2016年11月26日土曜日

雪と紅葉の箱根美術館

2016年11月24日(木)、11月に積雪するという異例の天気が首都圏に訪れた。真っ先に頭を過ぎったのが、雪と紅葉のコラボレーションだった。そんなこと想像したことも無い。私の住む地域では、これは非常にレアな出来事だろう。

翌25(金)、テレビで高尾山が放送される。箱根美術館も放送されたらしい。真っ先に思いついた場所だったのに、テレビで放送されては混むだろうから除外。紅葉が残っていて、26(土)まで雪が残っていそうな場所。中央線沿いの扇山と百蔵山に登って、猿橋にでも寄るか。

本日26(土)、4時に一度目覚めるが二度寝。気づけば6時を過ぎていて、山登りは諦めた。四方津駅〜犬目のバスに乗れないからだ。なら梁川駅か鳥沢駅から歩けば良いじゃない、なんて意見もあるだろうが、そこまでのテンションが今日は無い。

外出はしたいので箱根美術館に変更。自転車で小田原駅へ向かう途中、箱根方面を見ると空は雲で覆われていた。行っても無駄か...そんな思いを抑え込み、私は前へと進んだ。
7:32 小田原発の箱根登山鉄道に乗り、8:48 公園上に到着。もう一本後でも間に合うが、混雑を想定しての選択だ。
ところがどっこい並んでない。開館9時半に対し、9時過ぎに並び始めた私が先頭。同じ電車で降りた方が次に並び、開館時間には30人に満たない程度だった。結果的に急ぎ過ぎたわけだが、混まないのは良いことだ。
ちなみに、この行列は入場するためのものではなく、入場券を買うためのものである。前売券を持っている方は開館前に別の列に案内してもらえるので、これが一番賢い方法だろう。
 外からチラリと見えていたが、やはり相当落葉していた。
 箱根美術館の魅力である苔は雪で覆われ、混雑しないのも納得である。
 だからと言って良くなかったわけではない。落葉だって楽しめる。
 そもそも箱根美術館は庭自体の質が高い。首都圏なら私のベスト3に入る庭園だ。
 ただ美術館としての魅力は無い。言うならば、この敷地全体が美術なのだろう。
 強羅公園内を通過したが、残雪はそれほどでもなかった。
 なんとなく彫刻の森駅まで歩く。これが天気の良い昨日だったら、どれほど良かったのだろうか。
11時、とにかく腹ペコで麦とろ屋に寄る。彫刻の森、駅と美術館の合間にある「たむや」だ。麦とろ御前1,500円と箱根にしては安い方だし、美味くて量も十分。たらふくなのに口にした甘酒(単品)は、まろやかな甘さで食後に丁度よく、実に美味しかった。

そして真っ直ぐ帰宅。箱根湯本に着いたのが12時半ぐらいだったか、明日は雨だと言うのに相変わらずの混雑だった。さすが秋の箱根である。

ちなみに今回、箱根登山鉄道の1日乗車券「トコトコきっぷ」を利用した。箱根登山電車と箱根登山ケーブルカーが乗り放題で1,540円。さらに各種施設の割引も付いてくる。強羅駅への往復だけでも元が取れるので、かなりお得な券である。今日の私だと、箱根美術館200円割引と強羅公園入園無料の恩恵も受けた。
これ以上にお得なのが「箱根フリーパス」。登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船、箱根登山バスが2日間乗り放題で4,000円というもの。期間を3日にしたり、小田急線の出発駅によって料金は異なるが、とにかくお得。1日券が無いのが残念だが、日帰りでも十分元は取れる。そもそも箱根の交通費が高すぎる。

天気と落葉は残念だったが、行動を起こした自分に満足である。雪と紅葉、より素晴らしい光景をいつか見たいものである。

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