かなり厚着をしたつもりだったが、しょせん上半身だけである。日が昇り始めて間もないだけに、日陰に入るとかなり寒い。国道246号から丹沢湖方面に入ると、東側の山々が大きな影をつくり、丹沢湖に着く前に帰りたくなった。
道中、朝陽を浴びて黄金に輝く銀杏(?)の美しさに見とれたが、寒くて写真を撮る余裕はなかった。こうして、幸先不安ながらも8時半には西丹沢自然教室に到着。畦ガ丸に登りにきた時とは違い、かなり多くの車が停まっていた。紅葉による集客率とは凄いものである。
温かいコーヒーを買おうとしたが、自販機は受け付けてくれなかった。時間制なのか良く分からない。分かっている事は、肉体は山に登って温めろというわけだ。
西丹沢自然教室からさらに奥へと進む。すると右手に檜洞丸への登り口が発見できる。見る限り単なる枯れた沢にしか見えないが、それでもそれが入口だ。
山道は緩やかで、落ち葉を踏みつつ木々を見ながら歩くのは悪くない。しかし、鼻水が止まらない。右手に沢が見えると、その白さに驚いた。雪なわけではないし、周りの緑と比べると、とても不自然に感じた。道を進むにつれ、徐々に沢へと近づいていく。不思議に思いながらも、もう鼻をかまずにはいられない。鼻をかむため少し休み、間もなくゴーラ沢出合に出た。先ほど不思議に思った白い沢も、こうして河原で白い石を見る分には自然である。
ゴーラ沢出合から階段を登り、傾斜は厳しくなる。鼻かみ休憩は取りつつ、徐々に山を登っていった。檜洞丸まで残り2kmのところで煙草を一服。ここで手持ちのティシューが底をついた。これはこれで、かなり帰りたい気分にさせてくれたが、もう登るしかない。
間もなくして展望台に到着。時刻は10時。ようやく木々に邪魔されず富士山を見る事が出来た。さすが秋の空、文句無しの美しさである。ここだけが見所かと思ったら大間違い。この先もしばしば景色が開け、美しい富士山が拝めた。
山頂まで0.8kmの道標からだろうか。登山道が木道と階段が続く様になった。800mと聞くと短い様だが、山道だとかなり長い。200mほど進むと石棚山やユーシンロッジ側の分岐となる。ここは勿論、左手に進み檜洞丸へ。
ちなみに鼻水は止まっていない。相変わらず流れ落ちる様に垂れてきていた。こうなれば鼻息で飛ばすだけである。飛ばすだけ飛ばしてタオルで拭く。汚いか?では、どうしろと?山に登るという事は、野生に還るという事。綺麗事ではやっていけないのだよ。
11時6分、遂に檜洞丸山頂に到着。気候は涼しくても、汗はタップリかかされた。風邪がぶり返している気もしたので、早々に下りたいところだ。おにぎりを3つ食べ、一服して、11時20分には山頂を発った。
檜洞丸山頂から犬越路へ向かおうとすると、まず度肝を抜かされる。その高低差、その展望の広さ、鼻水垂らしながら登った甲斐があったというものだ。東から西まで180度の展望が開け、色鮮やかな山、山、山。澄んだ空は富士山の向こうに日本アルプス(?)まで見せてくれている。この感動があるから、山に登ってしまうのだ。
犬越路までの道のりは、最初は楽しいものだろう。山頂の一本道を歩く為、左右の景色が開けているからだ。崖に近い傾斜を下るのも新鮮だ。しかし、それも長く歩いていれば飽きる。そして肉体的に堪える。12時20分、いくつ目のピークだったか数えていなかったが、腰を落として一服。一歩間違えば転落するような道を歩くため、もう少し楽しめそうなのだが、やはり鼻水が私の気分を害している。
13時、ようやく犬越路の避難小屋に着いた。ここからの下りも傾斜がキツい。これまでの崖の様な傾斜ではなく、普通の山道としての傾斜なので、かなり膝に堪える。しばらく行くと枯れた沢へと出る。これもコースの一部らしい。歩きにくい沢を下っていくと、右手に登山客が見えた。彼らの方にも道があるのか?その道は歩き易い道なのか?そう思いながらも沢を下ろうとすると、彼らが声を掛けてきてくれた。ツアコンなのだろうか、丁度道が逸れる場所らしく、そのまま沢を下ってしまう人も少ないないとか。
あまり変わらぬ道を下っていく。沢に出ると平坦で楽なのだが、それも長くは続かない。短い鉄橋を数本渡れども、それではまだ道のりには遠い。道が舗装され、立派な鉄橋が見えれば、用木沢出合はすぐそこだ。
13時55分、用木沢出合に到着。ここには車が2〜3台停められる。大室山と加入道山に登るなら、ここを起点にするのが良いだろう。
段差が邪魔をして、バイクを停めた場所から後退で出れず、強引にバスの駐車場方面へと抜けた。それは良いものの、今度はチェーンが張ってあり、バスが出るのを待つか、幸いすぐそこに居るバスの運転手に断ってチェーンを外すか悩んでいたら、バスの出発を待っていた登山客の方がチェーンを持ち上げてくれた。身も心も疲れ果てていたせいか、こんなに心からお礼を言ったのは、人生初かもしれない。
