色だ。夜なら光が生き物の様に蠢いて、さぞ美しいことだろう。
 東京タワーに登るなら、夜をお薦めしたい。

 展望台と飲食店以外は10時開店。朝食を摂りながら時間が経つのを待ち、まずは蝋人形館へ。これは伊豆の方が面白いかも。似たり寄ったりか。そしてホログラフを堪能できるDeLuxへ。その技術には驚きだが、あまり時間を必要としない。ギネス・ワールド・レコード・ミュージアムは、活字を読むのが嫌いな私にはメンドイだけである。
 最後となったトリック・アート・ギャラリー。トリック・アートは好きだが、人混みは嫌いだ。ロクに見ず先へと進むが、退場する直前に一つの事実に気づく。いくつかの絵は、肉眼ではなくファインダー越しに見るのでは?
 入場した際に何も読んでいなかっただけかもしれないが、それはズバリ正解だった。ファインダー越しに見ると、絵が立体的になる。これには驚いて、対象の絵は見直すことにした。

 浜松町から京浜東北線に乗って有楽町へ。電車の中で、iPodに夢中で乗り過ごしそうになるお父さんがいた。冷静に考えれば、折り返しても大した時間はかからない。とはいえ普通は慌てるもので、お父さんも慌てて降りた。娘も急いで降ろされる。そして車内に帽子を落とした。ドアが閉まるまで間が無い。雑ではあるが、私は咄嗟に帽子を拾って投げ出した。少女は見事に帽子をキャッチ。一瞬ではあるが、私は人と人との繋がりを感じる事が出来た。もしかしたら、彼女が私の運命の女なのかもしれない。20年後に結婚してくれ。

 有楽町での目的はアップルストア銀座。何をするわけでもないが、たまには拝んでおきたいだけだ。iPod touchをタッチして、あの洒落たエレベーターに乗って退散。アップグレードしたばかりのiMacが魅力的だが、今はどうしようもない。
 銀座一丁目から有楽町線に乗って豊洲へ。欲しい物は無いが、ららぽーと豊洲へ行ってみたかった。目的がそれだけなので、グルリと回って退散。ここに来なければならない理由は無いので、来れる時に来といただけだ。
 ららぽーと横浜を知っていれば、その広さは驚く程ではない。ただ、潮の香りが漂うのは良い事だ。中庭に妙なオブジェが転がっていたので3階から眺めてみたが、これといった感動はなかった。

 有楽町線には乗らず、少しでもお腹を空かす為に歩いて月島へと向かう。”月島でもんじゃ”元々友人が「もんじゃ焼きを食べたい」と言ったのに対し、「なら月島で食べよう」と返したのが、今回の東京観光の始まりだったのだ。
 たかがもんじゃ、されどもんじゃらしく、一応店によって当たり外れがあるようで、それなりに混んでいる店に入る。
 本場の作り方を盗む為、一玉目は従業員に作ってもらい、自分の作り方を修正した。日々作っているだけあって、流石に手際が良い。私の気づいたポイントは、
・あまり力を入れて刻まない。
・堤防は大きめに
・スプーンを使って混ぜる
・煮込まない
こんなところか。二玉目は挑戦したが、本場にいるプレッシャーが強く、やけに動きがギコちなかった。
 気になる味は、まぁ美味しい。道頓堀でお好み焼きを食べた時もそうだが、余程冒険をしない限り不味いものは作れないのではないか?
 2人で二玉食べて満腹。既に時刻は14時頃。お腹も膨れた事だし、もう帰りたい。けど、これでツアーを終わりにするわけにはいかない。

 有楽町線で有楽町に戻り、京浜東北線に乗り換え大森へ。と思ったら、この時間は電車が止まらないらしく、山手線で浜松町まで行き、そこで乗り換えねばらなない。
 しながわ水族館に来るのは15年ぶりだ。あの頃は私も純真だった。
当時も思った事だが、規模はさほど大きくない。お互い人混みは嫌いなので、ショーの類いはパス。トンネル水槽でアカエイの腹を見て感激するものの、友人は美ら海経験者。比較されてゲンナリした。「しながわ水族館行きたい!」と言っていたくせに・・・。
 最大の見所は、アザラシ館の海底フロア。アザラシがどうこうではなく、水面へと昇っていく気泡が、しばしばドーナツ状になる。これが綺麗に出来るか否かを見るのが、一番楽しかった。と書いてしまっては、しながわ水族館の底が知れてしまうので、アロワナなど大河系淡水魚のコーナーは神秘的で良かった事を補足しておこう。
 水族館周辺の環境も含め、家族で来るには良い場所だが、遠出して来る程のものではない。計画の一部として織り込むことをお薦めする。

 大森海岸から京浜急行に乗り、京急川崎へ。かなり大きいと噂のラゾーナ川崎へと向かう。ららぽーと豊洲同様、欲しい物は無い。既に相当歩いている事もあり、グルリと回って退散。
 館内マップを見る限り、素敵な作りをしていそうだが、高い場所から見ない限りこの価値は無いに等しい。駅と直結しているのは、かなり便利ではあるものの。逆に単なる駅ビル程度に感じさせてしまうのは残念な点だ。

 17時前の電車に乗り、今回の旅は終わりを告げた。そう思いきや、さらに修羅場が待っていた。国府津で快速から普通に乗り換えるのに、待ち時間が15分。これなら歩いて帰った方が早いか同じくらいか。待つのは嫌いなので、最後にもう一踏ん張り頑張って、18時15分頃、ようやく我が家に着いたとさ。

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