雪の金時山

毎度のことだが、出勤途中に雪に染まった丹沢山塊を見ると、会社に向かって歩いている自分を不甲斐なく思う。丹沢が白く染まっているというのに、私は仕事をしようとしている。そんな不自由な働き方しか出来ない自分がもどかしいのだ。

昨日は雪。足柄平野にもチラチラ降ったので、箱根は確実である。私は決めた。山に行こうと。なにせ天気予報は晴れなのだ。晴れ...か...洗濯もしたい。
土曜なら明神ヶ岳に登っているところだが、少しでも早く帰ってきたいので、金時山を選択。

国府津 5:45発に乗り小田原へ。小田原駅東口 6:05発 桃源台行きのバスに乗車。

6:48 仙石に到着。ほぼ日の出と同刻。素晴らしい出だしである。

金時山も白い。これは間違いなく楽しめる。

7:00、登山口へ入る前でスパッツと軽アイゼンを着用。軽アイゼンはまだ早かったが、必要になる頃には面倒になってしまうので、私には早めの装着が大事なのだ。

7:23、うぐいす茶屋を通過。尾根道は流石に雪が積もっている。なんとも楽しい。

尾根道を歩き、山頂はまだかと思って見上げると、意外と高低差があった。そりゃそうだ。まだ金時神社への分岐も過ぎていないし、山頂手前は急勾配なのだから。

7:41、金時神社への分岐を通過し、7:58、金時山山頂に到着。週末でこんなに空いている金時山は初めてだ。

富士山も美しいし、箱根も美しい。けれど積雪で座れる場所はないので、8:08に退散。

私は下っても陽は昇り続けてる。影が減ったことで景色も鮮やかになり、海面には太陽が反射していた。

来た道をそのまま戻り、8:38 うぐいす茶屋、8:53 登山口入口、で9:02 仙石BS到着。
ここまで数名の登山客とすれ違ったが、登山口を抜けてからは団体客ともすれ違った。これからさらに雪が溶け出し、木々から水が垂れてくることだろう。想像しただけで不快である。

小田原駅行きのバスが9:17発だったので、長安寺に寄った。表情の異なる多数の地蔵があるお寺。紅葉の時が良いのだが、雪景色も良いだろうと思いきや、ちと積もりすぎていた。

10:12には小田原駅に着。10:18の電車に乗り、10時半には自宅に着いた。往復5時間以内で楽しめた積雪ハイク。想像以上に金時山は近かった。
その甲斐あって、散髪も洗濯も午前中に片付いた。早起きは三文の徳、それを実感した午前だった。