前を走る車は遅いは、国道246号は渋滞だわで、ノンビリと走らざるを得なかった。むしろそれで丁度良かったのだが。鼻水をすすっている内、胸やけがしてきた。こうなるとオシマイである。吐きそうになりながらも、気持ち悪さを堪えつつ、16時前には帰宅。
風呂を沸かしながらバイクを片付け、荷物は部屋に放ったらかしてノンビリ入浴。そしてすぐさま布団に潜り込んだ。どうやら熱は出てないらしい。これだけ肉体を酷使したのだ。平地での生活に支障などあるまいて。
間もなくして展望台に到着。時刻は10時。ようやく木々に邪魔されず富士山を見る事が出来た。さすが秋の空、文句無しの美しさである。ここだけが見所かと思ったら大間違い。この先もしばしば景色が開け、美しい富士山が拝めた。
山頂まで0.8kmの道標からだろうか。登山道が木道と階段が続く様になった。800mと聞くと短い様だが、山道だとかなり長い。200mほど進むと石棚山やユーシンロッジ側の分岐となる。ここは勿論、左手に進み檜洞丸へ。
ちなみに鼻水は止まっていない。相変わらず流れ落ちる様に垂れてきていた。こうなれば鼻息で飛ばすだけである。飛ばすだけ飛ばしてタオルで拭く。汚いか?では、どうしろと?山に登るという事は、野生に還るという事。綺麗事ではやっていけないのだよ。
11時6分、遂に檜洞丸山頂に到着。気候は涼しくても、汗はタップリかかされた。風邪がぶり返している気もしたので、早々に下りたいところだ。おにぎりを3つ食べ、一服して、11時20分には山頂を発った。
檜洞丸山頂から犬越路へ向かおうとすると、まず度肝を抜かされる。その高低差、その展望の広さ、鼻水垂らしながら登った甲斐があったというものだ。東から西まで180度の展望が開け、色鮮やかな山、山、山。澄んだ空は富士山の向こうに日本アルプス(?)まで見せてくれている。この感動があるから、山に登ってしまうのだ。
犬越路までの道のりは、最初は楽しいものだろう。山頂の一本道を歩く為、左右の景色が開けているからだ。崖に近い傾斜を下るのも新鮮だ。しかし、それも長く歩いていれば飽きる。そして肉体的に堪える。12時20分、いくつ目のピークだったか数えていなかったが、腰を落として一服。一歩間違えば転落するような道を歩くため、もう少し楽しめそうなのだが、やはり鼻水が私の気分を害している。
13時、ようやく犬越路の避難小屋に着いた。ここからの下りも傾斜がキツい。これまでの崖の様な傾斜ではなく、普通の山道としての傾斜なので、かなり膝に堪える。しばらく行くと枯れた沢へと出る。これもコースの一部らしい。歩きにくい沢を下っていくと、右手に登山客が見えた。彼らの方にも道があるのか?その道は歩き易い道なのか?そう思いながらも沢を下ろうとすると、彼らが声を掛けてきてくれた。ツアコンなのだろうか、丁度道が逸れる場所らしく、そのまま沢を下ってしまう人も少ないないとか。
あまり変わらぬ道を下っていく。沢に出ると平坦で楽なのだが、それも長くは続かない。短い鉄橋を数本渡れども、それではまだ道のりには遠い。道が舗装され、立派な鉄橋が見えれば、用木沢出合はすぐそこだ。
13時55分、用木沢出合に到着。ここには車が2〜3台停められる。大室山と加入道山に登るなら、ここを起点にするのが良いだろう。
用木沢出合から西丹沢自然教室までは、普通の道路を歩いていく。気温が丁度良く、体が冷えるのを抑えてくれた。14時20分に西丹沢自然教室に到着。とりあえずトイレで鼻をかみ、用を足し、煙草に火をつける。もう帰るのも面倒くさい。
帰り支度をしていると、犬が一匹近づいてきた。餌が欲しいのは伝わってくるのだが、生憎何も持っていないので、私には頭を撫でて謝ることしか出来なかった。段差が邪魔をして、バイクを停めた場所から後退で出れず、強引にバスの駐車場方面へと抜けた。それは良いものの、今度はチェーンが張ってあり、バスが出るのを待つか、幸いすぐそこに居るバスの運転手に断ってチェーンを外すか悩んでいたら、バスの出発を待っていた登山客の方がチェーンを持ち上げてくれた。身も心も疲れ果てていたせいか、こんなに心からお礼を言ったのは、人生初かもしれない。
前を走る車は遅いは、国道246号は渋滞だわで、ノンビリと走らざるを得なかった。むしろそれで丁度良かったのだが。鼻水をすすっている内、胸やけがしてきた。こうなるとオシマイである。吐きそうになりながらも、気持ち悪さを堪えつつ、16時前には帰宅。
風呂を沸かしながらバイクを片付け、荷物は部屋に放ったらかしてノンビリ入浴。そしてすぐさま布団に潜り込んだ。どうやら熱は出てないらしい。これだけ肉体を酷使したのだ。平地での生活に支障などあるまいて。
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