2015年12月25日金曜日

【四十一歳の青春18きっぷ】1日目 足尾銅山

冬休みに突入した。12連休もある冬休み、少しでも安上がりな旅をしようと青春18きっぷを購入した。
旅先の天気予報を確認し、連休初日から行動開始。5:01 鴨宮発の東海道線で宇都宮へ向かった。宇都宮まで一本で行けるのは楽だ。さらに小山までの宇都宮線にもグリーン車があるので、快適に来れた。両毛線で桐生へ行き、9:00発のわたらせ渓谷鐵道に乗る。
まさかの一両編成。御殿場線、大雄山線、箱根登山線に囲まれ過ごす私だが、一両編成は流石にデカルチャー。
乗客も非常に少ない。その内、私も含め4名が足尾を目指す単身男性。世はクリスマスだというのに、それとは無縁の輩が集まった訳だ。
10:21、通洞に到着。駅を出て真っ直ぐ下りたとこにある観光案内所で自転車を借りられるのだが、足尾銅山観光とごっちゃになって、とりあえず足尾銅山観光へ向かって歩いた。
まずは飯である。足尾銅山観光のすぐ近くにあるレストハウス ヒロⅡ世。味に期待はできないので、安い普通の醤油ラーメンにした。味も普通だった。昔の醤油ラーメンなんて、こんなもんだ。ただ、無料でホットコーヒーを出してくれたのは嬉しかった。
足尾銅山観光に入場すると、真っ先にトロッコ列車で運ばれる。でも大した距離ではない。スピードも歩いた方が速い。なにせ戻りは歩きだし。
トロッコ列車に運ばれて坑道内に突入。総距離1,200kmにも及ぶと言われる入り組んだ坑道。その一部でも歩けるのだから、貴重な体験である。間抜けな人形どもの背後に続く横穴が、なんともロマンを感じさせる。
しかし、そんな生の坑道もあっさり終わり、展示室、そして舗装された通路を通って下界。820円の価値はあるかと言われると疑問だが、維持費はかかれど客足は少ないだろうに、許さざるを得ない値段である。
駅前の観光案内所に戻り自転車を借りた。間藤までは上りなので電動自転車にした。4時間820円也。
トロトロ走れど見る場所が無い。鉱山街の名残は多々見受けられるのだが、人が住んでいたり普通に営業したりで、端から見ることしかできないのだ。モダンな古河掛水倶楽部も営業していないと遠目にしか見れず、気づけば間藤駅に着いてしまい、その先の本山製錬所に着いたのが通洞駅から30分後。
本山製錬所も関係者以外進入禁止なので、外から眺めるのみ。
さらに奥地へ行こうと思ったが、本山製錬所の目前で自転車のバッテリーが切れてしまった。電動チャリに乗ったのが初めてなので分からないが、登り続けたとはいえ30分で切れたらクソだろう。急登だったわけでもあるまいし。仕方ないので下るのみ。
通洞駅を過ぎて鉱山地らしい平屋の住宅街を見に行くも、ここは電車から眺めた方が良い雰囲気だった。
むしろその途中にあったレンガ造りの建物の方が良い雰囲気を出していた。

13時前に自転車を返却したものの、足尾を立ち去るにはまだ早いので、赤い池こと簀子橋堆積場を見に行く事にした。往復約1時間の山登り。ルートはこちらのサイトが分かりやすかった。
少し登ればキチンと道標はついているので、滅多に迷う事はないだろう。
赤い池が見えてきた。さらに間近で見ようと登るのは結構だが、道は歩きづらくなる一方なので、無理は禁物だ。
如何にも毒々しい色をしている。近いとこだと東日本大震災の時に決壊して問題になったそうだが、こういう過去の上に今の日本があると思うと、私には何も言えない。先進国が辿った道を、お隣中国がリアルタイムで繰り返してるのを見ると、人とは愚かなものだと実感してしまう。

14時過ぎに下山し、やる事も無いので唯一のコンビニであるヤマザキに寄ってみたが、驚くほどの品薄っぷりに何も買えなかった。年末目前のオフシーズン、在庫を最小限に留めるのは納得である。
14:38の電車で間藤に行く。特に意味は無い。フリー切符だから乗っといただけだ。その電車に乗り、15:09 間藤発、15:56 水沼で下車をした。

この水沼駅、温泉施設を併設している。フリー切符を持っていると、なんと入浴料480円。広くもない温泉だが、休憩所もあるので疲れを取るには十分すぎる。
日が沈むと、各駅でのライトアップが始まるらしい。明らかに赤字であろう渓谷鐵道、オフシーズンも頑張ろうと必死さが伝わる。17:22に水沼を発ち、桐生で両毛線に乗り換え新前橋へ。G.G.Cでステーキとハンバーグをガッツリ食べて、ネカフェにイン。貧乏旅行ゆえに、今回の旅は全てネカフェ泊である。私にとってはいつも通りだ。

足尾銅山、楽しむならば車で来て廃村エリアを探求するべきなのだろう。来れたことには満足なので、一人で来て本当に良かった。

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