2010年9月18日土曜日

房総半島ツーリング'10 その1

 2010年9月18日、明るい筈もない3時33分に自宅を出発。逗子のコンビニで軽く休憩を取ったが、久里浜港に着いたのは5時20分と早すぎた。日の出が見れないかと思ったが、雲が多くてこれは叶わず。
 適当に時間を潰して6時20分発のフェリーに搭乗。フェリー内で軽く睡眠を取った。
  7時5分には金谷港を発って鋸山へ。早朝は必須だったライダースだが、日中は半袖で心地良い陽気だ。
 鋸山への道筋は4つ。登山道・ロープウェイ・鋸山登山自動車道(有料)・鋸山観光自動車道(無料)。観光自動車道の終点は一際低い位置にあるのだが、鋸山日本寺を一通り観て回るなら関係ない。登ってから下りるか、下りてから登るか、ただそれだけの違いだ。
 鋸山観光自動車道への入口は少し分かりづらい。国道127号線を金谷港を南下していくと、内房線のガード下へと左折する道が現れるので、そこを入っていく。逆から来ると、まだ分かり易いのだが。
 それでも7時15分には終点の駐車場に到着。しかし開門は8時。iPhoneで時間を潰していると、従業員がバイクを移動するよう声を掛けてきた。「車のスペースをバイク1台で占拠しないで」と。一言余計である。バイク用のスペースがあるわけでもなく、端に停めるよう促す案内があるわけでもないので、車のスペースに停める他ないだろう。シルバーワークで仕事を与えられただけの様なジジイが、ローカルルールを常識の様に言ってくる事は少なくない。しかも、自分のスペースが取られていた事が気に入らなかっただけの様だ。マジ気分悪っ。
  それでも一度来たかった場所なので、600円の拝観料を払って入場。日本一の大きさを誇るだけあり、大仏の迫力はかなりのものだ。
 ひたすら階段を登って山頂展望台へ。素晴らしい景色だったが、遠くの雲が無ければ極上だったろうに。
 下って千五百羅漢道を観た後、再び登って百沢観音へ。これは私のルートミスである。なんだかんだで1時間以上拝観してしまった。
  駐車場に戻ると、地図を見てその広さに驚いたカップルに遭遇。女性はビーチサンダルである。入場した様だが、それはかなり厳しいだろう。
  道の駅とみうらで休憩を取り、10時20分に館山城に到着。城山公園には銅像がいくつか並んでおり、天守もその一部と考えると良い空間だ。山頂にそびえる天守は威風堂々としており、山頂からの景色も良い。
  洲埼灯台を目指して走るも、気づけば南房パラダイス。「たかが灯台、まぁ良いか」と思って、ここで食事を摂った。くじらコロッケ(¥150-)は、まぁ・・・普通のコロッケの方が良いのではないかと。極旨家のとろ豚ラーメン(¥500-)は普通に美味かった。その名の通り豚肉は超柔らかかったが、大事なのは柔らかさではないだろう。

 続いて訪れたのが、国道410号沿いにある常楽山 萬徳寺。ここの釈迦涅槃佛が観たかったのだ。拝観料は500円。
 受付は男性だったが、ガイドは若い女性。日焼けしていたのは本人の趣味なのか、服装がインド風だっただけに良くマッチしていた。
 ガイドさんに従い拝観。「神や仏は崇めるものであり、すがるものではない」という信条の私にとって、これは今年の初詣となってしまった。とはいえ、何もお願いをしていないのだが。
 全長16mの釈迦涅槃佛。しかし、これを単体で写真を撮る事は許されない。誰かしら人が入っていないといけないのだ。自分を被写体としたくはないのだが、ガイドさんにお願いする度胸のないチキンな私。私のカメラで写真を撮ってくれるというので、珍しく記念写真を撮ってしまった。
  12時36分に野島埼灯台に到着。白浜の先には魅力的な岩場。その光景を撮ろうと金を払って灯台に登るつもりでいたが、工事中のため登れなかった。
 すぐ近くの巌島神社では、巨大な男根と蚫が祀ってある。子宝を願うものだが、こういう露骨なのは好きではない。いっそ近所に秘宝館でも建てるが良い。

 道の駅ちくら・潮風王国に軽く寄り、ここからは一気に久留里へ北上。途中で酪農のさとという場所が気になり寄ってみた。山羊って目つきが悪いのね。疲れを癒すためソフトクリームを買ったけど、けっこうユルくて食べ終わった頃には手がベトベトだった。まぁ軽く寄るには良いところ。
  軽く道を間違えたが、無事に久留里に到着。くるり庵という店が気になったが、ここで御飯を食べたら夕飯が食べれなくなってしまうので断念。
 久留里城への道は、ある意味難しい。案内板を見つけるのが小さくて難しいのだ。民家の玄関脇に置いてあったり、ガソリンスタンドの給油機の足下に置いてあったり。
 そうして着いた久留里城。天守までの道のりは意外と長い。天守からの景色も左程ではない。城下町としてもっと力を入れたらどうだろう。
  道を間違え遠回りとなってしまったが、16時20分に大多喜城に到着。国道沿いは寂れている様に感じたが、駅周辺に行くと城下町としての頑張りが伝わった。そこまでしないとゴーストタウンになるだけなのだが、それにしても頑張っていて良い場所だ。ただね、天守が町とは逆の駅裏にあるってのは分かりづらい。

  天守周辺もそれなりに頑張って入る。観光に来るには良い場所なので、久留里は見習うべきだろう。あと私の地元である小田原も。

 チェックイン時刻である17時に宿泊先に着くのは、非常に困難に思えた。極力飛ばして養老渓谷へ。上総中野周辺の田舎っぷりは良い感じだったが、ノンビリ見ている暇はなし。
 なんとか17時前に宿に到着。宿泊先は元祖養老館である。

 夕飯まで間があったので、近所を散策。徒歩で買えるものは自販機のジュースぐらい。
 近所の出世観音。隧道が暗い出世観音。橋は素敵な出世観音。前述した通り私は神にすがらないので、境内だけ見て退散。
 この地域で気になったのは、岩壁に空いた穴。どうやら活用しているみたいだが、端から見ると実に謎めいている。ちなみに、すぐ近所に廃ホテルがあった。
 一人旅を始めて初めての旅館料理。料理は良かったが、部屋飯でないのが残念。独り身は肩身が狭いのですが・・・。
黒湯が自慢の温泉は悪くない。なんと言っても、客が少ないのか貸し切り状態だったのが最高。浴場は外から見えなくもない感じで、浴場内の柵を越えれば女子風呂が見えるであろう環境。その無防備さが良いと言えば良いのだが。
 そう言えば、三連休なのに房総半島が潤っている姿をまるで見ていない。宿探しは苦労したのに、この空きっぷりはなんなのだろうか。

 二度目の入浴後はビールを一杯。食事付きの宿泊というのも良いものだと知った。

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