「シン・ゴジラ」の公開から2年が経とうとしているが、未だに人気が出た秘密が分からない。個人的には大好きな怪獣映画だし、名作だと思う。さすが庵野と樋口のコンビだ。それでも怪獣映画の集客なんて、本来はソコソコだろう。SNSの影響か?「エヴァンゲリオンの庵野」というバリューネームか?
「シン・ゴジラ」の成功が不満だったわけではない。それに便乗して「平成ガメラ三部作」が見直されなかった事が残念なのだ。「シン・ゴジラ」上映当時、観た方には漏れなく「平成ガメラ三部作」をお勧めしてみた。でも反応は薄かった。たぶん他のゴジラシリーズでも同じだろう。「シン・ゴジラ」は「シン・ゴジラ」、他は単なる怪獣映画に過ぎないのである。
しかし、他の怪獣映画だって面白いのだ。その中で最も入り易いのが「平成ガメラ三部作」なのだ。それでも伝わらないこの想い。なので、暇なGW、iMovieで「平成ガメラ三部作」を繋げて楽しんでいた。
・「ガメラ 大怪獣空中決戦」1995年
特撮感丸出しの第1作。往年の怪獣映画へのオマージュとも言える安っぽさは、今の時代に一般層へお勧め出来ない。マニアの喜ぶ作品である。
・「ガメラ2 レギオン襲来」1996年
面白さではダントツの第2作。戦闘シーンが多く、自衛隊も活躍するので、とてもバランスが良い。最も一般受けしそうな気がするが、ここが既に私の勘違いかもしれない。
・「ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒」1999年
中盤が退屈な第3作。渋谷崩壊、京都炎上、激しい空中戦。シリーズ最高のシーンがあるものの、アップダウンが激しくて途中で退屈してしまう。でも考え直してみると、人の情が入っている分、これが最も一般受けするのかもしれない。
しょせん私もオタクなので、勧め方もオタク特有のウザさがあるのだろう。しかし勧めないわけにはいかないのだ。だって新しいガメラが観たいから。
一昨年コミコンで公開されたガメラなんて、とても面白そうなのにそれっきり。KADOKAWAにヤル気が全く感じられない。そりゃ「平成ガメラ三部作」の後に「小さき勇者たち〜ガメラ〜」なんて作ったら失敗するだろう。いくらガメラが子供の味方とはいえ、今ガメラを愛しているのは頭が子供な大人たちなのだから。それで「ガメラは金にならない」なんて決めつけず、再度「ガメラ」に挑戦して欲しい。
人類を守る時もあるけど、小事より大事を取るガメラ。このビジネスライクな考えが平成ガメラの魅力である。
もう「平成」ガメラは期待できないが、新たな「ガメラ」に出会える日を楽しみにして生きたいところだ。
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