2018年10月8日月曜日

ヤマノゲンジツ

「ヤマノススメ」を読みしました。おっさんの読むものではないと知りつつも、読まずに非難はできませんので読みました。絵柄が嫌いなので、15巻までを2.5時間ほどで一気読み。
山登りを始める切っ掛けとしては良い作品だと思います。実際、貢献度高いみたいですし。初めての富士山で登頂できなかったのもリアルで良かったです。高山病は仕方ない。

しかし、山登りにはもっと多くの現実が待っています。
まず交通費。意外とかかるものです。例えば三ツ峠だと富士急行の高さに驚きます。
そして臭い。山に多いのは中年か高齢の男性です。なので臭いです。汗もかいているので、より臭いです。往路のバスですら、前席のオッサンの後頭部が激臭い、なんて事もありえます。
さらに混雑。シーズン中の休日、人気スポットはとにかく混みます。山に来たのに人混みなのです。特に、毎日が休日の方々までいるのが腑に落ちません。ただでさえペース遅いのだから、人の少ない平日に登って欲しいものです。
最後にトイレ。山の中にトイレがあるのは稀です。逆に言えば、どこでもトイレです。野ション、野糞は当たり前。その覚悟が必要なのです。

山に若い人が興味を持つのは嬉しいことです。でも上記の様に厳しい現実が待っていますので、無闇にオススメできません。それでも、そこならではの楽しみがありますので、覚悟ができる方にはオススメしたいです。

あとひとつ、作中で金時山から箱根湯本までの縦走コースが紹介されていましたが、あれは金時山と明神ヶ岳だけ登って、強羅へ下りるのがベストです。金時山と明神ヶ岳ですら、結構離れています。その先の明星ヶ岳と塔ノ峰なんて何も楽しい事はありませんので、長距離を歩いてみたい方以外にはオススメできません。そう言われると余計に歩きたくなってしまうのが、ハイカーの困ったところです。まぁ実体験してナンボですからね。

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