9時前には静岡に着いた。県庁所在地なだけあり栄えているが、浜松の方が勝っている様に感じるのは、私が双方を良く知っていないからだろうか。iPhoneを頼りに駿府公園へと向かった。この町には、それ以外に用がないから。なかなか大きなお堀。見るからに敷地の広さを感じさせる。立派な東御門を潜り、いざ公園を堪能しようとしたら、そこは大道芸大会の会場となっていた。大道芸を否定するわけではないが、今日はそんな姿勢で来た訳ではない。綺麗な公園で、のんびりと歴史を感じたかったのだ。気分を害したので、県庁別館に向かってみたが、展望室の入場は土曜日なせいか10時から。天気が良かっただけに残念だ。駿府公園を一望できないのも残念だ。しかし、驚く程の高さではないので、あっさり諦めることが出来た。
洒落た建物が見えたので足を向けてみると、そこは静岡市役所だった。特に用もないので写真だけ撮り、KFCに寄って朝食を摂った。私にとって静岡という町は、ついででしかない。
10時23分の電車で金谷へと向かった。同じ東海道線なのに、ローカル色を強く感じるJR東海。真っ直ぐに伸びた線路、かなり密接な住居、これはこれで良いものだ。
10時53分に金谷に着き、いよいよ本題に入る。
大井川鐵道のSLに乗るには、基本的に前々日までの予約が必要だ。当日でも乗れるようだが、時期によっては・・・紅葉の時季は満席必死なので、公式サイトで予約を取っておくのが良いだろう。私にしても、前々から席の空き具合を確認していたのだが、気づけば11月2、3週が満席。さらに気づけば、1週目の日曜も往路は満席。恐ろしいものである。今さらではあるが、往復SLより片方は一般車両でも悪くなかったかもしれない。でも各駅か・・・。
もう一つの心配事は、座席の形。想像するに4人掛けのBOX席だろう。知らない人に囲まれ、窓際に追いやられたら落ち着けない。かといって、通路側では景色が楽しめない。私が窓際のところへ、子供2人を連れた大人が来たら大変だ。子供2人は窓際を求めるだろうに、そうなると私は通路側へ行かねばならない。それがたとえ指定席でも。いろいろ恐れはしたものの、結果は一組のカップルとの相席だった。私が被害を被る相手ではなくて良かった。
車内では様々なアナウンスが生で流れる。時にはハーモニカを演奏したりと、旅を飽きさせないのだが、男の一人旅には無用の物だ。脚を組めないのが辛く、寝たり起きたりしながら90分の時間を過ごした。
12時半に千頭に着き、バスに乗り換えた。千頭駅前の公衆便所の外見は石造りで、原始的なイメージが魅力的だが、中身は現代的なので安心して欲しい。
バスは大井川沿いを進み、山間へと入っていく。その大半が細い道で、所々に交通誘導員が居ては、対向車の通行を止めていた。一般車両の観光客にはたまらないだろう。
バスからの景色は絶景である。足を止めたいところだが、バスではどうしようもない。かといって車を路肩に停めたら、非常に迷惑な道幅だ。
寸又峡に着いたのは13時過ぎ。かなり山奥に来たのに、そこには人が住み、大勢の観光客がいた。宿も困らない程度にあるが、1年を通じて収益を出せるぐらいには稼げているのか疑問に思うほど山奥である。
寸又峡で私に与えられた時間は1時間。大井川鐵道を堪能するなら、最低でも1泊2日の予定を組んでおく事をお薦めしたい。
土産物なぞ一切目もくれず、早足で夢の吊り橋へと向かう。この橋の中央で、若い乙女は恋の成就を願うと言うが、観光客だらけの今日という日にそんな乙女がいる筈もなく、そもそも吊り橋の真ん中で立ち止まられては迷惑だ。
観光客が多いせいか、夢の吊り橋は一方通行に規制されていた。こうなると必然と飛龍橋も回らねばならない。90分と言われるコースを60分以内に回る為、早足で歩き続け、さらには夢の吊り橋の先にある300段以上の階段も急いで登り、飛龍橋へ歩きながら息を整えた。バスの出発する時刻の5分前に着いたのは良いが、我ながら旅行会社に負けない詰め詰めの予定を組んだものである。
結局のところ寸又峡はどうかと言うと、素晴らしい場所である。大井川の水は美しく、紅葉もそれなりに始まっていて、かなり色鮮やかで美しかった。
寸又峡は素晴らしいし、大井川鐵道で千頭より先に行ってみたいし、何と言っても秘境駅と呼ばれる尾盛駅に惹かれる。是非とも1泊2日のツーリングで再び訪れたい場所だ。
行きといい帰りといい、私の特等席は最前列左側の一人席。ここだけは空いているって事は、それだけ独りで来る人がいないって事か。まぁ行きも帰りも異なる方向の景色が楽しめたので文句はない。
10時23分の電車で金谷へと向かった。同じ東海道線なのに、ローカル色を強く感じるJR東海。真っ直ぐに伸びた線路、かなり密接な住居、これはこれで良いものだ。
