2020年8月11日火曜日

リボ 払いからの解放

2016年3月、私の借金は400万を超えていました。不動産や車のローンではありません。ショッピングやキャッシングによるリボ払いの元金合計が400万を超えたのです。はい、阿呆です。我ながら阿呆です。この度、その借金を完済したので、その記録を書き残します。
内容は以前書いたものと変わりありません。元金400万ともなると、月々の金利だけで4万は飛びます。払えど払えど減らぬ元金。その果てしなさに気が遠くなり、思考を停止して最低限の金額しか返していない方もいるかと思います。
その手前にいる方は、借入可能額を余力と捉えて借金を増やしている最中かもしれません。今月の支払いが苦しくても、リボ払いにすれば乗り切れます。
新型コロナの影響による生活の変化。生きていく為の借金、そしてその返済ならば、リボ払いも救済の一手です。けど、浪費のための借金ならば考えを改める必要があります。

私の借金は前述の通り浪費です。何に使ったのかは正確には思い出せません。400万に達したのが2016年なだけで、さらに前から積み上げてきた借金ですから。そうして買った物の内、今でも残っているのは20万円分ぐらいでしょうか。旅行に使った分は残りませんが、趣味の物は飽きたらポイです。ここが一つのポイントです。

今欲しいものは、借金をしてまで買うものか?

欲しい時の物欲は止めにくいものです。物との出会いはその瞬間が大事ですから。でも振り返ってみてください。その時に運命を感じた物品は、今は手許にありますか?消耗しきって残っていないならまだしも、既に捨てたというのなら、それは不要な物だったのでしょう。
まず大事なのはこの点です。

本当に必要な物しか買わない。

こうして出費を抑えることが大事です。私もまだまだ無駄な出費はありますが。

そしてもう一つのポイントが、

返済額の正確な把握。

毎月一定額をなんとなく返済していませんか?そのペースでいつ完済できるか把握していますか?以下のグラフは私の2016年3月以降の返済履歴です。年末を一区切りとしています。
2017年、94万返した内の51万が利息です。毎月8万ほど返済してきたのに、半分以上が利息にもっていかれたのです。こんなの返す気失くします。
しかし、徐々に終わりが見えてくると返し甲斐も出てきます。19年中盤から月々の返済額を11万以上に増やしました。元金が減っていくのが楽しくなったのです。
2020年6月の時点で残り1件、約50万。これは無理せず年内に完済する予定でしたが、残っていると目に付くものです。本日時点で26万ほど残っていましたが、一括返済しても生活出来そうなので完済してしまいました。

金があるから返せた。その通りではありますが、浪費よりも返済を優先したことも事実です。自分が利息をいくら払ったか認識すると、どれだけ無駄な出費をしているかが分かります。
金を借りたのですから利息を払うのは当然です。でも利息は何も生み出しません。毎月利息に払う金で、どれだけの事が出来たでしょうか?

物にせよ人にせよ、今は大事でも明日も大事とは限りません。そんなことに大金を費やす必要があるでしょうか。ましてや借金をしてまで。
私は形から入るタイプです。新しい趣味が出来れば、まず道具を揃える。低所得層なのに中流層程度には背伸びをしてしまう。そして数をこなす。独身の自由を武器に数をこなす。
ジョギングやら山登りやら金のかからぬ趣味を選んだはずが、移動費やら大会参加費やらで出費が嵩みます。
対象が別の物でも同じこと。ファッションだったり、グルメだったり、エクササイズだったり、要は自分が何者かになりたいのです。その手取り早い方法が、身なりを整えることです。なにせ金で解決しますから。
そういう事に疲れを感じたのが、2019年中盤、45歳を目前に控えた頃だったのかもしれません。こういう事に対する教育を受けてきた方は、キチンとした人生を送っているのでしょう。庶民の子は庶民の子と最初から諦めろと言うわけではありません。夢を見るのは良いことです。高みを目指すのは良いことです。ただ方向性を間違えるなということです。そして、いつか身の丈に合った着地点を見つけることです。

無駄に支払ってきた利息。独身のまま迎える46歳。一人孤独な夏季休暇。自他共に認める駄目な人生。
定職に就きマイホームで我が子を育てる方々。過去の私には退屈な人生に見えていましたが、今ではそんな方々を尊敬しています。自己中な私なら数年で破産か離婚でしょう。
そう書きつつも悔いはなく、実に自分らしい生活をしていると思います。相対的な評価をしつつも、自分の幸せは絶対的に評価する。それが現状に満足するためのコツだと、いい年こいて知りました。

借金をする時、自分への投資と言い聞かせている方。基本的に投資は余剰資金で行うものです。借金をしてまで投資をするのは、利息を含めて回収できる見込みのある場合です。それを見極めるには知識や経験が必要です。借金をする前に、物事の本質を見極め、本当に重要な要素に出費をしていきましょう。

偉そうに書きましたが、私の本質は阿呆です。阿呆なりに悟った結果です。しかもまだ、赤字で回収となる可能性大の投資を抱えていますので、現在進行形の阿呆です。
背伸びするなら少しだけ。焦らず着実な手段で身の丈を伸ばしていきましょう。

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