10時53分に金谷に着き、いよいよ本題に入る。
大井川鐵道のSLに乗るには、基本的に前々日までの予約が必要だ。当日でも乗れるようだが、時期によっては・・・紅葉の時季は満席必死なので、公式サイトで予約を取っておくのが良いだろう。私にしても、前々から席の空き具合を確認していたのだが、気づけば11月2、3週が満席。さらに気づけば、1週目の日曜も往路は満席。恐ろしいものである。今さらではあるが、往復SLより片方は一般車両でも悪くなかったかもしれない。でも各駅か・・・。
もう一つの心配事は、座席の形。想像するに4人掛けのBOX席だろう。知らない人に囲まれ、窓際に追いやられたら落ち着けない。かといって、通路側では景色が楽しめない。私が窓際のところへ、子供2人を連れた大人が来たら大変だ。子供2人は窓際を求めるだろうに、そうなると私は通路側へ行かねばならない。それがたとえ指定席でも。いろいろ恐れはしたものの、結果は一組のカップルとの相席だった。私が被害を被る相手ではなくて良かった。
車内では様々なアナウンスが生で流れる。時にはハーモニカを演奏したりと、旅を飽きさせないのだが、男の一人旅には無用の物だ。脚を組めないのが辛く、寝たり起きたりしながら90分の時間を過ごした。
12時半に千頭に着き、バスに乗り換えた。千頭駅前の公衆便所の外見は石造りで、原始的なイメージが魅力的だが、中身は現代的なので安心して欲しい。
バスは大井川沿いを進み、山間へと入っていく。その大半が細い道で、所々に交通誘導員が居ては、対向車の通行を止めていた。一般車両の観光客にはたまらないだろう。
バスからの景色は絶景である。足を止めたいところだが、バスではどうしようもない。かといって車を路肩に停めたら、非常に迷惑な道幅だ。
寸又峡に着いたのは13時過ぎ。かなり山奥に来たのに、そこには人が住み、大勢の観光客がいた。宿も困らない程度にあるが、1年を通じて収益を出せるぐらいには稼げているのか疑問に思うほど山奥である。
寸又峡で私に与えられた時間は1時間。大井川鐵道を堪能するなら、最低でも1泊2日の予定を組んでおく事をお薦めしたい。
土産物なぞ一切目もくれず、早足で夢の吊り橋へと向かう。この橋の中央で、若い乙女は恋の成就を願うと言うが、観光客だらけの今日という日にそんな乙女がいる筈もなく、そもそも吊り橋の真ん中で立ち止まられては迷惑だ。
観光客が多いせいか、夢の吊り橋は一方通行に規制されていた。こうなると必然と飛龍橋も回らねばならない。90分と言われるコースを60分以内に回る為、早足で歩き続け、さらには夢の吊り橋の先にある300段以上の階段も急いで登り、飛龍橋へ歩きながら息を整えた。バスの出発する時刻の5分前に着いたのは良いが、我ながら旅行会社に負けない詰め詰めの予定を組んだものである。
結局のところ寸又峡はどうかと言うと、素晴らしい場所である。大井川の水は美しく、紅葉もそれなりに始まっていて、かなり色鮮やかで美しかった。
寸又峡は素晴らしいし、大井川鐵道で千頭より先に行ってみたいし、何と言っても秘境駅と呼ばれる尾盛駅に惹かれる。是非とも1泊2日のツーリングで再び訪れたい場所だ。
行きといい帰りといい、私の特等席は最前列左側の一人席。ここだけは空いているって事は、それだけ独りで来る人がいないって事か。まぁ行きも帰りも異なる方向の景色が楽しめたので文句はない。
この道中で興味深いのは景色だけではなく、奥泉駅前の公衆便所だろう。千頭駅前といい、何故こんなに原始的なデザインなのか知らないが、それはそれで新しい。外から女子便所が丸見えだったが、とうぜん扉はあるのだろう。
15時5分に千頭駅に着き、予約していた15時23分のSLに乗った。今度は4人掛けBOX席を独り占めである。景色を堪能し、SLの汽笛に耳を傾ける。行きの時もそうだったが、地元の方々はSLを見ると手を振ってくれる。これは何とも嬉しいものではないか。一人旅の私にはどうでも良かったが。
90分間景色を眺めているだけでも飽きはしなかったが、空腹に負け、新金谷駅の手前で、早く帰りたい気持ちだけが残った。駅弁の車内販売は完全予約制なのか、多少の余裕があるのか知らないが、帰りのSLであったのは土産物の車内販売のみ。もうどうでも良い。
金谷駅から東海道線に乗り、掛川で新幹線に乗り換えた。掛川の町を歩きたい気持ちもあったが、既に陽は沈んでいたので断念。まぁツーリングで掛川城には行ったから、それだけでこの町の魅力の80%は満たしているだろう。
19時には自宅に到着。濃かったのか薄かったのか、良く分からぬ旅だった。次に行く時は一人でバイク、もしくは女性と車か電車で、泊まりがけで来たいものだ。
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